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教育とメディア

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科目名 教育とメディア
教員名 小笠原喜康
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 教育学科
学期 後期 履修区分 選択
授業概要 教育はメディアがなくては始まらないが、同時に教育はメディアでもある。この意味を、メディアと教育の三次元から理解して、教育とメディアの関係に関するディベートによって、主体的に教育とメディアについて考えていただく。
授業のねらい・到達目標 教育におけるメディアは、単に授業ツールであるばかりではなく、教育全般にわたることを理解している。
1)教育とメディアの三つの関係について理解している。
2)新しい学習指導要領で標榜する「考える教育」は、知識に学習者が主体的に関わることで達成されるべきものであることを理解している。
3)メディアは、機器のみならず、学習環境全般にわたることを理解している。
4)評価の公平性・正当性は、必ずしも数量によるのではなく、むしろ学習者の達成感によるものであることを理解している。
5)授業の技術とは、身体性をつうじた、いわば一種の感覚的なものであることを理解している。
6)教科書は、最初のかつ最も成功した人工知能であることを理解し、いわゆる教育機器に依存しているだけでは教科書を乗り越えられないことを理解している。
7) 私たちは、すでにネット社会に住んでいて、その一挙一動が以前より格段に社会に影響を与え与えらる現実を理解している。

この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP3,DP4,DP5及びカリキュラムポリシーCP5,CP7,CP8に対応しています。
授業の方法 講義と各人の調査、それに基づくディベート
授業計画
1 ガイダンス:教育とメディアの3次元(メディアの中の・による・としての教育)
 【事前学習】教育メディアにはどのようなのがあるかを調べておく
 【事後学習】教育とメディアの関係について整理しておく
2 メディアの中の教育(映像の中の教育・モノの中の教育・マスメディアの中の教育
 【事前学習】映像人間論を考えてくる
 【事後学習】映像のリテラシーを問い直す
3 メディアによる教育(統制機能としてのメディア・伝達機能としてのメディア・慣習機能としてメディア)
 【事前学習】どのような教育メディアがあったのかを調べておく
 【事後学習】統制メディアについてさらに書き出してみる
4 メディアとしての教育(メディアとしての教材・メディアとしての学校・メディアとしての教育)
 【事前学習】どのようなメディア教材ががあったのかを調べておく
 【事後学習】メディアとしての教育についてさらに書き出してみる
5 人工知能としての教科書(コメニウスの世界図絵と外化機能)
 【事前学習】人工知能とはなにかを調べる
 【事後学習】教科書以外にこれまでの人工知能があるのかを考えてみる
6 知の属人化論の再興(新しい大学入試の方向性)
 【事前学習】高大接続答申を読んでくること
 【事後学習】プレテストをやってレポートを書く
7 教育におけるメディアの歴史とiPad授業論の位置
 【事前学習】iPadの可能性について書き出してくる
 【事後学習】iPadの問題点について書き出してみる
8 メディアリテラシーの意味と現実(共同正犯としてのメディア接続)
 【事前学習】どのようなメディア接続商売があるのかを調べておく
 【事後学習】共同正犯としての自分のネット行動を書き出してみる
9 教育におけるメディアに関するディベートテーマの提示と説明
 【事前学習】予備的に提示されたテーマについて自分で調べておく
 【事後学習】グループでどれにアプライするかをよく話し合う
10 ディベート1回目(主張と論証)
 【事前学習】ディベートのための準備をおこなう
 【事後学習】ディベートの結果の反省をおこなう
11 ディベート2回目(質問と反論)
 【事前学習】ディベートのための準備をおこなう
 【事後学習】ディベートの結果の反省をおこなう
12 ディベート3回目(最終弁論)
 【事前学習】ディベートのための準備をおこなう
 【事後学習】ディベートの結果の反省をおこなう
13 ネット社会のおけるメディア教育の意味
 【事前学習】ネットの闇の問題を調べる
 【事後学習】自分が興味あるネット問題を小レポートのまとめておく
14 人工知能時代のおける教育の選択
 【事前学習】人工知能の現状を調べる
 【事後学習】教育とはなにをする働きだったのかについて再考する
15 終わりに臨んで:改めて「メディアとしての教育」を考える
 【事前学習】メディア化するとはどういうことなのかについて自分のことを振り返っておく
 【事後学習】自分がどのようなメディアになっているのかを反省する
その他
教科書 使用しない
参考書 小笠原喜康 『議論のウソ (講談社現代新書)』 講談社 2005年
なし
成績評価の方法及び基準 レポート(50%)、授業参画度(50%)
テストはおこないません。コメントシート、およびディベートの参画度合い、そして最終リポートで評価します。
オフィスアワー 水・木のお昼休み個人研究室(本館5階)で質問を受け付ける。
時間等は、メールで予約してください(hxo*mel2015.com *を@に換えて送信してください。melのlは数字ではなく、アルファベットのエルです)

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