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科目名 平成28年度入学者 |
歴史学2 | ||||
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科目名 平成27年度以前入学者 |
歴史学2 | ||||
教員名 | 奥村 哲 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 中国の近現代と日本。社会主義体制(毛沢東時期)を軸に、日本との関わりを意識して、中国の近現代史の全体像を捉え直す。 |
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授業のねらい・到達目標 | 社会主義体制というと、無意識のうちに社会主義のイデオロギーで考えてしまうが、そこに大きな落とし穴がある。たとえば、我々は現在の中東問題について、ともすればイスラム教から考えてしまいがちだが、それではかつてブッシュ(jr)元米大統領がイラク戦争を「十字軍」と言った時のように、偏狭なナショナリズムをあおるだけになりかねない。むしろ宗教やイデオロギーを一旦棚上げして実態を見直す方が、現実をよりよく理解できる。現在の中国を冷静に理解しようとすれば、その前の毛沢東時期を大きな歴史の流れの中で捉え直す必要があるが、そうすると、日本の動きとの密接な関係が見えてくる。それが、今後の日中関係を考える際の、スタートラインである。 |
授業の方法 | 講義。テキストも用いるが、修正すべき部分もあり、ノートはきちんととること。視聴覚教材も可能な限り用いる。 |
履修条件 | 授業には可能な限り出席すること。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 事後にノートをきちんとまとめ直し、事前にテキストの当該部分を読んでおくこと。 |
授業計画 | |
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1 | ガイダンス(以下は、現段階での予定であり、変更はあり得る)。 |
2 | 一 社会主義体制の理念と実態 |
3 | 二 伝統中国社会と国民国家への志向 |
4 | 三 国民党と共産党 |
5 | 四 日本の侵略と中国社会の変化。1. 長期持久の「総力戦」。2. 国民党の抗戦と社会的変化 |
6 | 四 日本の侵略と中国社会の変化。3. 共産党の抗戦と社会の変化。4. 内戦と共産党による統合 |
7 | 五 アメリカとの対立と社会主義体制への移行 |
8 | 六 「中国式」社会主義(1)。1. スターリン批判と中ソ関係。2. 双百運動と反右派闘争 |
9 | 六 「中国式」社会主義(1)。3. 大躍進と人民公社。4. 防衛戦略の転換と独自の社会主義建設。5. 調整政策。 |
10 | 七 「中国式」社会主義(2)。1. ベトナム戦争。2. 文化大革命。 |
11 | 八 鄧小平の「新思考」と改革開放政策 |
12 | 九 社会主義体制の歴史的位置 |
13 | 十 現在の中国と日本 |
14 | 理解の確認(試験) |
15 | まとめ |
その他 | |
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教科書 | 奥村哲 『中国の現代史ーー戦争と社会主義』 青木書店 1999年 |
参考書 | 南塚信吾・古田元夫・加納格・奥村哲 『人びとの社会主義 (21世紀歴史学の創造)』 有志舎 2013年 『社会主義への挑戦 (シリーズ中国近現代史④)』 岩波書店(岩波新書) 2011年 天児慧 『中華人民共和国史 新版』 岩波書店(岩波新書) 2013年 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(60%)、平常点(40%) 試験は「……について論ぜよ」という論述形式。人名や年など細かいことよりも、大きな流れをつかんんでいるかどうかで判断する。手書きのノートと、授業時に配布した資料のみ持込可。テキストは不可(理解するということは、自分の言葉で説明できることで、テキストを持込めばそれに頼ってしまうから)。三分の一以上の欠席した場合は、成績評価からはずす。 平常点には、受業態度や小レポートの内容などが含まれる。 |
オフィスアワー | 授業終了時。 |