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考古学

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令和2年度入学者 考古学
令和元年度以前入学者 考古学1
教員名 小泉龍人
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 オンデマンド型の遠隔授業(12回)と課題研究(3回)。
授業概要 本授業は世界の考古学のあゆみについて解説する。前1千年紀、古代オリエントの王や古代ギリシア・ローマの知識階層が歴史に興味を持ち、好古家(アマチュアの古物収集家)として活動し始めた。ルネッサンス以降、好古家たちの活動により考古学の素地が形成されていった。19世紀に考古学に関する諸方法論が構築され、メソポタミアの楔形文字やエジプトのヒエログリフが解読された。20世紀には科学的調査がオリエントなどで展開し、考古学が学問として独り立ちした。19〜20世紀、海外からの影響を受けて日本でも本格的に考古学が確立されていった。本授業では、講師のシリア、エジプト、トルコ、イラクにおける考古学調査の経験をもとに、発掘調査の成果などを反映していく。
授業のねらい・到達目標 <ねらい>
・紀元前の頃から始まった好古家たちの活動と貢献について基本的な知識を習得する。
・考古学に関するさまざまな方法論の骨格についておおまかに説明できる。
・科学的発掘調査の出現に至る経緯について概説できる。
<目標>
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明することができる(A-1-1)。
・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。
・事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる(A-4-1)。
※この科目は文理学部のDP及びCPの1, 3, 4に対応しています。
授業の方法 【遠隔授業:5/12〜7/28】毎回、MP4ファイル(5〜10分×2〜3本)とPDFファイルを教材として使用予定。ファイル形式は受講生のネット環境により変更もある。事前に、BlackBoard「教材」各回フォルダ内のPDFファイル等を閲覧しておく。授業時間(火曜3限:13時00分〜14時30分)内に、同フォルダのMP4ファイルを視聴し、クイズ(穴埋め式の小テスト)に解答する。「掲示版」フォーラムで感想、質問等を述べる。講師がリアルタイムあるいは次回授業までに回答予定。
【課題研究:適宜実施】指定された回の授業内容のテーマについて、リアクション(自身の意見等、1000字前後)を期日までに「教材」の「課題」で提出する。適宜、講師がコメントをフィードバック予定。
なお、本授業の事前・事後学習は,平均各2時間の学習を目安とする。
初回講義開始までにBlackBoardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackBoardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。
履修条件 世界の歴史や考古学に興味を持つ学生向き。
授業計画
1 受講ガイダンス(各回授業の概説)、講師自己紹介、授業アンケート、
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを理解しておく。 (1時間)
【事後学習】第2回以降の授業に備え、対象地域・時代の名称について慣れるようにする。 (1時間)
2 過去への好奇心(1)−バビロニアと古代ギリシア・ローマの好古家
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、新バビロニアやギリシア・ローマの時代を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、古代における好古家の活動の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
3 過去への好奇心(2)−「天地創造」の年代観と考古学前夜
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、天地創造について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、中世以降における好古家の活動の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
4 人類の太古−地層から見つかる化石とハンドアックス
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、地質学の概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、地質学の諸法則や旧石器時代の認知の経緯をノートなどに整理する。 (2時間)
5 課題研究1:第1~4回授業へのリアクション&フィードバック
【事前学習】第1~4回授業内容を再確認して、リアクション(1000字前後)を提出する (2時間)
【事後学習】講師フィードバックを参考にしながら、オリエント世界のおおまかな特徴をノートなどに整理しな おす。 (2時間)
6 古代文字の解読(1)−粘土板文書と楔形文字
【事前学習】当該レジュメをBlackBoardからダウンロードして、楔形文字の概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、楔形文字の解読の経緯をノートなどに整理する。 (2時間)
7 古代文字の解読(2)−ロゼッタストーンとヒエログリフ
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、ヒエログリフの概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、ヒエログリフの解読の経緯をノートなどに整理する。 (2時間)
8 考古学的分類の嚆矢−「三時代法」と考古学的型式論
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、三時代法とは何か確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、三時代法や考古学的型式論の形成の経緯をノートなどに整理する。 (2時間)
9 発掘の幕開け−ポンペイとトロイア
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、ポンペイとトロイアの概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、19世紀後半における発掘の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
10 課題研究2:第6~9回授業へのリアクション&フィードバック
【事前学習】第6~9回授業内容を再確認して、リアクション(1000字前後)を提出する (2時間)
【事後学習】講師フィードバックを参考にしながら、人類の起源からメソポタミアの都市誕生までの通史をノー トなどに整理しなおす。 (1時間)
11 科学的発掘の先駆者−P.リヴァースとF.ペトリー
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、P.リヴァースやF.ペトリーは誰か確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、19世紀末における科学的な発掘の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
12 考古学的方法論の形成−層位論と型式論
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、層位と型式の概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、考古学における層位論と型式論の比較をノートなどに整理する。 (2時間)
13 日本考古学の誕生−海外からの影響と実証的研究
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、日本の古代歴史書の概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、日本考古学の形成の経緯をノートなどに整理する。 (2時間)
14 考古学の黄金期−ツタンカーメンと「ウルの王墓」
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、ツタンカーメンやウルの王墓の概略について確認しておく。 (6時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、ツタンカーメンやウルの王墓の発掘調査の成果をノートなどに整理する。 (2時間)
15 課題研究3:第11~14回授業へのリアクション&フィードバック
【事前学習】第11~14回授業内容を再確認して、リアクション(1000字前後)を提出する (2時間)
【事後学習】講師フィードバックを参考にしながら、レポート提出に向けてこれまで学習した内容を整理してお く (6時間)
その他
教科書 とくに指定しない。
参考書 ブライアン・フェイガン著(小泉龍人訳) 『考古学のあゆみ−古典期から未来に向けて−』 朝倉書店 2010年 第1版
ほかは適宜、教材資料(PDFなど)にて知らせる。
成績評価の方法及び基準 レポート(60%)、授業参画度:クイズ解答・掲示板参加(20%)、リアクション(20%)
【レポート】授業内容を理解した上で論述しているかどうかを評価。【授業参画度】遠隔授業の時限内のクイズ解答(減点方式で計算)、掲示版への積極的な参加を評価。【リアクション】10点満点で計3回実施し(高得点2回分を計算)、授業の理解度を評価。
オフィスアワー Blackboardを通しての質問には直接回答、もしくはメール(第1回授業までにアドレスを通知)にて回答予定。
備考 オンデマンド型の遠隔授業を実施するにあたり、自宅にPCがあると理想的である。PCがない場合、スマートフォンでも視聴できるように、なるべく教材のデータ容量を抑える予定。

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