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ドイツ語11 (A組)

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令和元年度以前入学者 ドイツ語11 (A組)
教員名 宮澤義臣
単位数    1 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 外国語科目
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 ①オンデマンド授業(録画授業配信)
②課題研究(blackboardを通じた学習資料配信)
①と②を複合的に組み合わせて授業をします。課題等は電子メールで提出していただきます。
授業開始までにBlackBoardのコースID 20200862:2020ドイツ語11(宮澤義臣・前・火2) に登録し、初回授業の注意事項に従って準備をしておくこと。
授業概要 ドイツ語知識のブラッシュアップ。実用で悩む思わぬ文法の穴を埋めましょう。1年時で習得すべきドイツ語力を身につけるべく演習形式で授業を進めていきます。
この授業では特に1年時後半で学習したと思われる動詞の時称,副文,比較表現,接続法についてもういちどきちんと復習をします。
授業のねらい・到達目標 ひととおり学んだドイツ語をもう一度とらえ直すことで,自身の例文解釈や独作文が正しいかどうかという語学的判断力が身につきます。
ドイツ語の知識をブラッシュアップし,中級ドイツ語にレベルアップする準備になります。
単語でドイツ語を理解するレベルから脱却して,複雑な文章や気をつけるべきニュアンスの違いをしっかり理解できるようになります。
ドイツ語で作文するときに日常生活で必要な表現が身につきます。
現代社会におけるドイツ語圏文化,ヨーロッパ文化の役割を理解し,そのことを踏まえて,国際社会が直面している問題を説明することができる。(A-2-2)
既存の知識にとらわれることなく,物事を論理的・批判的に理解し説明することができる。(A-3-2)
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP2,DP3及びカリキュラムポリシーCP2,CP3に対応しています。
授業の方法 (1)プレゼンテーションの方法:視聴覚メディア,板書
(2)授業形態:演習形式(学修事項を確認しながら演習形式で出題,解答を繰り返していきます。)

