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科目名 | 美学演習8 | ||||
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教員名 | 高橋 陽一郎 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | 日本美学と西洋美学の比較思想的研究:観阿弥・世阿弥『風姿花伝(花伝書)』の講読 |
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授業のねらい・到達目標 | 前期につづき、西洋美学の知識をヒントにしながら『風姿花伝』を読むことで、「東西」と「古今」という二通りの隔たりのなかにある美学・藝術の思想の互換可能性について考えることがこの演習の第一のねらいである。 「初心を忘るべからず」や「秘すれば花」の言葉で有名な『風姿花伝』は、単に能の理論書というに止まらず、日本を代表する藝術思想の書、さらには人生の書としても読むことが可能である。能の大成者世阿弥が父観阿弥の思想を書きとめたものと言われている。この書のなかに現れる「花」、「幽玄」、「ものまね」、「風情」などの理念を、西洋美学思想の比較のもとに理解してゆくことが本演習で試みられる。この授業を通じ最終的には、グローバル化した現代において「日本の古典的思想がどのような世界的意味を持ちうるか」という問題を考えるきっかけが得られるものと思う。 |
授業の方法 | 毎回、次回の当番を決め講読してゆく(輪読形式)。当番の人には、現代語訳をつけた上で内容の簡単なまとめをすることが求められる。 |
履修条件 | なし |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 事前学修は(当番以外)必要ないが、テキストは古語で書かれているため、毎回の復習が望まれる。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:観阿弥・世阿弥と『風姿花伝』について、前期の内容について [準備]なし |
2 |
『風姿花伝第四』神儀云(1):藝術と儀式:ハリソンの思想との対比において [準備]なし |
3 |
『風姿花伝第四』神儀云(2):申楽と日本史 [準備]第二回の「藝術と儀式」についての復習 |
4 |
『風姿花伝第五』奥義讃歎云(1):風姿花伝の由来 [準備]第三回の「申楽と日本史」についての復習 |
5 |
『風姿花伝第五』奥義讃歎云(2):上手と見所(1):西洋の「批評」概念との対比において [準備]第四回の「風姿花伝の由来」についての復習 |
6 |
『風姿花伝第五』奥義讃歎云(3):幽玄(1):西洋の「本質」概念との対比において [準備]第五回の「上手と見所(1)」についての復習 |
7 |
『風姿花伝第六』花修云(1):能と音曲 [準備]第六回の「幽玄(1)」についての復習 |
8 |
『風姿花伝第六』花修云(2):幽玄(2) [準備]第七回の「能と音曲」についての復習 |
9 |
『風姿花伝第六』花修云(3):上手と見所(2) [準備]第八回の「幽玄(2)」についての復習 |
10 |
『風姿花伝第七』別紙口伝(1):花(1):西洋の「本質」概念との対比において [準備]第九回の「上手と見所(2)」についての復習 |
11 |
『風姿花伝第七』別紙口伝(2):花(2) [準備]第十回の「花(1)」についての復習 |
12 |
『風姿花伝第七』別紙口伝(3):花(3) [準備]第十一回の「花(2)」についての復習 |
13 |
『風姿花伝第七』別紙口伝(4):花(4) [準備]第十二回の「花(3)」についての復習 |
14 |
『風姿花伝第七』別紙口伝(5):花(5) [準備]第十三回の「花(4)」についての復習 |
15 | 授業のまとめ―『風姿花伝』の美学の世界的意義― |
その他 | |
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教科書 | 世阿弥 『風姿花伝 (岩波文庫)』 岩波書店 |
参考書 | 授業中に適宜指示する |
成績評価の方法及び基準 | 授業参画度(50%)、発表(50%) |
オフィスアワー | 授業後に教室にて。 |