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人間環境論

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平成28年度以降入学者 人間環境論
教員名 井村 博宣
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
学期 後期 履修区分 選択
授業テーマ 環境と人間のかかわり
授業のねらい・到達目標 「自然と人間の関わり」の追究は、人文地理学がもつ重要な本質的探究課題の一つである。社会条件の発展が著しい今日においては、自然条件だけでなく社会条件も加えた「環境(自然・社会)と人間の関わり」と捉えるのがより適切といえよう。そこで本講義では、自然環境に社会環境を加えて生態的に分析する人文地理学的研究方法を学んだ後、担当者の研究成果の中から精選した日本に関する農業や漁業・養殖業の地域展開などの具体的事例を通して「環境と人間の関わり」を生態的に捉えて分析する方法を修得する。なお、本講義は帰納法的立場から産業の立地展開を考察した側面をもっており、経済地理学にて扱った演繹法による立地論と比較することで、伝統的地理学の有する長所を学ぶ。
授業の方法 講義形式。主としてパワーポイントを用いた講義形式にて行う。授業は、毎時のテーマに従い担当者の研究成果の中から関係論文を選び、その図表に現地の写真を加えて解説する。
履修条件 開講時(第1回目最初)に受講調整を実施するので必ず出席してください。なお原則的に第3回目以降は毎時視聴覚設備使用し、試験(小テスト・レポート)を行うため、本授業の特性と教室収容能力(試験時収容定員)等を勘案し、地理学科・同3年生・人文系ゼミ所属生の順番で優先する。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 授業内容に関するキーワードについて、事前に関連する文献等で調べるとともに、事後には具体的な事例を通して、理解しておくこと。わからないことを放置せず、まずは自ら調べること。
授業計画
1 環境・環境論とは
2 地域差・差額地代と経済的価値
3 チューネンの農業立地論と北海道の酪農
4 北海道における酪農地域の立地要因
5 コアユの経済的価値変化
6 コアユが支える日本の河川漁業
7 アユ養殖地域の形成
8 過度な経済性の追求が招いた弊害
9 産地間競争の激化と経営対応
10 本四架橋の経済的効果
11 政策・グローバル化等の影響
12 環境認知の集団的差異
13 讃岐うどんブームに伴う観光行動の変化
14 理解度の確認と解説
15 講義内容の復習・解説による理解度の深化
その他
教科書 教科書は使用しない。担当者の論文や著書などから、この講義に相応しい箇所を精選して使用し,必要に応じてプリントを配布する。
参考書 参考書は,その都度紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート(40%)、授業内テスト(40%)、授業参画度(20%)
オフィスアワー 時間は木曜日の12:30~13:30、場所は8号館5階A-506研究室とする。
備考 ①開講時(第1回目最初)に受講調整を実施するので必ず出席してください。
②資質向上のため手書きのノートを推奨し、板書の撮影等は禁止する。
③教材として用いる論文は、その都度授業時に紹介する。
④本講義に関する連絡は、授業中もしくは地理学科掲示板(3年生欄)にて行う。

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