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イギリス文学史1

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科目名 イギリス文学史1
教員名 野呂 有子
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 英文学科
学期 前期 履修区分 必修
授業テーマ イギリス文学における伝統と創造性の問題について文学史の上から概観する。BeowulfからWilliam Shakespeareまでを扱う。作品が誕生した時代の歴史的、政治的、経済的、宗教的条項について考察し、当該作品誕生の必然性について共通理解を持つ。
授業のねらい・到達目標 イギリスの文学の黎明期から16世紀に至る主要人物・作品・事項を概観し、イギリス文学における伝統の継承と創造性の問題について理解を深める。「文学史」という考え方がどのようにして成立したのかを理解することが第一の到達目標。第二は文学史の中に取り入れられている作家群とそこから排除される作家群について、その境界はどのようなものであるのかについて自分なりの考え方を持つこと。
授業の方法 英文のテキストを読みつつ、必要な資料をもとに、講師が様々な解説を加える。学生は授業で扱われる作品や作家について、随時、前もってある一定の長さのリポートを作成・提出することが要求される。基本は講義形式だが、一部演習形式も採用する。
履修条件 なし
事前学修・事後学修,授業計画コメント シラバスによって予め授業で取り扱う対象は明示されているのであるから、授業前にインターネットや指定教科書などで簡単に当該文学者および文学作品について情報を得ておくことが望ましい。
授業計画
1 ガイダンス、Beowulf (9th century)
2 Geoffrey Chaucer (1334-1400), The Canterbury Talesを中心に
3 Sir Thomas Malory (1410-1471), Morte Darthur (1469-1470)を中心に
4 Henry VIII, Queen Elizabeth I を中心にイギリスの宗教事情および聖書の英語訳について
5 Sir Philip Sidney(1554-1586), Defence of Poesie (1582?)および妹Pembroke 伯爵夫人との共訳「詩篇」を中心に
6 The English Bible: ウィクリフ訳、ジュネーヴ訳、リーマス・ドウェー訳、ジェームズ国王欽定訳、他
7 「詩篇」訳:カヴァーデイル訳、スタンホールド=ホプキンズ訳。『英国国教会祈祷書』
8 Sir Thomas Wyatt(1503-1542) and Henry Howard(1517-1547)とソネットの導入
9 BeowulfおよびThe English Bible補足。
10 Edmund Spenser(1552-1599), The Faerie Queene (1590;1596)を中心に
11 William Shakespeare(1564−1616) の悲劇
12 William Shakespeare(1564−1616) の喜劇
13 授業のまとめ(試験+振り返り)William Shakespeareについて課題提出
14 事前に示したWilliam Shakespeareに関する課題について質疑応答およびフィードバックを行なう。
15 これまでの授業、授業内試験および課題に関する総まとめ。質疑応答も行なう。
その他
教科書 芹沢栄『イギリス文学の歴史』開拓社
指定教科書の他に、担当教師が独自に作成した教材も適宜使用する。
参考書 吉田徹夫他編著『映画で楽しむイギリスの歴史』金星堂。ちなみに参考図書は映画との関係でイギリスの歴史と文学を面白く分かりやすく扱っているので、授業を難しく感じる学生は一読するとよい。
成績評価の方法及び基準 試験(40%)、レポート(10%)、授業内テスト(10%)、授業参画度(40%)
これらを総合的に判断して評価する。
オフィスアワー 野呂研究室にて毎水曜日昼休みに行う。
備考 毎回必ず辞書(英和)を携帯すること。(電子辞書可)毎回、授業開始時に単語調べを行ない、結果を提出することが要求されることがある。単語調べの結果も成績の一部として反映される。

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