文法事項を説明し再確認した後,ドイツ語文章の読解や作文を通して演習形式による学習をします。
受講者にはめいめい例文を訳して頂いたり,独作文をお願いしながら授業を展開します。1時間の中で全員に1回は発表をお願いすると思います。
本授業の事前・事後学習は,合わせて2時間の学習を目安とします。
履修条件 ドイツ文学科指定クラスの学生
授業計画
1 いままでのドイツ語実力の確認
力試しとして初回に実力試験を体験します。(この結果は成績には反映させませんので気軽に受けましょう。)(A-3-2)
【事前学習】いままでのドイツ語学習で自分の理解がまだ足りないと思うところを,1年時の教科書やノートを使用して重点的に学び直して下さい。 (0.5時間)
【事後学習】本日取り組んだ問題の解き直しをしてください。解き直しは知識理解の定着には非常に効果的です。やりっ放しは厳禁です。受講者の理解度によっては個別に事後学修のための課題を課して提出を求める場合があります。 (0.5時間)
2 命令形の-e,人称変化の-e-,口調上の工夫について
配布プリント (Imperativ) より命令形で-eが必要なのかどうかをはっきりさせた後,動詞の人称変化で-e-が必要なものとそうでないものを考えてみます。(A-3-2)
【事前学習】前回授業で配布された宿題「命令形と-eの関係」(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください。 (0.5時間)
【事後学習】宿題は翌週に添削されて返却されますが,復習として必ず解き直して下さい。 (0.5時間)
3 外来語と名詞の性,格語尾,合成語の-s-
配布プリント (Fremdwörter, Das Fugen-s) より名詞の性はどうやって決まるのか,合成語をつくるときに-s-が必要な基準はなにかを実例から考察します。(A-3-2)
【事前学習】前回授業で配布された宿題「外来語名詞の性と数」(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください (0.5時間)
【事後学習】宿題は翌週に添削されて返却されますが,復習として必ず解き直して下さい。 (0.5時間)
4 数量の表現と人称変化,日付の表示
配布プリント (Maß-, Mengen- und Münzbezeichnungen と Datum) より数字に関するドイツ語の知識を深めます。ドイツ語圏における数字の表示の仕方にも触れます。(A-2-2)
【事前学習】前回授業で配布された宿題「数量単位の表現」(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください。 (0.5時間)
【事後学習】宿題は翌週に添削されて返却されますが,復習として必ず解き直して下さい。 (0.5時間)
5 冠詞と形容詞
配布プリント (Artikel und Pronomen) より冠詞や形容詞の変化,代名詞の使い方について復習します。
【事前学習】前回授業で配布された宿題「形容詞語尾の判断基準」(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください。 (0.5時間)
【事後学習】宿題は翌週に添削されて返却されますが,復習として必ず解き直して下さい。 (0.5時間)
6 形容詞の演習
前回の宿題,課題の結果をふまえ形容詞の語尾変化の演習問題を解きます。解答はピアサポート,ペアワーク等互いに教え合いながら正確なものを目指していきます。(A-3-2)
【事前学習】前回の授業の内容をA41枚に箇条書きでまとめてください。例文は必ず添えること。 (0.5時間)
【事後学習】宿題は翌週に添削されて返却されますが,復習として必ず解き直して下さい。 (0.5時間)
7 比較表現
配布プリント (Steigerung der Adjektive und Partizipien) より比較表現について学び直し,演習的に問題を解いていきます。作文もしてみます。
【事前学習】前回授業で配布された宿題「比較表現の英文独訳」(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください。 (0.5時間)
【事後学習】宿題は翌週に添削されて返却されますが,復習として必ず解き直して下さい。 (0.5時間)
8 接続法の知識理解1(間接話法)
接続法I・接続法IIの作り方について学び直し,間接話法を復習します。例文の読解を利用して作文もします。
【事前学習】前回授業で配布された宿題「間接話法と接続法」(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください。 (0.5時間)
【事後学習】宿題は翌週に添削されて返却されますが,復習として必ず解き直して下さい。 (0.5時間)
9 接続法間接話法の演習
前回の授業内容を完全習得するために演習問題を解く時間にします。解答はピアサポート,ペアワーク等互いに教え合いながら正確なものを目指していきます。(A-3-2)
【事前学習】前回の授業の内容をA41枚に箇条書きでまとめてください。例文は必ず添えること。 (0.5時間)
【事後学習】宿題は翌週に添削されて返却されますが,復習として必ず解き直して下さい。 (0.5時間)
10 接続法の知識理解2(接続法Ⅰ・Ⅱの本来の使い方)
要求話法,非現実的用法,外交的用法について復習し,例文の読解を利用して作文をします。
【事前学習】前回授業で配布された宿題「接続法の使い方」(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください。 (0.5時間)
【事後学習】宿題は翌週に添削されて返却されますが,復習として必ず解き直して下さい。 (0.5時間)
11 一致(Kongruenz),動詞の時称とAktionsart
配布プリント (Kongruenz) より主語と動詞,目的語の一致現象を確認します。
ドイツ語動詞の時称・Aktionsartの違いを確認した上で過去形と完了形について重点的に復習し,例文の読解を利用して作文をします。なるべく単文ではなく複文を取り扱います。(A-3-2)
【事前学習】前回授業で配布された宿題「一致の問題」(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください。 (0.5時間)
【事後学習】宿題は翌週に添削されて返却されますが,復習として必ず解き直して下さい。 (0.5時間)
12 副文と関係詞
定関係代名詞,前置詞がついた関係代名詞,関係副詞について学び直します。
【事前学習】前回授業で配布された宿題「副文を利用した作文」(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください。 (0.5時間)
【事後学習】宿題は翌週に添削されて返却されますが,復習として必ず解き直して下さい。 (0.5時間)
13 Satzgliedを知ろう
ドイツ語文の分析に不可欠なSatzglied(文肢)の概念を演習問題をときながら学びます。
Satzgliedの分析と並んで,Vor-Vorfeld, Vorfeld, Satzfeld, Nachfeldの知見を深め,特にSatzfeldの基本的な配語ルールに習熟します。(A-3-2)
次回の授業内試験の概要を説明し,1回から13回目までの授業内容について質疑応答を行います。
【事前学習】授業時に質問できるように今までのノートやプリントから質問事項を考えてきてください。 (0.5時間)
【事後学習】授業内試験の対策として,本日までに習得した学習内容をまとめておきましょう。 (0.5時間)
14 授業内試験と解説・講評
試験はすべて初見の問題になりますので,辞書・授業ノート等の持ち込みが可能です。
試験後に重要事項の解説と講評を行います。
【事前学習】試験対策プリントに着手しましょう。 (0.5時間)
【事後学習】試験後の講評をもとに自身の答案の自己採点,力の及ばなかった部分の復習に努めましょう。 (0.5時間)
15 今学期のまとめ
ドイツ語12へ続く橋渡しをするため,夏休み中にすべき学習についてここで紹介いたします。
【事前学習】この半期で学修した文法事項とその根幹をA41枚に箇条書きにしてまとめてください。 (20分時間)
【事後学習】返却された授業内試験の結果をもとに補習に該当した方は補習を,それ以外の方は配布される発展課題に取り組んでください。 (40分時間)
その他
教科書 教科書は指定しません。かわりにプリントをblackboard上にアップロードします。
参考書 Dreyer, Hilke & Schmidt Eberhard, Lehr- und Übungsbuch der deutschen Grammatik Die gelbe akutuell, Hueber, 2009, 1 edition
鷲巣由美子 『これならわかるドイツ語文法 入門から上級まで』 NHK出版 2016年 第1版
Stolpersteine der Grammatik:Duden-Ratgeber, Duden, 2012, 1 edition
配布プリントはドイツ語話者自身が普段の生活で悩むような部分を解説したものです。
独和辞典は必ず持参してください。(電子辞書も可です。またお使いになっていれば独英辞典やDudenをお持ちになっても結構です。)
学習する文法事項に自信がない方は,1年時に使った頼りになる教科書や文法の本を持参してください。

