文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 中国語中国文化学科 > アジアの文化と社会2
日本大学ロゴ

アジアの文化と社会2

このページを印刷する

科目名 アジアの文化と社会2
教員名 三澤真美恵
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 中国語中国文化学科
学期 後期 履修区分 選択
授業概要 台湾の歴史を学ぶ
授業のねらい・到達目標 第二次大戦後の台湾に関する歴史について理解を深める。
具体的には以下3つのテーマに焦点をあてる。
3つの時期:①植民地支配からの解放 ②戒厳時期 ③民主化の進展
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3,DP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法 授業の方法は、講義形式で行う。
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
履修条件 アジアの文化と社会1(前期)と、アジアの文化と社会2(後期)は、原則としてセットで受講すること。
授業計画
1 ガイダンス:歴史記憶をめぐる問題
【事前学習】洪郁如「理解と和解の間 ――「親日台湾」と歴史記憶 」(『言語文化』50: 17-29頁、「一橋大学機関レポジトリ」でダウンロード可能)を読んでおく。
【事後学習】講義内容をノートに整理する。
2 植民地支配からの解放 ①日本の敗戦と中華民国政府の来台
【事前学習】若林正丈『台湾:変容し躊躇するアイデンティティ』(ちくま新書、2001年)第三章「中華民国がやってきた」(59-82頁)を読んでおく。
【事後学習】講義内容をノートに整理する。
3 植民地支配からの解放 ②2.28事件と省籍矛盾
【事前学習】呉密察「台湾人の夢と2.28事件」『近代日本と植民地8:アジアの冷戦と脱植民地化』(岩波書店、1993年、39-70頁)、周婉窈 著(濱島敦俊 監訳)『図説 台湾の歴史』(平凡社、2013年)戦後編第二章「2.28事件」(163−184頁)読んでおく。
【事後学習】講義内容をノートに整理する。
4 植民地支配からの解放 ③内戦と冷戦の結びつき
【事前学習】若林正丈『台湾:変容し躊躇するアイデンティティ』(ちくま新書、2001年)第四章「中華民国の台湾定着」(83-116頁)を読んでおく。
【事後学習】講義内容をノートに整理する。
5 植民地支配からの解放 ④白色テロと中国化政策
【事前学習】戴國煇『台湾:人間・歴史・心性』(岩波新書、1988年)「5.国府中央の台湾移転と国民党支配の確立」(113-140頁)周婉窈 著(濱島敦俊 監訳)『図説 台湾の歴史』(平凡社、2013年)戦後篇第ニ章「「白色テロ」の時代」(185−192頁)読んでおく。
【事後学習】講義内容をノートに整理する。
6 戒厳時期 ①冷戦構造と経済成長
【事前学習】戴國煇『台湾:人間・歴史・心性』(岩波新書、1988年)「6.経済奇跡への道とその代価」」(141-164頁)を読んでおく。
【事後学習】講義内容をノートに整理する。
7 戒厳時期 ②『自由中国』と雷震事件
【事前学習】戴國煇『台湾:人間・歴史・心性』(岩波新書、1988年)「7.社会は激変のさなかにあって」(165-184頁)を読んでおく。
【事後学習】講義内容をノートに整理する。
8 戒厳時期 ③国際孤立と本土化政策
【事前学習】若林正丈『台湾:変容し躊躇するアイデンティティ』(ちくま新書、2001年)第五章「変に処して驚かず」(117-150頁)を読んでおく。
【事後学習】講義内容をノートに整理する。
9 戒厳時期 ④蒋経国から李登輝へ
【事前学習】戴國煇『台湾:人間・歴史・心性』(岩波新書、1988年)「8.ストロングマンの死と新しい時代の幕開け」(185-212頁)を読んでおく。
【事後学習】講義内容をノートに整理する。
10 民主化の進展 ①美麗島事件から野百合学生運動へ 
【事前学習】若林正丈『台湾:変容し躊躇するアイデンティティ』(ちくま新書、2001年)第六章「李登輝の登場と憲政改革」(151-172頁)、周婉窈 著(濱島敦俊 監訳)『図説 台湾の歴史』(平凡社、2013年)戦後篇第四章「民主化運動」(201−220頁)を読んでおく。
【事後学習】講義内容をノートに整理する。
11 民主化の進展 ②憲政改革と中台関係
【事前学習】天児慧ほか編『中国・台湾』の小笠原欣幸「民主化、台湾化する政治体制」(135-160頁)、三船恵美「米中台関係の歴史と現状」(161-185頁)、若林正丈『台湾:変容し躊躇するアイデンティティ』(ちくま新書、2001年)第八章「中華人民共和国と台湾」(195-218頁)を読んでおく。
【事後学習】講義内容をノートに整理する。
12 民主化の進展 ③日華関係から日台関係へ
【事前学習】松田康博「馬英九政権下の中台関係(2008-2013)」『東洋文化』 94号、2014年、205-233頁)、川島真ほか編『日台関係史』(東京大学出版会、2009年)を読んでおく。
【事後学習】講義内容をノートに整理する。
13 民主化の進展 ④台湾アイデンティティと市民運動
【事前学習】呉叡人著、若畑省二訳「社会運動、民主主義の再定着、国家統合」沼崎一郎・佐藤幸人編『交錯する台湾社会』(アジア経済研究所、2012年、311-365頁)を読んでおく。
【事後学習】講義内容をノートに整理する。
14 授業内試験と復習:第二次大戦後の台湾に関する歴史に関して学んだ3つのテーマ(①植民地支配からの解放 ②戒厳時期 ③民主化の進展)について、どの程度理解できているか確認する。
15 試験結果をふまえたフィードバックを行う。試験の解答例を示しながら、解答傾向から理解が不足していると思われる部分について補足説明を行うなどして、前期に学んだ内容の理解を深める。
その他
教科書 なし
参考書 若林正丈 『台湾:変容し躊躇するアイデンティティ』 ちくま新書 2001年
戴國煇 『台湾:人間・歴史・心性』 岩波新書 1988年
参考文献は文理学部図書館、中文学科図書室、ブラックボードなどで閲覧可能。
成績評価の方法及び基準 試験(90%)、授業参画度(10%)
授業参画度に関してノートの提出を求めることがある。
オフィスアワー 水曜1時限目、1週間前までに中文学科事務室を通じてアポイントをとること。

このページのトップ