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科目名 | 現代文学講義2 | ||||
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教員名 | 武内 佳代 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 国文学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | 三島由紀夫と戦後の女性誌 |
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授業のねらい・到達目標 | 本講義では、三島由紀夫の作家的営為として従来ほとんど顧みられることのなかった女性誌掲載作品(小説・戯曲・エッセイ)を取り上げ、それらの作品が同時代女性に関する社会規範の側面で掲載誌メディアの磁場とどのような繋がりをもっていたか(あるいは、もちえたか)を探る。それにより、三島文学の新たな側面を学ぶとともに、ジェンダー批評の方法や女性誌メディア研究の方法を学ぶ。 |
授業の方法 | 講義形式で進める。なお、授業では適宜視聴覚資料を利用する。また、授業内容に関するコメントペーパーを小課題として課す場合もある。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 必ず事前に授業で扱う文学作品を熟読し、自分なりの読解を行ってくる。長・中編小説がほとんどなので、心して臨むこと。また、一つの作品について講義を終えるごとに、小課題として議論をしたり、コメントペーパーを書いたりしてもらう。 |
授業計画 | |
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1 | ガイダンス――授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する |
2 | 「白鳥」と女性誌――戦後女性誌と三島由紀夫 |
3 | 『純白の夜』と「婦人公論」――第一次姦通小説ブームのなかで |
4 | 『恋の都』と『潮騒』――〈アメリカ〉と〈純愛〉の表象 |
5 | 『女神』――ファッションと純潔をめぐって |
6 | 戯曲『黒蜥蜴』1――「婦人画報」のなかの黒蜥蜴 |
7 | 戯曲『黒蜥蜴』2――探偵小説論と家族社会学からのアプローチ |
8 | 戯曲『黒蜥蜴』3――映画や舞台との比較 |
9 | 『永すぎた春』から『お嬢さん』へ――〈結婚〉のゆくえ |
10 | 『永すぎた春』『お嬢さん』の映画化 |
11 | 「雨の中の噴水」――婚前性交渉は是か非か? |
12 | 『三島由紀夫レター教室』と「女性自身」 |
13 | 『三島由紀夫レター教室』と手紙のマナー |
14 | 第1回目から第13回目までの講義内容について質疑応答を行う。 |
15 | これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める |
その他 | |
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教科書 | 三島由紀夫 『純白の夜』 角川文庫 2009年 三島由紀夫 『恋の都』 ちくま文庫 2008年 三島由紀夫 『女神』 新潮文庫 2002年 三島由紀夫 『永すぎた春』 新潮文庫 1960年 三島由紀夫 『お嬢さん』 角川文庫 2010年 三島由紀夫 『三島由紀夫レター教室』 ちくま文庫 1991年 「白鳥」『黒蜥蜴』「雨の中の噴水」についてはプリントを教員が用意する。 それ以外の長編・中編小説(『純白の夜』『恋の都』『女神』『永すぎた春』『お嬢さん』『三島由紀夫レター教室』)については文庫本を各自購入して読んでおくこと。 授業ではプリント教材を配布する。 |
参考書 | 三島由紀夫 『潮騒』 新潮文庫 2005年 上記の参考書以外は授業の中で適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(20%)、レポート(50%)、授業参画度(30%) 授業中に課す議論やコメントぺーパーの参加度(内容についての採点を含む)が授業参画度の基準となる。 |
オフィスアワー | 水曜4限と木曜3限、7号館4階武内研究室。質問等がある場合は、事前にメールで予約すること。メールアドレスは授業で知らせる。 |