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哲学2

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科目名 哲学2
教員名 鈴木生郎
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業概要 分析哲学入門
授業のねらい・到達目標 この授業では、比較的身近な哲学的問題について考え、討論していただくことを通じて分析哲学に入門することを目標としています。そのことを通じて物事を粘り強く考える力や、自分の考えを深める力を養うことが授業の狙いです。後期は、心の哲学の問題を集中的に扱います。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,DP3及びカリキュラムポリシーCP2,CP6に対応しています。
授業の方法 基本的には講義形式ですが、ディスカッションを取り入れます。また、毎回リアクションペーパーを使った授業内容の理解の確認も行います。
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 ガイダンス:前期の復習と今後の授業の進め方について。
【事前学習】前期授業の復習をしておくこと。
【事後学習】授業の進め方や評価方法について確認しておくこと。
2 心とは何か:心とは何かについて、基本的な事柄を確認します。
【事前学習】教科書序章の前半(pp. 1–16) を読んでおくこと
【事後学習】心のあり方の基本的な種類や、一元論と二元論の区別について確認しておくこと。
3 論証について:哲学において重要な「論証(導出)」について基本的な事柄を確認します。
【事前学習】教科章序章の後半(pp. 16–29)を読んでおくこと。
【事後学習】演繹的に妥当な論証と妥当でない論証の例を作ってみること。
4 心の因果性 (1):心の因果性がなぜ二元論にとって問題となるのかを確認します。
【事前学習】教科書第一章の前半(pp. 31–44)を読んでおくこと。
【事後学習】二元論にとってなぜ心の因果性が問題となるかを整理し、説明できるようになっておくこと。
5 心の因果性(2):(物的)一元論の代表的な立場である心脳同一説と機能主義の立場を確認します。
【事前学習】教科書第一章の後半(pp. 44–58)を読んでおくこと。
【事後学習】心脳同一説と機能主義の立場を整理しておくこと。
6 心と意識(1):意識の問題がなぜ一元論にとって問題になるのかを確認します。
【事前学習】教科書第二章の前半(pp. 59–76)を読んでおくこと。
【事後学習】想定可能性論法と知識論法について整理しておくこと。
7 心と意識(2):物的一元論からの反論を確認します。
【事前学習】教科書第二章の後半(pp. 76–90)を読んでおくこと。
【事後学習】物的一元論の反論を整理しておくこと。
8 心の志向性(1):心的状態が志向性をもつということについて、基本的な事柄を確認します。
【事前学習】 教科書第三章の前半(pp. 91–108)を読んでおくこと。
【事後学習】 志向性についての基本的な理解を整理しておくこと。
9 心の志向性(2):心の志向性を物的一元論のもとで説明できるかという問題を検討します。
【事前学習】 教科書第三章の後半(pp. 109–126)を読んでおくこと。
【事後学習】志向性についての因果的説明と目的論的説明をそれぞれ整理しておくこと。
10 心の合理性(1):他の行為や心的状態を合理的に説明するものとしての心のあり方を考えるとともに、消去主義の主張を紹介します。
【事前学習 教科書第四章の前半(pp. 127–149)を読んでおくこと。
【事後学習】心の合理性についての基本的な理解と、消去主義の立場を整理しておくこと。
11 心の合理性(2):解釈主義の立場と、不合理性の問題について検討します。
【事前学習】教科書第四章の後半(pp. 149–165)を読んでおくこと。
【事後学習】解釈主義の立場と、不合理の問題について確認し整理しておくこと。
12 心の認識(1):他人に心があることをどうやって知りうるのかという問題を検討します。
【事前学習】教科書第五章の前半(pp. 167–178)を読んでおくこと。
【事後学習】他我問題についてのさまざまな回答と問題点を整理しておいてください。
13 心の認識(2):自己知の問題を検討します。
【事前学習】教科書第五章の後半(pp. 179–197)を読んでおくこと。
【事後学習】自己知の様々な特徴とそれを説明する試みについて整理しておくこと。
14 授業の振り返りとレポート準備
【事前学習】教科書「おわりに」と参考文献表に目を通しておくこと。
【事後学習】レポート課題と指定に従ってレポートを作成すること。
15 ディスカッション
【事前学習】レポートを10分程度で発表できるように準備すること。
【事後学習】ディスカッションの成果をレポートに反映し、修正すること。
その他
教科書 金杉武司 『心の哲学入門』 勁草書房 2007年 第1版
教科書は事前に購入しておくこと。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート(70%)、授業参画度(30%)
授業参画度は、毎回のリアクションペーパーで評価します。
オフィスアワー 授業後に直接(あるいは後にメールで)アポイントメントを取ってください。アドレスについては初回授業時にお伝えします。

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