Deyer&Schmidtの文法書はDaF(Deutsch als Fremdsprache 外国人のためのドイツ語)むけに書かれたものです。この本には皆さんが必要とする基本知識が簡潔に書かれているのと練習問題がありますので,予習・復習として自習される方には最適だと思います。ただしあくまでも DaF 向けなので,ドイツ語学的な,言語学的なドイツ語理解とは異なる実用的な記述の仕方です。よって学校文法的なので授業で解説する方法とは違います。実用と学問,その違いを知ることも大切だと思います。

鷲巣由美子『これならわかるドイツ語文法』はドイツ本国でドイツ人が繙くDUDEN文法を日本語にしたような内容で,既存のオーソドックスなドイツ文法書(和書)よりも実用的で,例文もわかりやすいです。最近は詳しいドイツ文法書が減少しているのでこれは助かります。ただ書き方は大学生相手のイラスト満載本とは違うので,一見とっつきにくい感じがするかも知れません。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:授業内テストは第14回授業時に実施します。(60%)、毎回の宿題プリント・授業中に行った課題の成績により評価します。(提出したことによる点ではなく,出来です。)(40%)
授業内テスト,その他(毎回の宿題プリントや授業内課題の成績)を通してA-2-2およびA-3-2の達成度を評価します。
遠隔授業のため,授業内テストや授業内課題は授業時間内に実施提出していただきます。締め切り時間を過ぎたものは一切受け取らないことになりますので,十分注意してください。
授業内容の定着を目指すための宿題プリントは添削採点してお返しします。「事後学修」として必ず解き直しによる復習をして下さい。
課題・宿題を出さないと平常試験以外の評価部分が加算されず成績評価に大変不利になりますので,御注意を。
欠席により宿題や課題を提出できなかった場合はメールで連絡してください。「相応の理由がある場合」にのみ提出方法を指示し受理します。(あとからまとめて連絡は不可です。)
オフィスアワー 電子メールで受け付けます。(miyazawa@lit.tamagawa.ac.jp 全角を半角に変換して送信してください。)
授業時間内に宮澤はパソコンの前でスタンバイしています。質問を頂ければ即答できる体制になっています。
メールは必ず件名,受講科目,学生の所属学科,学年,組,番号,氏名を明記してください。誰だか出所のわからないメールには返信いたしません。(スパム扱いです。)また,文理学部のアカウントでないメールの場合,学生になりすましたり,替え玉だったりする可能性もあるので,文理学部の学生であることを証明するもの(学生証など)の写真添付を要求することもありますので,予めご了承下さい。

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