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ドイツ文化専門講義4

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科目名 ドイツ文化専門講義4
教員名 初見基
単位数    2 学年 3・4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 ドイツ文学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業概要 戦後ドイツの文化と社会:「想起文化」を中心に
授業のねらい・到達目標 戦後ドイツの文化と社会を,思想史的観点から,文学などをも参照しつつ概観することを通じて,ドイツ文化の一端に触れ,日本の戦後社会・文化について自己の観点から判断する能力をつける。
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法 講義形式
本授業の事前・事後学習は,合わせて2時間の学習を目安とします。
履修条件 学科の履修規定による
授業計画
1 【事前学習】日本とドイツにおいて「戦後」とはどういう時代であるのかを各自で考えておく。
導入:ドイツの「戦後」の社会と文化について,1945年から1970年代までを概括して話す。
【事後学習】授業内容をまとめる。
2 【事前学習】日本において,1945年までの国家犯罪がどのように扱われているかを調べる。
西ドイツにおける「過去の克服」について概説をする。
【事後学習】現代の日本とドイツにおける「過去」への向かい方の違いについて,判る範囲でまとめる。
3 【事前学習】「歴史」「歴史記述」とは何か,考えておく。
歴史家論争(1):1980年代半ばの西ドイツにおける歴史への向かい方について概説する。
【事後学習】プリントをよく読んで授業内容を確認する。
4 【事前学習】前回授業内容を振り返り,「歴史家論争」についておおまかな知識を得ておく。
歴史家論争(2):「歴史家論争」の思想史的意味について概論する。
【事後学習】プリントをよく読んで授業内容を確認する。
5 【事前学習】これまでの授業内容をプリントなどを読み返して復習する。
内容確認:これまでの授業内容について内容確認をしたうえで,一定の項目について議論する。
【事後学習】授業と議論内容を踏まえて,自分の考えをまとめる。
6 【事前学習】東西ドイツの分断がどういうものであったのか,映画や文学作品であらかじめ触れておく。
東西ドイツの再統一(1):東ドイツの崩壊過程,ならびにそこで起きた諸議論を紹介する。
【事後学習】プリントをよく読んで授業内容を確認する。
7 【事前学習】ドイツ再統一の経緯などを調べておく。
東西ドイツの再統一(2):ドイツ統一の過程でどのような議論があったか,そしてどのような可能性がありえたかを紹介する。
【事後学習】プリントをよく読んで授業内容を確認する。
8 【事前学習】前回までの2回の授業内容をよく理解しておく。
東西ドイツの再統一(3):ドイツ統一直後の社会的な動き,とりわけ政治文化の変動について概説する。
【事後学習】プリントをよく読んで授業内容を確認する。
9 【事前学習】前回までの3回の授業内容をよく理解しておく。
東西ドイツの再統一(3):ドイツ統一直後の社会的な動き,とりわけ政治文化の変動を背景に,1990年代の文化状況について概説する。
【事後学習】プリントをよく読んで授業内容を確認する。
10 【事前学習】第6回から第9回のの授業内容をプリントなどを読み返して復習する。
内容確認:「東西ドイツ再統一」を中心に内容確認をしたうえで,議論する。
【事後学習】授業と議論内容を踏まえて,自分の考えをまとめる。
11 【事前学習】現在のドイツ社会の問題などを新聞などを通して見ておく
想起文化(1):「想起文化」について概説する。
【事後学習】授業内容を振り返り理解に努める。
12 【事前学習】前回授業内容を,プリントを読んでよく理解しておく。
想起文化(2):「想起文化」をめぐり,具体的な例を示して,その拡がりを紹介する。
【事後学習】ドイツの想起文化は日本で受容しうるかどうかを考えておく。
13 【事前学習】これまでの授業内容全体を振り返り,とくに関心のある項目を抽出しておく。
現代の日本とドイツの社会と文化における共通点と相違点について,受講者の意見を聞き議論をする。
【事後学習】授業での議論内容を踏まえて自分の考えをまとめる。
14 【事前学習】前回議論を踏まえ,レポート準備をする。
前回議論をさらに進めて深化させる。
【事後学習】授業での議論内容を踏まえてレポートに手を入れる。
15 【事前学習】前回議論を踏まえ,レポートを完成に近づける。
レポート内容を簡単に紹介して,議論をする。
【事後学習】授業での議論内容を踏まえてレポートを完成させる。
その他
教科書 特定教科書を用いない。参考文献は授業時に適宜紹介する。
参考書 三島憲一 『戦後ドイツ (岩波新書)』 岩波書店 1987年
三島憲一 『現代ドイツ (岩波新書)』 岩波書店 2006年
熊谷徹 『日本とドイツ ふたつの「戦後」 (集英社新書)』 集英社 2015年
その他,授業時に適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート(40%)、授業参画度(30%)、ノート提出(30%)
レポート課題については授業時に説明する。
講義ノートおよび自宅学習によりそれをまとめたものを提出する。
授業参画度は,授業内での発言およびリアクションペーパー等で評価する。
オフィスアワー 水曜日・木曜日の12:30-12:50。その他適宜。
あらかじめ直接問い合わせておくこと。

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