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社会学理論特別研究3

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科目名 社会学理論特別研究3
教員名 松岡 雅裕
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 社会学専攻
学期 前期 履修区分 選択必修
授業テーマ 「格差」社会の分析視角を、社会学説の原理的側面から究明する。
授業のねらい・到達目標 社会学の視点から格差社会をいかに分析すべきかを検討し、その多様な視点のあり方から、現代社会の複雑さと多様さを理解する。
とくに、「財的所有の格差」か「意思決定権行使の格差」か、さらには「機会の格差」か「主観的認識の格差」か。格差社会をめぐる様々な議論を多面的に考察する。
授業の方法 講義形式となるが、大学院授業であることを念頭に、受講院生の研究テーマとの接点を考慮しつつ、院生との対話的な考察に重きを置きたい。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 毎回授業終了時に次回講義で取り上げる社会学説を指示するので、事前学習として、最低学部レベルの学説理解は準備されたい。
事後学習としては、授業で取り上げた社会学説と自己の研究テーマとの接点を探る思考習慣を身につけていただきたい。
授業計画
1 ガイダンス(授業テーマの解説と授業構成について)
2 社会階層理論の基礎(社会的資源の分配をめぐって)
3 階級理論の基礎(生産手段の独占的所有をめぐって)
4 マルクス主義の見解1(搾取と階級対立、階級意識)
5 マルクス主義の見解2(国家独占資本主義と帝国主義の帰結)
6 C.W.ミルズの見解1(階級3部作による大衆社会への危機表明)
7 C.W.ミルズの見解2(エリート=マス図式の提唱をめぐって)
8 D.ベルの見解1(相続形式の変貌によるファミリー・キャピタリズムの凋落)
9 D.ベルの見解2(生産関係史観と生産力史観の相克)
10 ブルデューの見解1(『遺産相続人たち』と『再生産』をめぐる議論)
11 ブルデューの見解2(文化資本とハビトゥスをめぐって)
12 パーソンズとマートンの見解1(相対的剥奪感と相対的不満)
13 パーソンズとマートンの見解2(準拠集団論と主観的地位評価)
14 文献の検索と精査
15 総括的討論と質疑応答
その他
教科書 なし。
参考書 松岡雅裕ほか 『行為、構造、文化の社会学』 学文社
その他参考文献は、授業時に指示する。
成績評価の方法及び基準 平常点(30%)、レポート(30%)、授業参画度(40%)
オフィスアワー 松岡雅裕研究室。原則水・木・金曜日。

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