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言語と文化4

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令和元年度以前入学者 言語と文化4
教員名 椎名正博
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 同時双方向型の遠隔授業(12回)と課題研究(3回)を組み合わせる。遠隔授業では主にZoomを使い、Blackboardでは教材の提示を行って、テストなども実施する。課題研究については、遠隔授業の4回ごとに課題を一つ提示するので、指示に従って作成し提出すること。
授業概要 フランスの文化を、単なる知識としてだけでなく、そのバックグラウンドである歴史、民族、言語などについての比較・考察を通じて考え、西欧文化圏の中でどのように位置づけることができるのか、学習者各自に考察を深めてもらう。
授業のねらい・到達目標 わが国の外国文化受容はアメリカ(英語)文化中心であり、多くの日本人にとって西洋人=アメリカ人、西洋文化=アメリカ文化という状況になっている。実際は西欧文化はもっと多様なものであることを、フランス文化を知ることで理解してもらいたい。

この科目は文理学部のカリキュラムポリシーCP6に対応しています。
授業の方法 できるだけ、画像や音を使って、実物を提示しながら授業を進め、フランス文化のさまざまな側面を紹介する。いくつかのテーマについて少し突っ込んだ解説、考察を行う。授業の性格上、講義形式をとるが、受講者それぞれに考えてもらいながら進めていきたい。本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。

