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地域景観論

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科目名 地域景観論
教員名 佐野 充
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 地理学科
学期 後期 履修区分 選択
授業テーマ 景観から都市・地域を探求する
授業のねらい・到達目標 景観は、地域の重要な文化である。地域の自然・風土、歴史、人々の営みは景観に反映されている。民族ごとの社会の価値観、美意識、空間認識の特徴が地域景観の違いとなって地表に投影されている。景観地理学景観をもって地域を語る。
授業の方法 テーマに基づいて、配布資料・デジタル画像を用いて講義する。随時、諸君の考え方や評価を聞く(授業内課題または提出物)。授業内容についての理解度チェックを実施する。
履修条件 「都市地理学」を履修していることが望ましい。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 景観を基軸に地域を解明するの視点を持って,授業にのぞむこと。事前に配布された資料を用いて予習しておくこと。
授業計画
1 地理学における景観とは?
2 景観の概念;景観の位置づけ
3 景観研究の動向;古典的研究から景観生態学的研究まで                (レポート1)
4 風景と景観Ⅰ;Landshaft、風景意識の成立
5 風景と景観Ⅱ;日本の風景、西洋の景観                       (レポート2)
6 風景の構想力:田園風景と都市景観、いなかとマチ
7 日本の景観の特性;日本的、西洋的、アジア的な景観を現代都市の比較から分析;街並み・商店街
8 日本のくらしと景観;風土とくらし、地域再生とまちづくり(まちづくり三法)      (レポート3)
9 ヨーロッパの景観規制制度:イギリス、ドイツ、フランス、イタリア
10 日本の景観法:景観緑三法、景観計画の策定、美しく風格のある国土づくり       (レポート4)
11 景観の独自性;造形のコンテキストにある象徴性、美意識、空間認識(景観デザイン)/横浜を事例に
12 景観の分析;景観を動的に把握し、ダイナミクスに分析する-音・光・色・心象の側面から-/地理学からみる
13 景観の扱い方;『景観で地域を語る』 景観の実践的把握、データ収集、データ分析のモラル 
       (評価用レポートのテーマ・表紙配布)
14 理解度の確認;「景観から都市・地域を探求する」を理解したか
15 総括;景観の応用
       (評価用レポートの提出)
その他
教科書 資料を授業で使用する前に配布する(配布は1回限り)。
参考書 市川宏雄 『文化としての都市空間』 千倉書房 2007年 第1版
小浦久子 『まとまりの景観デザイン―形の規制誘導から関係性の作法へ』 学芸出版社 2008年 第1版
田村 明 『まちづくりと景観』 岩波書店(岩波新書985) 2005年
他は授業進度に合わせて紹介する。
(評価用レポート)は、紹介参考文献を用いてレポート作成をすること。
成績評価の方法及び基準 レポート(40%)、授業参画度(30%)、評価用レポートの作成(30%)
総合評価:授業内提出物・レポート・評価用レポート、さらに積極的な授業への参画度を加えて評価する。
評価用レポートは、第13週に提出用表紙配布、第15週提出。紹介参考文献を用いて評価用レポートを作成すること。
オフィスアワー 金曜日12時30分~14時(地理学研究室)
備考 遅刻・欠席の目立つ学生には受講の取りやめを申し渡す。受講に不必要と思われるものの教室内への持ち込みを極力控えてほしい。

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