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生徒指導・進路指導論

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科目名 生徒指導・進路指導論
教員名 土屋弥生
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
学期 前期 履修区分 選択必修
授業概要 生徒指導の理論及び方法、進路指導の理論及び方法について講義する。
教科書「生徒指導提要」を参考にしつつ、教育現場における生徒指導・進路指導に必要なことがらについて、具体的な事例を交えながら検討する。実際の教育現場で教師に必要とされる実践に寄与する知識と指導力について、自ら考えることができるような授業展開を目指す。授業の最後には毎回、授業内容についてのレポート課題を設け、授業内容の理解と定着を図る。
また、学校現場における教員経験がある者が、その経験を活かして、生徒指導・進路指導についての今日的な課題や対応について指導する。
授業のねらい・到達目標 生徒指導・進路指導およびキャリア教育の意義や課題を理解し、生徒理解と指導方法について具体的な事例を通して多面的に学ぶことができる。
生徒指導にかかわる法制度や生徒理解の手法や理論に加え、学校内外における生徒指導についての連携や組織的対応についても理解を深めることができる。
生徒の人格を尊重し、個性の伸長を図りながら社会的資質や行動力を高めていく生徒指導の在り方について学び、生徒の将来を見据え、生徒の社会的・職業的自立を実現させるための知識と素養、さらに生徒指導・進路指導およびキャリア教育をおこなうための実践的な力を身につけることができる。
授業の方法 パワーポイントと配布印刷物を使用する。
講義形式でおこなう。
本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とする。
授業計画
1 オリエンテーション 生徒指導・進路指導とは何か
【事前学習】教科書「第1章 生徒指導の意義と原理」のp.1-4を読んでおくこと。
【事後学習】教科書、配布資料などで授業内容を振り返り、学校教育における生徒指導・進路指導の位置づけについて理解を深めておくこと。
2 生徒指導の意義と課題
【事前学習】教科書「第1章 生徒指導の意義と原理」のp.1-13を読んでおくこと。
【事後学習】教科書、配布資料などで授業内容を振り返り、生徒指導の意義と課題についてまとめておくこと。
3 生徒指導の手法 
 集団指導と個別指導の意義と方法、指導上の留意点について
【事前学習】教科書「第1章 生徒指導の意義と原理」のp.14-20を読んでおくこと。
【事後学習】教科書、配布資料などで授業内容を振り返り、集団指導と個別指導のそれぞれの特徴と意義について理解を深めておくこと。
4 教育課程と生徒指導との関連
 各教科・道徳教育・総合的な学習の時間・特別活動における生徒指導について
【事前学習】教科書「第2章 教育課程と生徒指導」p.23-39を読んでおくこと。
【事後学習】教科書、配布資料などで授業内容を振り返り、学校教育のあらゆる場面での生徒指導の重要性についてまとめておくこと。
5 生徒の心理と生徒理解(1) 
 発達障害の理解と具体的な対応について
【事前学習】教科書「第3章 児童生徒の心理と児童生徒理解」のp.40-53を読んでおくこと。
【事後学習】教科書、配布資料などで授業内容を振り返り、発達障害や発達の課題をもつ生徒への対応および指導について理解を深めておくこと。
6 生徒の心理と生徒理解(2) 
 青年期の心理と発達の理解 生徒の自己の存在感を育むための指導について
【事前学習】教科書「第3章 児童生徒の心理と児童生徒理解」のp.54-74を読んでおくこと。
【事後学習】教科書、配布資料などで授業内容を振り返り、青年期の心理や発達の状態をふまえて生徒の自己肯定感を高める指導とはどんなものかについて考えておくこと。
7 学校における生徒指導体制と法制度
 学校における生徒指導の組織(役割と機能)、学校内外の連携や対応の在り方、校則・懲戒・体罰について
【事前学習】教科書「第4章 学校における生徒指導体制」p.75-91および「第7章 生徒指導に関する法制度等」p.192-207を読んでおくこと。
【事後学習】教科書、配布資料などで授業内容を振り返り、学校内外の連携のあり方について理解を深めておくこと。
8 生徒指導と教育相談
 教育相談の手法、具体的な事例の考察(生徒の問題行動・不適応、保護者との連携)について
【事前学習】教科書「第5章 教育相談」p.92-126を読んでおくこと。
【事後学習】教科書、配布資料などで授業内容を振り返り、具体的な事例においてどのような教育相談をおこなうことができるかを考え、まとめておくこと。
9 生徒指導の進め方(1) 
 暴力行為・いじめ問題について
【事前学習】教科書「第6章 生徒指導の進め方」のp.127-174を読んでおくこと。
【事後学習】教科書、配布資料などで授業内容を振り返り、暴力行為やいじめの問題への具体的な対応について考え、まとめておくこと。
10 生徒指導の進め方(2) 
 性に関する問題・児童虐待・インターネットにかかわる課題・不登校について
【事前学習】教科書「第6章 生徒指導の進め方」のp.175-191を読んでおくこと。
【事後学習】教科書、配布資料などで授業内容を振り返り、教育現場のさまざまな今日的課題への理解を深め、現場における対応について考え、まとめておくこと。
11 進路指導・キャリア教育の意義と原理
 進路指導とキャリア教育の関係、キャリア発達をふまえた指導の在り方、学校内外の組織的体制について
【事前学習】教科書p.4「生徒指導と進路指導」を読んでおく。
【事後学習】教科書、配布資料などで授業内容を振り返り、キャリア発達をふまえたキャリア教育のあり方について理解を深めておくこと。
12 進路指導・キャリア教育の手法(1)
 学校教育全体を通して、職業的(進路)発達にかかわる諸能力を育成する教育の在り方について
(キャリア教育の具体例を通して)
【事前学習】前回授業で配布した資料を読んでおくこと。
【事後学習】配布資料などで授業内容を振り返り、具体的なキャリア教育の事例について参照し、キャリア教育の実践について考えておくこと。
13 進路指導・キャリア教育の手法(2)
 個別の生徒の自己理解・キャリアプランニング能力を育むための指導、ガイダンス・カウンセリングについて
【事前学習】前回授業で配布した資料を読んでおくこと。
【事後学習】配布資料を振り返り、「キャリア教育の手引き」などを参照して、生徒のキャリアプランニング能力を育むために必要なことをまとめておくこと。
14 授業内試験および振り返り(試験内容の解説を含む)
【事前学習】第1回から第13回までの授業内容、教科書、参考書、配布資料を確認しておくこと。
【事後学習】学修した内容を整理しておくこと。
15 生徒指導・進路指導のまとめ
 教師として目指すべき生徒指導・進路指導と、それを実現させるために必要な教師の能力性について
【事前学習】これまでの授業内容、教科書、参考書、配布資料を確認しておくこと。生徒指導・進路指導論の授業を通して学んだことをまとめておくこと。
【事後学習】教科書、配布資料などで授業内容を振り返り、生徒指導・進路指導をおこなう上で、教師に必要とされる能力性について理解を深めておくこと。
その他
教科書 文部科学省 『生徒指導提要』 教育図書 2010年
参考書 文部科学省 『中学校キャリア教育の手引き』 教育出版 2011年 第初版
文部科学省 『高等学校キャリア教育の手引き』 教育出版 2012年 第初版
事前学習、事後学習の際には文部科学省および国立教育政策研究所等のHPを閲覧し、参考にするとよい。
成績評価の方法及び基準 試験(60%)、レポート(40%)
オフィスアワー 授業内でE-mailアドレスを伝えるので、そちらに連絡してください。授業終了時にも受け付けます。
備考 毎回、授業内レポートに取り組み、提出する。

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