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令和2年度入学者 | 欧米の歴史・社会・文化 | ||||
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教員名 | 伊藤雅之 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | Blackboardを通じた学習資料の配信 |
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授業概要 | 古代ギリシア・ローマ人が作成した様々な文書を題材に、古代人たちがどのような社会情勢の下で生き、そしてまたそこにあった課題にどのように取り組んでいたかという点に光を当てつつ、受講者に当時の人々が問題とし、そしてまた現代においても議論する価値のあるテーマを紹介する。 |
授業のねらい・到達目標 | 古代人の文書を直接に読む、つまり間に別の報告者を極力挟むことなく(ただし取り上げる文書自体は現代語訳されたものを使用)、そこで取り上げられている政治・社会や倫理、法律などの幅広い問題に触れ、当時の人々がそれにどう対応し、そしてどのようなことを念頭に文書の形で残したかについて、自分なりに論じることができるようになる。 経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて、倫理的な課題を理解し、また説明できるようになる。(A-1-1) 世界諸国の歴史や政治、経済、文化、価値観、信条などの現状を概説できるようになる。(A-2-1) 仮説に基づく課題や問題を提示し、客観的な情報を基に、論理的・批判的に考察することの重要性を説明できるようになる。(A-3-1) この科目は文理学部(学士(文学))のDPおよびCPの1と2、3に対応している。 |
授業の方法 | 教員の用意するレジュメを基本教材とした講義形式。 *履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。また受講者への連絡もBlackboardの「連絡事項」欄に掲示する場合があるので、随時確認すること。 |
授業計画 | |
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1 |
導入(授業の方向性や、授業内で取り上げられる予定の文書の性質(特に碑文のそれ)や作成者、それが見つかっている地域などについて説明する)(A-2-1)
【事前学習】大学および自分が住んでいる地域の図書館に、どのような古代ギリシア・ローマ関連の書籍があるかをチェックしておくこと。 (1時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しつつ課題に取り組み、また次回やそれ以降の授業に備え、レジュメで紹介した文献のいずれかを可能な限り読んでおく。 (3時間) |
2 |
前古典期ギリシアの歴史と社会(1)都市国家の形成と秩序の維持(A-1-1, A-2-1)
【事前学習】アリストテレスの作と伝えられる『アテナイ人の国制』という作品について、前回の講義レジュメ末尾で紹介した文献などを用いつつ調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する(どのような情報源を用いても構わないが、情報源自体は2つ以上であること)。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しつつ課題に取り組む。 (2時間) |
3 |
前古典期ギリシアの歴史と社会(2)貧困と格差への対応(A-1-1, A-2-1)
【事前学習】古代ギリシア人の植民活動について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する(情報源に関する留意点は前回の事前学習と同様で、これ以降の回でも同じ)。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しつつ課題に取り組む。 (2時間) |
4 |
アテナイ(現アテネ)人たちと民主政(1)新たな政治システムの創造(A-1-1, A-2-1)
【事前学習】いわゆるクレイステネスの改革について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する(なおこれ以前や以降の事前・事後学習についてもそうだが、こうした特定テーマに関するまとめノートの類は特に提出を求めはしないが(提出する者にはコメントを付けて次回返却する)、毎回の授業内課題の演習を兼ねている)。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しつつ課題に取り組む。 (2時間) |
5 |
アテナイ人たちと民主政(2)民主政の深化を目指す動きと覇権を望む声(A-1-1, A-2-1)
【事前学習】民主政期アテナイの指導者だったペリクレスという人物について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しつつ課題に取り組む。 (2時間) |
6 |
アテナイ人たちと民主政(3)民主政の「失敗」と反民主政の動き(A-1-1, A-3-1)
【事前学習】トゥキュディデスの『歴史』(『戦史』と訳されることもある)という作品について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しつつ課題に取り組む。 (2時間) |
7 |
アテナイ人たちと民主政(4)ペロポネソス戦争後のアテナイ民主政の復興(A-1-1, A-2-1)
【事前学習】古代ギリシア史において「30人僭主」などと呼ばれることとなった人々とその活動について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しつつ課題に取り組む。 (2時間) |
8 |
アテナイ人たちと民主政(5)外圧への対応(A-2-1, A-3-1)
【事前学習】前4世紀のアテナイで活動したデモステネスという名の弁論家について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しつつ課題に取り組む。 (2時間) |
9 |
国際政治と文化(1)国際関係の構築と祭典(A-1-1, A-2-1)
【事前学習】いわゆる古代オリンピックがどのように始まったかを調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しつつ課題に取り組む。 (2時間) |
10 |
国際政治と文化(2)祭典の構築と安全保障(A-1-1, A-2-1)
【事前学習】古代ギリシアの都市で神託を得られる地としても名高かったデルフォイという街について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しつつ課題に取り組む。 (2時間) |
11 |
国際政治と文化(3)国の枠を超えた芸術と宗教(A-2-1, A-3-1)
【事前学習】古代ギリシア神話に登場するディオニュソスという神について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しつつ課題に取り組む。 (2時間) |
12 |
記憶の伝承と社会(1)歴史叙述の始まりと展開(A-1-1, A-2-1)
【事前学習】歴史の父と呼ばれることもあるヘロドトスという人物について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しつつ課題に取り組む。 (2時間) |
13 |
記憶の伝承と社会(2)人物伝が目指したもの(A-1-1, A-2-1)
【事前学習】ローマ統治下のギリシアで生まれた作家であるプルタルコスという人物について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しつつ課題に取り組む。 (2時間) |
14 |
記憶の伝承と社会(3)古代人のリテラシー(A-2-1, A-3-1)
【事前学習】古代ギリシアあるいはローマの演劇について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しつつ課題に取り組む。 (2時間) |
15 |
追加の史料の紹介とレポート作成についての説明など(A-1-1, A-3-1)
【事前学習】ここまでに配布した資料や自身が作成したノートを見直し、不明点があれば質問できるようにしておく。 (1時間) 【事後学習】講義レジュメを見直しながら課題に取り組み、また授業中に示された注意事項に留意しつつレポートを仕上げる。 (3時間) |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | 特定の書籍をここで挙げることはしないが、各授業において配布するレジュメで次の回に取り上げる予定のテーマに関連した書籍などを適宜紹介することを予定している。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:課題文献候補として提示されたもののいずれかを取り上げての読書レポート(60%)、授業内テスト:授業ごとの課題(40%) |
オフィスアワー | 授業終了時 |