今年度は、5月11日から8月1日までの授業実施日(初回は5月17日、最終回は8月1日までの全12回)にZoomを使って教室と同様の環境を作り、同時双方向型の授業を実施する。必要に応じ、Blackboardを利用して教材や課題のの提示を行う。なお、Blackboardの掲示板機能を利用して、「質問」、「議論」の機会を提供する。
また13週目以降はBlackboardを通じて課題を出題するので解答を作成し、期日を守って提出すること。
履修条件 なし
授業計画
1 ガイダンス。 授業の進め方について説明し、フランス文化の特質について大まかな輪郭を描き出す。(A-1-1)受講生はZoomのアカウント、パスワードを準備して開講時間までに接続を済ませておくこと。(同時双方型授業)
【事前学習】フランスについての情報を、街で見たもの(店の看板や横文字単語など)、ネット上の情報などから集めてみよう(A-2-1) (2時間)
【事後学習】テレビのニュースのうち、フランスに関するものについて内容を詳しく書き出してみる(A-2-1) (2時間)
2 文明と文化の違いについて解説し、フランス人が文明という語を好むことに言及する。フランスの地理的概略と地方色の豊かさを解説する。(A-2-1)(同時双方型授業)
【事前学習】フランスの地理的な概要について、本やネットで調べておく(A-2-1) (2時間)
【事後学習】地図や地球儀を用いてフランスの位置を確かめ、周辺諸国との関係を理解する(A-2-1) (2時間)
3 先史時代から20世紀までのフランスの歴史を概観し、マルクス的な唯物史観がフランス史をモデルにしたものであることを明らかにする (A-3-1)(同時双方型授業)
【事前学習】フランス語はどこで使われているか調べておく(A-2-1) (2時間)
【事後学習】フランス史の事件(たとえばフランス革命)と同じ時代に日本の状況はどうだったのか、調べてみること(A-2-1) (2時間)
4 フランス文化の諸側面 美術(1)中世からフランス革命前までのフランス絵画を歴史的に概観し、その特質について考察する(A-2-1)
(同時双方型授業)
【事前学習】自分が好きなフランス絵画の作品を一つ選び、それが描かれた時代背景や画家について調べてみよう(A-2-2) (2時間)
【事後学習】「絵を読む」方法について考え、実践してみる(A-3-1) (2時間)
5 フランス文化の諸側面 美術(2)フランス革命後現代までのフランス絵画を概観し、芸術上の意義について考える(A-2-1)(同時双方型授業)
【事前学習】20世紀絵画の作品について、家族や友人に解説してみよう(A-6-1) (2時間)
【事後学習】フランス文化の「視覚性」について、なぜなのか、日本文化の視覚性とどう関連するのか、考えてみよう(A-3-1) (2時間)
6 フランス文化の諸側面 建築 フランス建築史上とくに重要な中世の教会建築と近代のアパルトマンについて解説する(A-2-1)(同時双方型授業)
【事前学習】ゴシックとロマネスクの違いについて、キリスト教史との関連で調べておく(A-2-2) (2時間)
【事後学習】パリのアパルトマンがどのような集合住宅なのか、どのような人々の生活の場であったのか、考えてみる(A-2-2) (2時間)
7 フランス文化の諸側面 文学 フランス文学史をごく簡単に概観する。フランス文化が言語表現とコミュニケーションを信頼、重視する文化であることを確認する(A-2-2) (同時双方型授業)
【事前学習】フランス文学の作品で知っているものはあるか、その題名と作者名を調べておく(A-2-2) (2時間)
【事後学習】フランスの詩と小説それぞれ一つをあげ、その和訳本のさわりの部分を読んでおく(A-2-2) (2時間)
8 フランス文化の諸側面 音楽 中世から現代までのフランス音楽史を概観する。実際に教室で楽曲の一部を聴きながら解説する(A-2-1)
(同時双方型授業)
【事前学習】フランスのクラシック音楽作品のどれかを聴いてみよう。感想も書いてみよう(A-2-2) (2時間)
【事後学習】ドイツ音楽やイタリア音楽と比べたときのフランス音楽の特徴はどこにあるか、考えよう(A-2-2) (2時間)
9 フランス文化の諸側面 大衆文化とシャンソン 近代の大衆文化ジャンルの一つ、シャンソンについてその歴史と代表的なアーティストをとりあげて解説する(A-2-2)(同時双方型授業)
【事前学習】シャンソンを聴いたことがあるか?ない人はいつからシャンソンというジャンルが始まったのか調べてみること(A-2-1) (2時間)
【事後学習】著名なシャンソニエ(シャンソンのシンガーソングライター)について、代表曲を聴いてみよう(A-2-2) (2時間)
10 フランス文化の諸側面 演劇と映画 フランスの演劇、映画の歴史を概観する。代表的な作品をあげ、少数の作品のごく一部分を見てもらう (A-2-1) (同時双方型授業)
【事前学習】これまでに見たことがあるフランス映画、演劇の舞台について題名、監督名、俳優名などを書き出してみよう(A-2-2) (2時間)
【事後学習】授業で見た演劇または映画作品について全体を見て感想を書き留める(A-2-2) (2時間)
11 パリについて パリはフランスの首都であるが、それとは別に独自の国際都市としての地位(花の都)を持っている。その歴史をたどり、文化の一端に触れる(A-2-1)(同時双方型授業)
【事前学習】「パリはフランスではない」としばしば言われる理由を挙げてみよう(A-3-2) (2時間)
【事後学習】パリで行ってみたいところ、お店、食べてみたいもの、などを詳しくあげてみよう(A-2-1) (2時間)
12 フランス文化と経済 経済活動と企業 フランスはEUの中核をなす産業国家でもある。世界で活動する企業も多数あるものの、日本ではあまり知られていない。それらの企業を紹介し、私たちの生活との関連を説明する(A-2-1) (同時双方型授業)
【事前学習】フランスに本拠地を置く企業名で知っているものをあげ、ノートに書き出してみよう(A-2-1) (2時間)
【事後学習】知っているフランス企業について、自分の生活との関わりを考えてみよう(A-2-2) (2時間)
13 課題研究(1)これまでに学んだことを中心に課題に答えて提出する。これが次回学期末試験の練習問題となる
【事前学習】これまでの総復習 (2時間)
【事後学習】提出課題の自分の解答を点検する (2時間)
14 課題研究(2)前回課題に基づいて期末試験を実施する。試験なので、当日のうちに提出すること。
【事前学習】これまでの学習内容をまとめ、ノートを整理する(A-8-1) (2時間)
【事後学習】試験問題について、もう一度正解を考えてみる(A-8-1) (2時間)
15 課題研究(3)前週の試験について解説解答を行い、授業の問題点、反省点をあげてもらう (A-8-1)
【事前学習】過去の授業を振り返って疑問点を列挙しておく(A-4) (2時間)
【事後学習】疑問が解消したがどうか確かめる (2時間)
その他
教科書 使用しない
参考書 三浦信孝・西山教行 『現代フランス社会を知るための62章 (エリア・スタディーズ)』 明石書店 2010年 第1版
成績評価の方法及び基準 レポート:毎回の授業内でのテストについて評価する(10%)、授業内テスト:課題研究における試験結果について評価する(70%)、授業参画度:Zoom授業の視聴状況から判定する(20%)
今年度は遠隔授業の形態をとるが、授業を受ける態度として「そこにいるだけ」ではだめ。授業参画度については、オンデマンド教材の視聴状況が評価の根拠となる。
オフィスアワー ウィルス問題が終熄した後、可能なら設定するが、それまでは質問等はBlackboardをとおして受け付ける。

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