文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 総合 I 群 > 倫理学2
日本大学ロゴ

倫理学2

このページを印刷する

科目名 倫理学2
教員名 江川晃
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業概要 倫理学は、本来、人と人(社会)との間に生じる問題を学ぶ学問である。しかし,科学により経済が急速に発展した現代社会では,環境問題をはじめとして、生命科学,脳神経科学,情報,メディア等により,科学技術と私たちの基本的関係が根本的に問われている。現代において、「純粋な科学の領域」と「純粋な政治の領域」と区別することが難しく、この科学・技術と社会との新たな関係は「トランス・サイエンス」と呼ばれる。ここでは,現代の「トランス・サイエンス」の技術倫理について考える。
授業のねらい・到達目標 環境倫理の生じる原因と自然の生存権について説明できる。
クローン技術、ES細胞、iPS細胞の倫理的問題について説明できる。
脳倫理とトランス・サイエンスについて説明できる。
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,DP3及びカリキュラムポリシーCP2,CP6に対応しています。
授業の方法 教科書、パワポ、DVD等を駆使して、ダイナミックな授業を行う。また、 時々、皆さんの質問・感想・意見等を書いていただきます。次の授業で、それについてコメントし、討論をしましょう。
配布プリントと教科書の該当個所を、授業前によく読んでおいてください。今年は、皆さんの意見も時々聞いて、対話型の授業にしようと思います。
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 「トランス・サイエンス」とは何か
 [事前学習]シラバスをよく読んでいくこと。
 [事後学習]配布プリントを復習すること。
2 シネマ『不都合なる真実』から学ぶ
 [事前学習]プリントの「不都合な真実」の部分を読んでおくこと。
 [事後学習]感想を課題提出のこと。
3 環境破壊の思想的背景
 [事前学習]プリントの「環境破壊の思想的背景」の部分を読んでおくこと。
 [事後学習]学習したことを整理しておくこと。
4 世代間倫理と自然の権利
 [事前学習]プリントの「世代間倫理と自然の生存権」の部分を読んでおくこと。
 [事後学習]学習したことを整理しておくこと。
5 ヒト・クローンは作ってよいか
 [事前学習]教科書「生命倫理について考える」、p55-65を読んでおくこと。
 [事後学習]学習したことを整理しておくこと。
6 ES細胞の倫理
 [事前学習]教科書のp.65-70の部分を読んでおくこと。
 [事後学習]胚研究の倫理的問題を整理しておくこと。
7 iPS細胞の倫理
 [事前学習]教科書の「生命倫理について考える」p.70-75の部分を読んでおくこと。
 [事後学習]iPS細胞の倫理的に優れた点とこれからの問題点を把握しておくこと。
8 脳倫理とは何か
 [事前学習]教科書の「脳神経倫理学」p.76-80の部分を読んでおくこと
 [事後学習]学習したことを整理しておくこと。
9 認知症・アルツハイマーの倫理
 [事前学習]教科書の「意識の終焉」について考え、p.80-83の部分を読んでおくこと
 [事後学習]アンチエイジングはなぜ共有地の悲劇をもたらすのか、まとめておくこと。
10 脳に自由意思はあるか
 [事前学習]教科書の「生命倫理について考える」p.83-90の部分を読んでおくこと。
 [事後学習]脳に責任を問うことができるか整理しておこう。
11 映像メディアと倫理(写真・イメージ・TV)
 [事前学習]プリントの「映像メディアと倫理」の部分を読んでおくこと
 [事後学習]学習したことを整理してまとめておくこと。
12 トランス・サイエンス
 [事前学習]プリントの「トランス・サイエンスの倫理」の部分を読んでおくこと。
 [事後学習]学習したことを整理しておくこと。
13 技術倫理
 [事前学習]ギボンズのモード論につて理解する。
 [事後学習]スポンサー付きの科学のどこが問題なのかまとめておくこと。
14 資本主義に徳はあるか
 [事前学習]プリントの「資本主義に徳はあるか」の部分を読んでおくこと
 [事後学習]スポンウィルの4つの秩序を把握しておくこと。
15 試験と解説 
 [事前学習]1回から14回までを復習すること。
 [事後学習]学修した内容の整理をすること。
その他
教科書 江川晃・嘉吉純夫・葭田光三 『『生命倫理について考える』』 文眞堂 2010年 第2版
他に、プリントを配布します。(BlackBoardに入れておきますので、ご利用ください)
参考書 授業で紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート(10%)、授業内テスト(90%)
オフィスアワー 水曜日、昼休みと5時限、講師室にて。

このページのトップ