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社会変動の社会学

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平成28年度以降入学者 社会変動の社会学
教員名 松橋 達矢
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 選択
授業テーマ 「過去」とのかかわりから社会変動を考える:「歴史社会学」の論理と方法
授業のねらい・到達目標 近代社会の成立とともに誕生した「近代の学」としての社会学は、前近代との比較のもとでその特質を解明するものである以上、これまで常に歴史に基礎をおき、また歴史を志向する営みとしてあった。本講義では、中・長期間の社会変動(広義のグローバル化)の中で変容を迫られてきた国家や都市、それに人々の身体を補助線として、アメリカ、ヨーロッパ、そして日本において大きなインパクトを残し、近年においても様々な研究成果を産出する「中・長期間にわたる社会変動論」としての歴史社会学の特徴を学びつつ、今日的なグローバルな課題へとつながる近代・現代社会における社会変動の様々な趨勢やその構造的特質について、歴史社会学的な手法をもとに理解することを目的としている。人間や社会の現在が過去によって規定されつつ、同時に過去を構成する再帰的な営みに目を向けることを通じて、近代・現代社会をめぐる変動の論理と実際について考えを深めていくことが目標となる。
授業の方法 パワーポイントを用いての講義形式とBlackboardを活用したメディア授業形式で行う。なお授業では、各テーマに応じた写真や映像を用いるとともに、コメントシートなどを通じて可能な限り双方向的な遣り取りを心がける。
履修条件 特になし。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 授業計画は進行の度合いや内容の多寡によって前後することがある。
なお、高校の「日本史」「世界史」「政治・経済」「現代社会」の教科書を事前に読んだ上で、新聞やニュース等に目を通しておくと、講義の理解を助ける。
授業計画
1 イントロダクション:「歴史社会学」という作法
2 歴史社会学の起源:マックス・ヴェーバーによる比較歴史社会学という方法
3 政治的なるものの歴史社会学:社会学的想像力から歴史社会学へ
4 「国家」の歴史社会学(1):「戦争」が「国家」をつくった?
5 「国家」の歴史社会学(2):「国家」の能力と正当性が問題化されるとき――「民間軍事会社」と「崩壊国家」
6 「国家」の歴史社会学(3):主権国家と国家承認をめぐる基本的視点としての「世界システム」論
7 「国家」の歴史社会学(4):ナショナリズム×民族(エスニシティ)×未承認国家=?
8 ミニテストによる内容確認とここまでの解説
9 国家・身体・都市(1):統治性・知・権力
10 国家・身体・都市(2):「文明化」という視点に見る「2つの暴力」への問い(礼儀作法とスポーツ)
11 国家・身体・都市(3):「脱文明化」の営みが都市へと流出するとき(騒乱と興奮)
12 国家・身体・都市(4):日本における「文明化」と「脱文明化」のあいだ①
13 国家・身体・都市(5):日本における「文明化」と「脱文明化」のあいだ②
14 第2回目から第13回目までの講義内容について質疑応答を行う。
15 まとめ:社会変動の趨勢から国家・身体・都市の在り方を考える
その他
参考書 佐藤成基 『国家の社会学』 青弓社 2014年
松橋達矢 『モダン東京の歴史社会学』 ミネルヴァ書房 2012年
それ以外は、授業中に適宜紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート(25%)、授業内テスト(50%)、授業貢献度(25%)
授業貢献度はコメントシート、授業内課題の内容から総合的に評価します。
オフィスアワー 授業開講時に指示します。

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