文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 史学科 > 西洋史特講3
日本大学ロゴ

西洋史特講3

このページを印刷する

科目名 西洋史特講3
教員名 島川雅史
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 史学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業概要 アメリカ史・日米関係史を扱う。今年度は、特講3と4を通して、「人種」「膨張」「民主主義」というアメリカ史のキーワードを軸に、アメリカ史の流れを概観する。黒人・インディアン史などマイノリティの歴史から、アメリカ史をとらえかえしてみたい。また、戦後日米関係の基軸である「日米同盟」の歴史を並行的に考察する。アメリカや日米関係をめぐる時事問題にも、関心を寄せていきたい。
授業のねらい・到達目標 歴史「学」とは、考えることである。アメリカ史・日米関係史を具体例として、知識の修得だけではなく、歴史的なものの考え方、事実に基づいて分析・評価する態度を身につけることを目標とする。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法 講義形式を基本とするが、履修者の人数によってはセミナー形式なども取り入れる。
履修条件 西洋史特講4を継続して履修することが望ましい。定期試験の他に、授業期間中にテキストの一部を指定してレポートの提出を求める。
講義の内容について、その都度教科書の該当部分を参照・確認すること。インターネット等を用いて事項・用語を確認すること。また、アメリカの現在の時事問題についてもフォローすることが必要である。その程度と方法については、最初に解説する。
定期試験の他に、授業期間中に島川著テキストの一部を指定してレポートの提出を求める。
授業計画
1 ガイダンス・イントロダクション(授業のテーマ・インターネットを活用する歴史研究法)
[事前学習] シラバスを一通り読んでおくこと
[事後学習] インターネットを実践する
2 日米関係史(1)黒船から第2次大戦へ
[事前学習] 教科書1の5章3−4節、6章を読んでおく
[事後学習] 第1次大戦、第2次大戦の概要を整理する
3 日米関係史(2)戦後史と日米同盟Ⅰ
[事前学習] 教科書2の1部1−2章を読んでおく
[事後学習] 日米安保体制の基本を整理する
4 日米関係史(3)戦後史と日米同盟Ⅱ
[事前学習] 教科書2の1部3−4章を読んでおく
[事後学習] 沖縄・小笠原返還を整理する
5 日米関係史(4)戦後史と日米同盟ⅡI
[事前学習] 教科書2の1部5−6章を読んでおく
[事後学習] 米軍基地と核戦略について整理する
6 人種と民族(1)総論
[事前学習] 教科書1の10章1節、1章1−2節を読んでおく
[事後学習] 人種と民族の概念と歴史性を整理する
7 人種と民族(2)移民の歴史とWASP
[事前学習] 教科書1の10章1節、1章3節、2章1−2節を読んでおく
[事後学習] 移民史とWASPについて整理する
8 人種と民族(3)黒人の歴史(黒人奴隷制)
[事前学習] 教科書1の10章2節、1章3節、2章3−4節を読んでおく
[事後学習] 黒人奴隷性について整理する
9 人種と民族(4)黒人の歴史(奴隷制と解放)
[事前学習] 教科書1の10章3節、3章4節、4章、9章を読んでおく
[事後学習] 南北戦争期の奴隷解放とその後の黒人問題について整理する
10 人種と民族(5)インディアンの歴史Ⅰ(土地と文明)
[事前学習] 教科書1の10章2節、3章、8章を読んでおく
[事後学習] インディアンと白人の文明観の相異について整理する
11 人種と民族(6)インディアンの歴史Ⅱ(侵入と抵抗)
[事前学習] 教科書1の10章2節、3章、序章2節を読んでおく
[事後学習] インディアン=白人関係史を整理する
12 西部への膨張(1)マニフェスト・デスティニーの論理
[事前学習] 教科書1の3章、序章2節、8章を読んでおく
[事後学習] 西部への膨張を正当化する論理を整理する
13 西部への膨張(2)領土の拡大
[事前学習] 教科書1の3章、序章2節を読んでおく
[事後学習] 領土拡張を正当化する論理を整理する
14 太平洋・世界への膨張(1)ハワイとフィリピン
[事前学習] 教科書1の5章3−4節、6章3−4節を読んでおく
[事後学習] 太平洋方面への膨張を整理する
15 太平洋・世界への膨張(2)日本占領と日本国憲法
[事前学習] 教科書1の6章5節を読んでおく
[事後学習] 日本国憲法の成立過程を整理する
その他
教科書 有賀貞・大下尚一編  『概説アメリカ史(新版)』 有斐閣 1990年
島川雅史 『アメリカの戦争と日米安保体制』 社会評論社 2011年 第3版
参考書 島川雅史 『アメリカ東アジア軍事戦略と日米安保体制 新版』 社会評論社 2006年
W・へーガン著 島川雅史ほか共訳 『アメリカ・インディアン史』 北海道大学出版会 1999年 第3版
このほか、随時講義の展開の中で指示する
成績評価の方法及び基準 試験(70%)、授業期間中の課題レポート等を含め授業参画度(30%)
課題や定期試験のレポートでは、講義の中で触れた論点をふまえて論述することが必要である。
オフィスアワー 質問等は授業の後で受け付ける。

このページのトップ