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社会学実証応用演習2

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科目名
平成28年度以降入学者
社会学実証応用演習2
教員名 後藤 範章
単位数    1 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 社会学専攻
学期 後期 履修区分 選択必修
授業テーマ 修論に生かすための質的調査に関する演習
授業のねらい・到達目標 修論執筆のために自らの研究テーマに沿った質的調査を実際の調査現場で行うことで、より高度な調査力を実践的に磨くことが、授業のねらい・到達目標です。(社)社会調査協会の「専門社会調査士」資格取得のための標準カリキュラムで、必修科目と位置づけられている「J.質的調査法に関する演習」に相当する科目でもあります。専門社会調査士/社会調査士資格の取得を希望しない大学院生にも開かれています。
授業の方法 指定教科書(ウヴェ・フリック著)に沿って授業を展開し、意見交換を徹底的に重ねることを通して調査法についての理解を深めると共に、各自の研究テーマ(修士論文)に関わる質的調査を進めることによって、より高度な調査力を実践的に磨くことを目指します。
履修条件 「専門社会調査士」資格の取得希望者で、学部時代に「社会調査士」資格を取得していない場合は、学部の科目等履修生になってA・B・C・D+EかFの5科目を履修し単位を取得しましょう(受講料は一切かかりません)。大学院の開講科目でH・H・I・Jの4科目を取り、社会調査に基づく実証的な修士論文を執筆すれば、「社会調査士」と「専門社会調査士」の両資格を申請することが出来ます。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 【事前学修】指定教科書の該当章を必ず読んでおくこと。
【事後学修】授業内容を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと。
【授業計画コメント】社会学実証応用演習2と社会学実証応用研究2をそれぞれ前期と後期に当てているが、実効性を高めるために(とりわけ調査のデザインを具体化させていくことは、各自の研究計画の進捗状況と密接に関連するので、短期間で上げることが難しい)、実際には両科目内容をミックスさせ1年をかけて進行させます。
授業計画
1 ガイダンス/質的研究--なぜ、いかに行うか
2 質的研究と量的研究
3 理論的立場と認識論的背景
4 プロセスと研究設問
5 フィールドへのアクセス/サンプリング戦略
6 半構造化インタビュー/データとしてのナラティ
7 フォーカスグループ・インタビューとディスカッション
8 観察とエスノグラフィー
9 ビジュアル・データ:写真・映画・ビデオ
10 データの記録と文書化/コード化とカテゴリー化
11 会話・ディスコース・ジャンル・ナラティブ分析
12 質的研究におけるコンピュータ
13 質的研究の評価基準/質的研究の質
14 グラウンデッド・セオリーとトライアンギュレーション
15 まとめ、レポートの提出
その他
教科書 Flick, Uwe著(小田博志・山本則子・春日常・宮地尚子訳) 『新版 質的研究入門―人間の科学のための方法論 ―』 春秋社 2011年
キャロライン・ノウルズほか(後藤範章監訳) 『社会風景をありありと描写する-ビジュアル調査法と社会学的想像力-』 ミネルヴァ書房 2012年
大谷信介・後藤範章ほか編著 『新・社会調査へのアプローチ』 ミネルヴァ書房 2013年
参考書 谷富夫・山本努編 『よくわかる質的調査 プロセス編』 ミネルヴァ書房 2010年
成績評価の方法及び基準 平常点(40%)、レポート(30%)、授業参画度(30%)
発表とレポート、授業への参画度・貢献度を総合的に判断して評価します。
オフィスアワー 毎週水曜日の午後6時以降、毎週木曜日の昼休み及び午後5時半以降。本館4階の後藤研究室。なお、可能な限り、メールで事前に予約を取るように心がけてください。メールアドレスは、第1回の授業時にお知らせします。

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