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社会学概論1

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科目名 社会学概論1
教員名 松岡雅裕
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 必修
授業概要 社会学概論1(前期)においては、まず社会学の基本原理ともいうべき「行為理論」について学びます。
授業のねらい・到達目標 さまざまな社会現象に対する「社会学的なものの見方・考え方」の基本的な原理が理解できるようになることを目指します。
そのためにも、あらゆる社会現象の成り立ちやその安定性・変化(変動や発展)、さらには解体・崩壊(逸脱)までもが、私たちの日々とりおこなう「行為」によって成り立っているという基本的な視点を学びます。これが社会学の基本です。

この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP2に対応しています。
授業の方法 講義形式が中心となります。授業内容に則した教科書を使用するので、毎回必ず教科書を持参するようにしてください。

本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 ガイダンス(社会学の原理・基礎理論を学ぶことの意義について)
【事前学習】シラバスを事前に確認すること。
【事後学習】第2回以降の授業に備え、ガイダンス内容を整理する。
2 社会学的分析の出発点(行為を分析することによって、本当に社会が見えてくるのか?)
【事前学習】教科書のpp1-7を熟読すること。
【事後学習】行為概念を整理する。
3 様々な行為のタイプ(社会学を学ぶ学生の必読書マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の解析を例に)
【事前学習】教科書のpp5-10を熟読すること。
【事後学習】『プロ倫』の趣旨を整理する。
4 行為を方向づける態度、準拠集団、イデオロギー
【事前学習】教科書のpp7-14を熟読すること。
【事後学習】態度、準拠集団、イデオロギーの各概念を整理する。
5 行為の価値志向性とは何か
【事前学習】教科書の10-19を熟読すること。
【事後学習】行為の価値志向性、パターン変数の各概念を整理する。
6 社会システム論の考え方1(社会システムの基本的単位としての社会的相互行為、および地位と役割)
【事前学習】教科書のpp12-19を熟読すること。
【事後学習】社会的相互行為、地位と役割の各概念を整理する。
7 社会システム論の考え方2(社会システム形成の要としての「価値」と「役割期待の相補性」)
【事前学習】教科書のpp16-22を熟読すること。
【事後学習】役割期待の相補性、役割葛藤の各概念を整理する。
8 社会的相互行為は人間パーソナリティをも形成する(C.H.クーリーとG.H.ミードによる社会学的人間論)
【事前学習】教科書のpp19-26を熟読すること。
【事後学習】クーリーとミードの理論を整理する。
9 行為のルールとしての文化とパーソナリティ(人間文化のシンボル性と人格形成・社会化について)
【事前学習】教科書のpp26-28を熟読すること。
【事後学習】社会化、シンボル、文化相対主義の各概念を整理する。
10 犯罪と逸脱行動論の基礎1(伝統的アプローチとしてのアノミー論)
【事前学習】教科書のpp29-31を熟読すること。
【事後学習】逸脱の相対性、アノミー論の各概念を整理する。
11 犯罪と逸脱行動論の基礎2(伝統的アプローチとしての都市化と社会解体論)
【事前学習】教科書のpp30-34を熟読すること。
【事後学習】社会解体論の考え方とアノミー論を比較考察する。
12 犯罪と現代の逸脱行動論1(緊張理論、分化的接触理論、機会構造論等)
【事前学習】教科書のpp31-34を熟読すること。
【事後学習】緊張理論、分化的接触論、機会構造論を整理する。
13 犯罪と現代の逸脱行動論2(ラベリング理論、スティグマ理論等)
【事前学習】教科書のpp34-37を熟読すること。
【事後学習】ラベリング理論とスティグマ理論を整理する。
14 まとめ(行為理論の全般的総括と質疑応答)
【事前学習】教科書を読み返し、疑問点を確認しておくこと。
【事後学習】解消された疑問点を整理しておく。
15 試験と解説
【事前学習】第2回~第13回の内容を復習すること。
【事後学習】学修した内容の整理をする。
その他
教科書 松岡雅裕ほか 『行為、構造、文化の社会学』 学文社
教科書に沿って授業を進めていくので、毎回必ず教科書を持参するようにしてください。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 試験(70%)、授業参画度(30%)
学期末試験の得点だけではなく、。授業参画度、つまり授業中の問いかけに対する回答の適切さ、また、ディスカッションにおける発言の適切さも重要な評価基準となります。
オフィスアワー 社会学科松岡雅裕研究室。原則水・木・金曜日。

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