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英文学研究

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科目名
平成28年度以後入学者
英文学研究
教員名 野呂 有子
単位数     課程 後期課程 開講区分 文理学部
科目群 英文学専攻
学期 通年 履修区分 選択必修
指導可能な研究領域 (1)16世紀および17世紀英文学。特に、16世紀英国の寓意叙事詩人Edmund Spenser, 16世紀~17世紀英国を代表する世界的文豪William Shakespeare、17 世紀英国の国民的叙事詩人John Milton。
(2)これらの英文学者の作品群と『欽定英語訳聖書』をはじめとする英語訳聖書群とのintertextuality。
(3)英国19世紀の女性作家っち、および彼女たちの作品群とSpenser,Shakespeare、Milton、『欽定英語訳聖書』をはじめとする英語訳聖書群を含む総合的な(4)現代英国の作家および児童文学作家と(1)および(2)の関係を研究する総合的なintertextuality。
目標 (1)英米の辞典の内で、最大にして最も権威ある『オクスフォード英語辞典』(全20巻)の基本的な活用法を取得し、それを活用して、John Milton 作 Paradise Lost (1667;邦題『楽園の喪失』)の一部を読解することができる。
(2)『欽定英語訳聖書』と他の英語訳聖書を比較・参照しながら、Paradise Lostに出現する基本的な英語の語法について理解し、説明することができる。
(3) Paradise Lost に出現する基本的な文学的手法、概念、イメージを理解し、現代の英米文学作品や映画においてそれらが具体的にどのようにして継承され、発展しているか、簡単に説明することができる。
(4)Paradise Lost を音韻的に構成するブランクバース(弱強五歩脚)のリズムに注意しながら作品を正確な発音と抑揚で音読することによって、英語発話の基本となるリズムと抑揚を取得することができる。
(5)(1)~(4)で取得した知識と技能を運用して、中学校・高等学校における英語の授業で教鞭を取る際に、学習者が正確な発音、リズム、抑揚を身につけるよう配慮しながら指導するとともに、文学の楽しさ、辞書の活用法、英語の語法に親しませる技能を取得することができる。
(6)(1)~(5)を基に総合的視点から論文を執筆すること。
(7)日本大学英文学会発行の『英文学論叢』をはじめとして、学術団体の機関誌(査読付き)に2年次修了までに最低3本の統一的テーマに沿った論文を投稿し、掲載許可を得て公開されること
(8)(7)の目標を達成するために、研究成果を日本大学英文学会および他の公的学術団体の年次大会等における口頭発表を行う。
(9)(7)の成果を基礎論文として三年次(あるいはそれに引き続く指定年限内)に博士論文を執筆すること。
方法 上記目標に沿って、年度ごとの短期計画、および、博士後期課程三年間(および留学期間)を視野に入れた長期的計画を立てて、毎週一回以上は指導教授と1時間半以上のtutorial lessonを受けることとする。その際、論文執筆の萌芽的発見や研究内容を、日本語1200字、英語500 wordsの文書の形でまとめたものを提出し、指導を受けて加筆訂正を行う。これを一本の文書につき、最低3回行う。
その成果を目標の(7)で示した公的学術機関誌に投稿し掲載されるようまとめる。
さらに、日本大学英文学会および他の公的学術団体の開催する公的学会で発表を行う。
その他
評価方法 目標(7)および(8)で示した研究成果の内容をもとにして、年度ごとに評価を行う。
オフィスアワー 毎週水曜日昼休み。および、院生の希望に応じて適宜(要予約)
その他 野呂有子の研究サイト(ジョン・ミルトンを中心にして)Yuko Kanakubo Noro’s Web site with special emphasis on John Milton(http://www.milton-noro-lewis.com/database.html)には論文執筆の参考になるよう、野呂自身が過去に執筆した論文約40本を掲載してある。この中から自分の興味のあるものを漸次、読み進めて、可能な限り多くを読んで、「論文」というものに慣れ親しむことを義務づけておく。

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