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令和元年度以前入学者 | 教育の社会学 | ||||
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教員名 | 張瓊華 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 主として同時双方型授業(Zoomによるライブ中継) |
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授業概要 | グローバル的な視点を念頭におきながら、理論的な展開はもちろん、日本や諸外国の具体的な事例をも取り上げ、学校と社会との関係をより広い視野で考えることをめざすとともに、グローバル社会、多文化社会、共生社会の問題を理解するための発想や視点を伝える。 また、学校と社会とのかかわりを社会発展、社会変動から捉えることで、教育の制度・役割・意味を理解する。 |
授業のねらい・到達目標 | 近代社会の変化にともない、学校教育にどのような役割が期待され、また実際にどのような機能を果たしてきたかを考察する。日本に限らず、各国が共通に抱えている教育問題、階層と学力の問題、地域間格差の問題、子どもたちが置かれている環境の変化と直面している教育の課題を理解する。加えて、諸外国の教育制度・政策や教育動向を取り上げ、これからの教育の在り方についても考え、理解することができる。 |
授業の方法 | 講義形式で進める。関連データや資料を配布する。また、DVDやパワーポイントを利用するときもある。毎回講義の最初に出したにいつくかの質問について考えながら、講義の内容を聞き、データを読みとり、理解を深めていく。 本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とします。 レポート等は2週間後に授業中にフィードバックする。 |
履修条件 | 教育に関心がある学生を対象とする。 |
授業計画 | |
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1 |
イントロダクション:授業内容,進め方などについて説明する
【事前学習】『教育社会学』の第一部(P3からP70)を読み、教育社会学の理論を把握しておくこと。 (3時間) 【事後学習】教育の社会学とは何かをきちんと理解する。 (1時間) |
2 |
第一講 文化伝達装置としての学校(1):学校で伝達されている文化の特質、学校の機能
【事前学習】『学校文化』の第一章(P11から40)を読み、学校文化論を理解しておくこと。 (2時間) 【事後学習】社会問題、国際紛争と学校文化との関連を考え、理解する。 (2時間) |
3 |
文化伝達装置としての学校(2): 社会における教育の政治的意味、経済的効用
【事前学習】『学校文化』の第十章(P219から234)を読み、学校文化論の課題を理解しておくこと。 (2時間) 【事後学習】義務教育を受けること、そして高等教育を受けることの意味を理解する。 (2時間) |
4 |
文化伝達装置としての学校(3):学校と社会階層とのかかわり、学校と地域との連携
【事前学習】『学校文化』の第五章(P105から119)を読み、階層社会と学校を理解しておくこと。 (2時間) 【事後学習】地域間や階層間になぜ学力の差が生じるかを考える。 (2時間) |
5 |
文化伝達装置としての学校(4):学力に関わる問題、データに基づく討論と発表
【事前学習】『よくわかる教育社会学』の第三章(P30から42)を読み、階層と教育を理解しておくこと。 (2時間) 【事後学習】地域間や階層間に学力の差に関する解決策を考える。 (2時間) |
6 |
第二講 多文化社会における教育(1): 日本における国際理解・異文化理解教育
【事前学習】『学校文化』の第八章(P171から190)を読み、多文化教育考察の視点を理解しておくこと。 (2時間) 【事後学習】社会の変化と教育の課題を考える。 (2時間) |
7 |
多文化社会における教育(2):日本における国際理解・異文化理解教育の実態と生徒の意識、教育の課題
【事前学習】『多文化共生社会の教育』の第一章(P90から103)を読み、国際理解教育の展開と課題を把握する。 (2時間) 【事後学習】グローバル社会における教育の課題を考える。 (2時間) |
8 |
多文化社会における教育(3):多文化主義・多文化教育とそれをめぐる論争
【事前学習】『多文化共生社会の教育』の第Ⅱ(P178から188)を読み、多文化教育の実践と課題を把握する。 (2時間) 【事後学習】異文化理解教育をどのように展開すべきかを考える。 (2時間) |
9 |
多文化社会における教育(4):欧米諸国の教育制度と階層の再生産
【事前学習】『多文化共生社会の教育』の第Ⅱ(P205から215)を読み、多文化化社会の教育を把握する。 (2時間) 【事後学習】諸外国において、多文化教育展開の経緯、現状、そして課題を理解する。 (2時間) |
10 |
多文化社会における教育(5):多民族国家における学校と社会の統合・多民族の共生と二言語教育の展開
【事前学習】『多文化共生社会の教育』の第Ⅲ(P262から273)を読み、少数民族に対する政策と理念を把握する。 (2時間) 【事後学習】多民族国家における教育の政策的課題、学校教育の取り組み方などを考える。 (2時間) |
11 |
第三講 社会変動と教育(1):社会変動と教育に関する諸理論、日本における教育の拡大と社会変化との関連
【事前学習】『教育社会学』の第十二章(P218からP234)を読み、教育の拡大と社会変動を把握しておくこと。 (2時間) 【事後学習】教育拡大の原因を考える。 (2時間) |
12 |
社会変動と教育(2)::政治変動や経済変動と教育、入試制度と方法の改革
【事前学習】『教育社会学』の第八章(P143からP162)を読んで、階層と文化を把握しておくこと。 (2時間) 【事後学習】教育の改革、特に入試のあり方を理解し、考える。 (2時間) |
13 |
社会変動と教育(3):学力や教育における地域間格差の問題、学校安全への対応
【事前学習】『教育社会学』の第十一章(P200からP216)を読み、教育と機会の平等を把握しておくこと。 (2時間) 【事後学習】教育における効率・平等・安全の問題を考える。 (2時間) |
14 |
社会変動と教育(4):経済の発展と高等教育の改革と拡大
【事前学習】これまでの講義内容を復習し、よく理解しておくこと。 (2時間) 【事後学習】教育と個人、教育と社会問題について考える。 (2時間) |
15 |
総括(これまでの復習・解説を行い、授業の理解を深める)
【事前学習】これまでの学習内容を整理し、疑問に思ったことをまとめる。 (3時間) 【事後学習】これからの社会の教育のあり方を考える。 (1時間) |
その他 | |
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教科書 | 教科書を使用せず、適宜プリントを配布する。 |
参考書 | 柴野昌山ほか 『教育社会学』 有斐閣ブックス 1992年 第1版 酒井朗・多賀太・中村高康編著 『よくわかる教育社会学』 ミネルヴァ書房 2012年 第1版 長尾彰夫・池田寛編 『学校文化ー深層へのパースペクティブ』 東信堂 1996年 第1版 岩井八郎・近藤博之 『現代教育社会学』 有斐閣 2010年 第1版 資料は授業前に適宜配付する。指示通りに読むこと |
成績評価の方法及び基準 | レポート(20%)、授業内テスト(60%)、授業参画度(20%) レポートは、授業中に課した小レポートのレベル、分析の方法・視点を評価します。 授業内テストは、視点、論じ方を評価します。 授業参画度は、積極的に質問したり、議論に参加したりすることを評価します。 |
オフィスアワー | 質問等があれば、毎回授業終了時にZoom教室で対応します。予約は不要です。 |