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イスラム圏の歴史・社会・文化

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令和2年度入学者 イスラム圏の歴史・社会・文化
教員名 六辻彰二
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 録画した授業を一定期間に視聴してもらうオンデマンド式で行う。録画の視聴はおよそ1週間可能で、YouTubeに掲載する。そのURLはBlackboardに毎回掲載する。
毎回、講義資料は事前にBlackboardに掲載するので、各自でプリントアウトするなどして授業に臨むこと(Blackboard ID:20200180)。
授業概要 イスラーム世界の影響力は今後ますます高まるとみられているが、日本ではこれに関する理解が乏しいといわざるを得ない。イスラーム世界のあり方を知ることで、日本や欧米諸国の社会を改めて見つめなおす契機にしたい。本講義ではイスラーム世界の歴史や価値観とともに、そのなかから生まれている過激派の論理についても取り上げ、イスラーム世界の変容について考える。
授業のねらい・到達目標 【ねらい】
イスラーム世界の歴史や価値観に触れ、偏見や先入観なくこれを理解することを目指す。あわせて日本や近代西洋の社会や価値観について振り返る。
【到達目標】
イスラーム的な価値観と日本のそれの違いについて3点以上あげられるようになる。近代的な思考の特徴について理解する。

この科目は、文理学部教育課程表のA-1(DP1・CP1)[豊かな知識・教養に基づく高い倫理観]の1、A-2(DP2・CP2)[世界の現状を理解し、説明する力]の1、A-3(DP3・CP3)[論理的・批判的思考力]の1に対応しています。
経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明することができる(A-1-1)。
世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状を概説できる(A-2-1)。
仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。
授業の方法 パワーポイントを用いた講義を行う。講義資料は毎回Blackboardから各自でプリントアウトして持参してもらうスタイルをとる。また、3回の小テストを行い、授業内容の理解を確認する。小テストの提出や各種アナウンスもBlackboardを通じて行う。
本授業の事前・事後学習は合わせて1時間の学習を目安とする。
授業計画
1 導入:全体のガイダンスをして、次回以降に備える。
【事前学習】シラバスに目を通し、授業全体の流れを理解しておくこと。 (30分時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (30分時間)
2 イスラーム世界の形成(1)ムハンマドの登場:イスラーム世界が誕生した背景やその教義の特徴について取り上げる。
(A-1-1)(A-2-1)
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (30分時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (30分時間)
3 イスラーム世界の形成(2)「アッバース革命」の意味:750年に誕生したアッバース朝がその後のイスラーム世界の形成に及ぼした影響について考える。
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (30分時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (30分時間)
4 イスラーム世界の形成(3)オスマン帝国の盛衰:トルコ人の帝国であるオスマン帝国がイスラーム世界にもたらしたインパクトについて取り上げる。
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (30分時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (30分時間)
5 イスラーム世界の形成(4)アジア、ヨーロッパ、アフリカへの拡大:中東以外の地域にイスラームが伝播した様相を取り上げ、その現代への影響を検討する。
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (30分時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (30分時間)
6 イスラームの伝統的な考え方(1)全ては神のもとに:人間と社会のかかわり方についての理解が、イスラーム世界と近代西洋的なものとでは大きく異なることを説明する。
(A-1-1)
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (30分時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (30分時間)
7 イスラームの伝統的な考え方(2)イスラームは宗教ではない:イスラームが個人の信仰としてではなく、社会のあり方を規定する規範としてあることを考える。
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (30分時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (30分時間)
8 イスラームの伝統的な考え方(3)異教徒との共存は可能:イスラーム世界における戦争の考え方について取り上げる。
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (30分時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (30分時間)
9 イスラームの伝統的な考え方(4)為政者は信仰に従って統治しなければならない:教義と政治の合一を目指す考え方を検討する。
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (30分時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (30分時間)
10 イスラームの伝統的な考え方(5)ムスリムは助け合わなければならない:「喜捨」が義務としてあることの意味を考える。
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (30分時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (30分時間)
11 イスラーム過激派の論理(1)為政者が信仰に背いている:政教一致を旨とするイスラーム世界における「世直し」の論理を考える。
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (30分時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (30分時間)
12 イスラーム過激派の論理(2)イスラーム世界が一つでなくなっている:国家によって分断されるイスラーム世界のあり方への批判を取り上げる。
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (30分時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (30分時間)
13 イスラーム過激派の論理(3)イスラーム世界が欧米文化に脅かされている:イスラーム的な文化や価値観が衰弱することへの警戒感を取り上げる。
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (30分時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (30分時間)
14 イスラーム過激派の論理(4)聖職者が教義を捻じ曲げている:イスラーム世界における宗教改革として過激派をとらえなおす。
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (30分時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (30分時間)
15 まとめ(A-1-1)(A-3-1)
【事前学習】講義資料を読み返しておくこと。 (30分時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (30分時間)
その他
教科書 使用しない
参考書 六辻彰二 『イスラム 敵の論理 味方の理由』 さくら舎 2015年
成績評価の方法及び基準 レポート:学期末レポート(70%)、小テスト(30%)
小テストはBlackboardを通じて、半期で3回、授業時間外に提出する。Blackboard掲載時にアナウンスする。
学期末にレポート課題を提出する。
オフィスアワー メールでの問い合わせに応じる。問い合わせの際は、科目名、学籍番号、氏名を明記すること。
t0001319@stu.chs.nihon-u.ac.jp
備考 本科目は2020(令和2)年度以降入学者が履修可能な科目です。

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