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美学課題研究5

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科目名 美学課題研究5
教員名 高橋 陽一郎
単位数    1 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業テーマ 近代美学の研究
授業のねらい・到達目標 ショーペンハウアー(Arthur Schopenhauer, 1788-1860)の主著『意志と表象としての世界(Die Welt als Wille und Vorstellung)』の第三巻(美学部門)をドイツ語原文で味読することによって、美と藝術に関する哲学的見方の修得を目標とする。前期では第38節から読む。この箇所は、彼の美学においてもっとも基本的なイデア概念の純粋認識主観(天才)についての説明が終わり、ようやく具体的な論述に入ろうとしている箇所である。美、崇高、自然美、建築などに加えて、オランダの静物画・風景画等ついての論が展開されてゆく。
課題研究の第二のねらいとして、上記の文献読解を通じて得られた知識や考察方法をもとに、自らの美学研究に推進することが挙げられる。そこで何回かに一度自由研究の発表の場を設け、鍛錬の場にしたいと思う。これによって最終的には、卒業論文執筆の見通しや完成がスムーズに遂行されると期待される。
授業の方法 テキスト読解については、毎回の当番を前回か前々回までに決めて、講読してゆく。もう一つの自由研究の方は、研究発表という形で行う。
履修条件 担当教員によって履修を許可さた者に限る
事前学修・事後学修,授業計画コメント 講読予定者は事前に予習(翻訳)しておく。これは文法事項の説明までを含む(2年生はその要領について3・4年生に倣うとよいと思う)。
授業計画
1 ガイダンス:一年間の計画説明およびショーペンハウアーと周辺の思想についての解説
2 Die Welt als Wille und Vorstellung, Dritter Band, §38:純粋認識主観とイデア
[準備]第一回で配布されたプリントの復習
3 Die Welt als Wille und Vorstellung, Dritter Band, §38:カントの「無関心」とショーペンハウアーの「意志の忘却」(1)
[準備]第二回の講読でできた文法事項や美学的術語の復習
4 Die Welt als Wille und Vorstellung, Dritter Band, §38:カントの「無関心」とショーペンハウアーの「意志の忘却」(2)
[準備]第三回の講読でできた文法事項や美学的術語の復習
5 Die Welt als Wille und Vorstellung, Dritter Band, §38:静物画について
[準備]第四回の講読でできた文法事項や美学的術語の復習
6 自由研究発表:4年生
7 Die Welt als Wille und Vorstellung, Dritter Band, §38:風景画について
[準備]第五回の講読でできた文法事項や美学的術語の復習
8 Die Welt als Wille und Vorstellung, Dritter Band, §38:美的感情の問題(1)
[準備]第七回の講読でできた文法事項や美学的術語の復習
9 Die Welt als Wille und Vorstellung, Dritter Band, §38:美的感情の問題(2)
[準備]第八回の講読でできた文法事項や美学的術語の復習
10 Die Welt als Wille und Vorstellung, Dritter Band, §39:美と崇高(1)
[準備]第九回の講読でできた文法事項や美学的術語の復習
11 自由研究発表:3年生
12 Die Welt als Wille und Vorstellung, Dritter Band, §39:美と崇高(2)
[準備]第十回の講読でできた文法事項や美学的術語の復習
13 Die Welt als Wille und Vorstellung, Dritter Band, §39:美と崇高(3)
[準備]第十二回の講読でできた文法事項や美学的術語の復習
14 自由研究発表:2年生
15 Die Welt als Wille und Vorstellung, Dritter Band, §39:美と崇高(4)
[準備]第十三回の講読でできた文法事項や美学的術語の復習
その他
教科書 Arthur Huebscher, Die Welt als Willen und Vorstellung:Zurcher Ausgabe, Diogenes Verlag
教科書となる原文テキストについては担当者の方で、コピーで用意する(購入の必要なし)。
参考書 高橋陽一郎 『藝術としての哲学』 晃洋書房 2016年 第1版
成績評価の方法及び基準 授業参画度(50%)、発表(50%)
オフィスアワー 授業終了時

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