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身体表現論

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令和2年度入学者 身体表現論
令和元年度以前入学者 身体表現論
教員名 高山昇
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 2020年度後期は、Zoomによるオンライン授業(同時双⽅向型授業)を実施します。毎授業のリフレクションシートや課題の提出には、Google Classroomを使用します。
授業概要 日常的な社会生活における非言語表現をテーマに授業を行います。
パフォーマンス学(日常生活における演技性)を中心に、接続領域であるスピーチコミュニケーション学、演劇学、社会学、心理学などの先行研究を解説しながら、各回の授業テーマについて講義します。また、講義内容を可能な限り実験的に検証するとともに、非言語表現のコントロールについても個別・具体的な演習を実施し、その都度振り返りを行います。
授業のねらい・到達目標 (1) 人間関係づくりや円滑なコミュニケーションのための非言語表現について、基本的な知識を身につける。
(2) 言語と非言語の関係性や相互作用、応用範囲を理解する。
(3) 場面や役割に応じて、自らの振る舞いがコントロールできる。
(4) 授業を通じて獲得した知識や技能を、自らの日常的な社会生活に採り入れる。
 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,DP3及びカリキュラムポリシーCP1,CP3に対応しています。
授業の方法 ①教科書、配布印刷物、パワーポイントによる講義。②グループワークやアクティングアウト(特定の場面を演じ合ったり、観合ったりする活動)による演習。③履修者の提出物を活用したリフレクション(授業の振り返り)を実施します。授業と平行して、各回のリフレクションシート(授業の振り返りレポート)とレポートが課題となります。筆記試験と解説は授業内で実施します。本授業の事前・事後学習は以下の項目です。レポートの提出時期などによって異なりますが、1回あたりの授業に平均して2時間の事前・事後学習が必要となります。
 ・授業前に教科書の指定範囲を熟読し、質問事項をまとめておくこと。(1時間程度)
 ・授業後に教科書の該当箇所を読み直し、リフレクションシートを提出すること。(1時間程度)
 ・授業内で提示されたレポート課題を期限までに提出すること。(1.5時間程度)
※ほぼ毎回の授業で授業内質疑と演習(Zoomによるグループワーク)を実施します。そのため、授業中は常時カメラONでの受講を必須とします(通信機器と通信環境の確保が必要となります)。また、演習時には各自のスマートフォンで自撮りをする活動があります。履修希望者は事前に承知しておいて下さい。
履修条件 受講希望者が多数の場合は、第1回授業のガイダンス後に履修希望理由提出による履修者の選抜を行います。総合教育科目という科目カテゴリーの性質上、選抜の優先順位は1年生、2年生、3年生、4年生の順とします。選抜が行われた場合、第2回授業以降の履修希望は受け付けられません。希望者は、必ず第1回の授業ガイダンスに出席して下さい。
授業計画
1 ガイダンス(授業の概要、到達目標及び授業方法についての説明。)
プロローグ~社会生活において、自分を演出するという考え方~
【事前学習】受講前にシラバスを熟読して授業の全体像を把握すること。 (2時間)
【事後学習】教科書を購入し、全体を通読しておくこと。 (2時間)
2 パフォーマンス学① パフォーマンス~日常生活における演技性
【事前学習】教科書7-12ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (2時間)
3 パフォーマンス学② パフォーマンス学の概念と構成~自己表現はトレーニングで上達する
【事前学習】教科書13-18ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (2時間)
4 自己開示と自己呈示① 自己の開示と呈示、その互恵性~意図的な自己表現と会話場面におけるプレッシャー
【事前学習】教科書19-28ページを熟読の上、質問事項をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (2時間)
5 自己開示と自己呈示② 自己監視と羞恥~場面に応じた行動をコントロールする
【事前学習】教科書29-40ページを熟読の上、質問事項をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (2時間)
6 自己開示と自己呈示③ ペルソナ論とアイデンティティー~社会的な自己を思考・制御する
【演習1 意図的な自己演出】
【事前学習】教科書41-47ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (2時間)
7 言語表現① 言語は非言語との掛け算~非言語が言語情報を誘導する
【演習2 シナリオを読む】
【事前学習】教科書48-56ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (2時間)
8 言語表現② 会話における暗黙のルール~発言権のメカニズム
【演習3 うなずき効果】
【事前学習】教科書57-62ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (2時間)
9 非言語表現① 顔と視線~表情とアイコンタクトによって印象が形成される
【演習4 情緒表出】
【事前学習】教科書63-67ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (2時間)
10 非言語表現② 凝視効果~見ること・見ないことによって生まれる感情
【演習5 視線と凝視を操作する】
【事前学習】教科書68-73ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (2時間)
11 非言語表現③ 対人距離~距離と位置が人間関係を表す
【演習6 会話における距離と角度】
【事前学習】教科書74-81ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (2時間)
12 非言語表現④ 身体~姿勢と動作が人間関係に与える影響
【演習7 静止画】
【事前学習】教科書82-86ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出するとともに、レポートの作成に取りかかること。 (2時間)
13 人物観察~自分は何を見ているのか、何を見られているのか。
人物観察シートの作成について
【エクササイズ】日常会話における自己演出
【事前学習】教科書87,88ページを熟読し、エクササイズの内容について把握しておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを作成するとともに、レポートを期日までに提出すること。 (2時間)
14 授業内試験と解説
【事前学習】教科書全体を再読し、目次の項目ごとのまとめをしておくこと。 (2時間)
【事後学習】教科書、プリント、リフレクションシートを本講座のポートフォリオとして整理しておくこと。 (2時間)
15 講義内容・演習のまとめと補足。
【事前学習】返却されたレポートを見直し、不十分な点を修正・加筆すること。 (2時間)
【事後学習】教科書から個別の課題を設定し、それぞれの専門領域に関する重要事項についてまとめておくこと。 (2時間)
その他
教科書 高山 昇 『入門パフォーマンス~ The performance of Self in Social Role』 作品舎 2019年 第1版
※ 教科書は講義、演習、試験で使用します。指定された教科書を購入し、第2回授業から持参して下さい。
参考書 齊藤 勇 『対人コミュニケーションの心理 (対人社会心理学 重要研究集3)』 誠信書房 1987年 第6版
リチャード・シェクナー 著 高橋雄一郎 訳 『パフォーマンス研究』 人文書院 1998年 第1版
E.ゴッフマン 著 石黒毅 訳 『行為と演技 日常生活における自己呈示 (ゴッフマンの社会学1)』 誠信書房 1989年 第7版
※ 購入すべき参考書はありません。必要に応じてプリントを配布します。
※『行為と演技』(E.ゴッフマン )は既に絶版です。図書館などで検索して下さい。
成績評価の方法及び基準 試験(50%)、レポート:リフレクションシート(40%)、レポート(10%)
毎授業のリフレクションシート、レポート、筆記試験を総合し、60%以上の得点者を合格とします。出席や課題・試験に関わる不正行為には厳正に対処します。
オフィスアワー 質問等には授業の前後、およびGoogle Classroomにて応じます。
備考 授業期間中は、毎回の授業の振り返りと次週授業の予習が授業時間外課題となります。リフレクションシートの提出と教科書指定範囲の熟読を怠らないようにして下さい。また、レポートは指定された期日を厳守して提出して下さい。各回の講義内容に関する大きな変更はありませんが、授業の進行状況によって変更することがあります。演習については、授業の進行や受講者の興味・関心によって回数、内容、方法を決定し実施していきます。

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