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中古文学講義1

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科目名 中古文学講義1
教員名 阿部好臣
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
学期 前期 履修区分 選択必修
授業概要 日本文学の最高峰を成す『源氏物語』に関して、その概要と、選択した巻の講読を行う。今年度は、宇治十帖のうち、浮舟の物語に焦点を当て、蘇生後の「手習」巻を熟読する。
授業のねらい・到達目標 『源氏物語』の概略を知り、物語世界が平安という遠い時代のものではなく、また、物語が、世界文学としてある意味を理解できるようにする。
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法 前半は配布資料に基づいて、作品の概要を講じ、後半は作品の購読(原文の音読と、その読解、問題点の考察、など)を行う。
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 『源氏物語』とその時代―平安時代、そして一条朝、作品形成の磁場について講じる。
【事前学習】平安時代について、高校時の日本史の該当部分を復習しておく
【事後学習】一条朝について確認しておく
2 『源氏物語』第一部について、複式構成―光る源氏王権の物語について
【事前学習】日向一雅『源氏物語の世界』(岩波新書)などを読んでおくのが望ましい。
【事後学習】作品の巻名を覚えておく
3 『源氏物語』第一部について、複式構成―帚木系列の物語とその存在意義を中心に
【事前学習】二回目に同じ
【事後学習】登場人物について、その関係を捉えておく
4 『源氏物語」第二部について、若菜巻を中心に
【事前学習】配布資料に目を通し、分からないところをチェックしておく。
【事後学習】第一部との関連を考えておく。
5 『源氏物語」第二部について、女三宮と柏木の物語
【事前学習】四回目に同じ
【事後学習】続くものと、新たに始まるものを認識する。
6 『源氏物語」第二部について、夕霧巻の意義
【事前学習】四回目に同じ
【事後学習】巻の概要を整理しておく
7 『源氏物語』第三部の物語、宇治の八宮と大君・中君
【事前学習】資料の宇治十帖の部分をしっかり見ておく。
【事後学習】橋姫巻を概観してみる。
8 『源氏物語」第三部の物語、浮舟の物語
【事前学習]七回目に同じ
【事後学習】大君の物語を理解する
9 講読―浮舟発見1、2
【事前学習】当該テキストをみておき、問題点を考えてみる。
【事後学習】本文をもう一度見直しておく。
10 購読ー小野の浮舟3~6
【事前学習】当該テキストをみておき、問題点を考えてみる。
【事後学習】本文をもう一度見直しておく。
11 講読――加持・物怪出現7、8
【事前学習】当該テキストをみておき、問題点を考えてみる。
【事後学習】本文をもう一度見直しておく。
12 講読―中将の登場
【事前学習】当該テキストをみておき、問題点を考えてみる。
【事後学習】本文をもう一度見直しておく。
出家願望と回想 9~11
【事前学習】当該テキストをみてき、疑問点を探しておく。
【事後学習】疑問点が解消出来たかを確認する。
13 講読―中将を巡って
【事前学習】当該テキストをみておき、問題点を考えてみる。
【事後学習】本文をもう一度見直しておく。
中将の登場 12~15
【事前学習】当該テキストを見て疑問点を探しておく 
【事後学習】疑問点が解消したかを確認する。
14 授業内試験
【事前学習】読んでいった部分をもう一度見てみる。
【事後学習】試験問題の要点を確認する
15 試験の反省と確認・手習・前半のまとめ
【事前学習】第1回から14回目までの内容を復習する
【事後学習】物語の他の巻にも読みを展開する
その他
教科書 秋山虔、他・校注・訳 『源氏物語16・蜻蛉・手習・夢浮橋 (古典セレクション)』 小学館 1998年 第初版
原文を掲載する他のテキストでも可
参考書 適宜、授業中に指示する。
成績評価の方法及び基準 試験(80%)、レポート(20%)
適宜、小試験を実施することもある。
オフィスアワー 講義日の夕刻・個人研究室にて。事前のコンタクトが必要。

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