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科目名 | 西洋史特講2 | ||||
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教員名 | 島川 雅史 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | アメリカ史・日米関係史。 アメリカという国の動向は、良きにつけ悪しきにつけ、日本や世界に大きく影響する。今年度は、まず日米関係史を扱い、特に第2次大戦後の2国間関係の基礎となった日米安全保障体制について考察する。そして、日本占領期に「戦後改革」の手本となった「アメリカ民主主義」の思想、大統領制・連邦憲法体制の起源と意図について検討する。また、黒人・インディアン史などマイノリティの視点やアメリカが影響を与えた外交史の観点から、アメリカ史をとらえかえしてみたい。アメリカや日米関係をめぐる時事問題にも、関心を寄せていきたい。 後期には、それぞれの時代の歴史学がアメリカ史をどうとらえたかという視点を加えて、アメリカ史像の形成について考える。 |
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授業のねらい・到達目標 | 歴史「学」とは、考えることである。アメリカ史・日米関係史を具体例として、知識の修得だけではなく、歴史的なものの考え方、事実に基づいて分析・評価する態度を身につけることを目標とする。 |
授業の方法 | 講義形式を基本とするが、履修者の人数によってはセミナー形式なども取り入れる。 |
履修条件 | 西洋史特講1を履修しているることが望ましい。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 講義の内容について、その都度教科書の該当部分を参照・確認すること。また、インターネット等を用いて事項・用語を確認すること。また、アメリカの現在の時事問題についてもフォローすることが必要である。その程度と方法については、最初に解説する。 定期試験の他に、授業期間中に島川著テキストの一部を指定してレポートの提出を求める。 |
授業計画 | |
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1 | ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する) |
2 | 日米関係史(1)朝鮮戦争・ベトナム戦争の時代 |
3 | 日米関係史(2)80年代ー日米同盟の完成 |
4 | 日米関係史(3)湾岸戦争・イラク戦争の時代 |
5 | 自由と民主主義の歴史像(1)ピューリタニズムの歴史意識 |
6 | 自由と民主主義の歴史像(2)WASP史観 |
7 | マックス・ウェーバーと「資本主義の精神」 |
8 | 西方への「膨張」と「マニフェスト・デスティニー」の論理 |
9 | 革新主義の歴史像(1)ターナーと「フロンティア理論」 |
10 | 革新主義の歴史像(2)「フロンティア理論」とインディアン史 |
11 | 革新主義の歴史像(3)ビアードと合衆国憲法体制 |
12 | 戦後リベラル史学の歴史像と冷戦の開始 |
13 | ニューレフト史学の歴史像(1)ベトナム戦争と反戦運動 |
14 | ニューレフト史学の歴史像(2)「対抗文化」の思想 |
15 | アフガニスタン・イラク戦争と「対抗文化」ふたたび |
その他 | |
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教科書 | 有賀貞・大下尚一編 『概説アメリカ史(新版)』 有斐閣 1990年 島川雅史 『アメリカの戦争と日米安保体制』 社会評論社 2011年 第3版 |
参考書 | 島川雅史 『[増補]アメリカ東アジア軍事戦略と日米安保体制』 社会評論社 2006年 W.ヘーガン著 島川雅史他共訳 『アメリカ・インディアン史』 北海道大学出版会 1998年 第3版 ほか、随時講義の展開の中で指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(70%)、平常点(30%) 定期試験70%、授業期間中の課題レポート等を含め平常点分30%。課題や定期試験のレポートでは、講義の中で触れた論点をふまえて論述することが必要である。 |
オフィスアワー | 質問等は授業の後で受け付ける。 |