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令和元年度以前入学者 | 特別支援教育概論 | ||||
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教員名 | 坂口昇平 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | Blackboard上のパワーポイントによるスライド動画配信(全8回の授業分)の視聴と、毎回出される課題の提出による、オンデマンド型授業。 20203790 : 2020特別支援教育概論(坂口昇平・後・土2) |
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授業概要 | 障害者に関わる国内外の動向と、我が国の特別支援教育の理念と制度、障害の有無に関わらず様々な困難を抱えている人たちの状況、実際の学校現場での組織的な対応と様々な支援方法、就学から卒後の生活までを含めた障害者の状況とその対応、家庭及び関係機関との連携等を体系的に学習する。特に講師の学校現場及び地方行政での経験をもとにした現場での具体的な様子や対応を、事例や映像などを通して学び、現場で使える理念・知識・技術を合わせて身に付ける。 |
授業のねらい・到達目標 | 授業のねらい: 特別支援教育の動向、法令等制度上の基本、教育現場での対応等を理解するとともに、発達障害など困難を抱える人々の具体的な困難とその対応を学び、将来の教員としての基本的な資質、あるいは社会生活で多様な人々と暮らす共生社会の一員としての基本的な資質を身に付ける。 到達目標: 1)インクルーシブ教育システムを含めた特別支援教育に関する制度の理念や仕組みを理解している。 2)発達障害や軽度知的障害をはじめとする特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の心身の発達、心理的特性及び学習の過程を理解している。 3)視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱等を含む様々な障害のある幼児、児童及び生徒の学習上又は生活上の困難について基礎的な知識を身に付けている。 4)発達障害や軽度知的障害をはじめとする特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する支援の方法について例示することができる。 5)「通級による指導」及び「自立活動」の教育課程上の位置付けと内容を理解している。 6)特別支援教育に関する教育課程の枠組みを踏まえ、個別の指導計画及び個別の教育支援計画を作成する意義と方法を理解している。 7)特別支援教育コーディネーター、関係機関・家庭と連携しながら支援体制を構築することの必要性を理解している。 8)不登校あるいは母国語や貧困の問題等により特別の教育的ニーズのある幼児、児童及び生徒の学習上又は生活上の困難や組織的な対応の必要性を理解している。 |
授業の方法 | パワーポイントなどの動画画面を中心とした遠隔授業形式で説明を行う。毎回1~数個の動画ファイルをBlackboard上で配信するので、受講生は、その動画ファイルを順次視聴し、学習を進めること。 毎回の授業で課題が出されるので、その都度課題の回答を作成し、最終的には、指定日時までにBlackboard上で提出をする。毎回の課題は、次の動画又は次の授業の動画で全体へのフィードバックをする。課題の中には、個別指導計画作成の実習も含まれる。この毎回の課題提出は、評価の授業参画度に含まれる。 最後の授業では、長文形式の最終課題を実施するので、こちらも指定日までに提出をすること。最終課題は評価のレポートに含まれる。 最終課題の評価の比重は、50%とするので、それまでの毎回の課題含めていずれも提出がないと、授業通過が難しくなるので注意すること。 提出課題のファイル形式は、主にBlackboard上のテキストで行うが、一部ワード形式及びエクセル形式のファイルをBlackboard上に添付しての提出となるので、準備をしておくこと。なおオフィス系のソフトが準備できない場合は、PDF形式ファイル、あるいは用紙を印刷して手書きした回答を写真ファイルで提出する方法も認める。 |
授業計画 | |
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1 |
インクルーシブ教育システムを含めた特別支援教育に関する制度と理念の理解を深める。
【事前学習】教科書の11頁から17頁及び25頁から35頁の特別支援教育とはと、就学先の決定について通読した上で、特別支援教育の理念、就学先決定の手続き及び合理的配慮について確認し、不明点をノートにまとめておく。 (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、特別支援教育の理念と展開、障害の捉え方、就学相談の仕組み及び合理的配慮についてノートにまとめる。 (1時間) |
2 |
発達障害の特性の理解と、その支援方法の基礎的な知識を身に付ける。
【事前学習】教科書77頁から104頁の発達障害児等の理解と指導を通読した上で、発達障害の特性を確認し、不明な点、疑問点をノートにまとめておく。 (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、発達障害の法における規定と、各発達障害の特性の概要と具体的な支援方法についてノートにまとめる。 (2時間) |
3 |
学習における脳の働きについて、様々な概念モデルの実践的な理論を身に付け、発達障害の特性の理解とその支援方法の背景となる知識を身に付ける。
【事前学習】ワーキングメモリ、継次処理と同時処理などの学習と関連した脳の働きについて文献を調べ、疑問点をノートにまとめておく。 (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、脳の働きの概念モデルをもとに、生活および学習における支援方法についてノートにまとめる。 (2時間) |
4 |
小中学校における特別支援教育の法的根拠、教育課程、自立活動について、通常の学級と通級による指導の特徴と、ユニバーサルデザインについての基礎的な知識を身に付ける。
【事前学習】教科書48頁から52頁の自立活動及び53頁から71頁までの小・中学校等における特別支援教育を通読した上で、校内委員会、ユニバーサルデザイン、通級による指導について不明な点をノートにまとめておく。 (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、校内委員会、コーディネーター、通級による指導の教育課程と対象障害について、ノートにまとめる。 (2時間) |
5 |
小中学校における特別支援学級と、特別支援学校における特別支援教育の法的根拠、教育課程、自立活動と合わせた指導の知識を身に付ける。特別支援学校の特徴と、各障害の特性と困難の理解を深める。
【事前学習】教科書105頁から146頁及び72頁から76頁までの障害児の発達特性と指導を通読した上で、特別支援学級と特別支援学校の教育課程の特徴とその障害種についてノートにまとめておく。 (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、特別支援学級と特別支援学校の教育課程とその障害種、各障害の具体的な支援方法についてノートにまとめる。 (2時間) |
6 |
個別の教育支援計画と個別指導計画の理解を深める。通級による指導における個別指導計画の作成実習を行い、大まかな作成方法の理解を深めるとともに、実習を通して教員として実践的なWISC結果の活用方法の大まかな知識を身に付ける。
【事前学習】教科書36頁から39頁の計画と、48頁から52頁の自立活動、64頁から67頁の通級による指導を通読したうえで、個別指導計画の作成について不明な点をノートにまとめておく。 (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、発達診断結果の見方と通級の指導における個別指導計画の作成について気づいた点をまとめる。 (1時間) |
7 |
特別支援学級における個別指導計画の作成実習を行い大まかな作成方法の理解を深め、通級による指導と在籍学級との連携方法の実践的知識を身に付ける。特別支援教育の歴史と特別支援学校卒業生の就労についての基礎的な知識を身に付ける。センター機能についての知識を身に付ける。交流及び共同学習の実際について知る。
【事前学習】教科書68頁から76頁の通級による指導と在籍学級の連携と特別支援学級を通読したうえで、連携と特別支援学級の個別指導計画について、不明な点をまとめておく。教科書18頁から24頁の特別支援教育の歴史と現状及び障害者の就労について調べ、教科書40頁から47頁の交流及び共同学習の実際と特別支援学校のセンター機能を通読したうえで、不明な点をノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、通級による指導と在籍学級との連携と、特別支援学級における個別指導計画の作成についてまとめる。授業を振り返り、特別支援教育の歴史と障害者の就労、障害者の人権、センター機能、交流及び共同学習についてノートにまとめる。 (2時間) |
8 |
ICFによる障害の捉え方と、これからの社会の考え方の理解を深める。障害者の人権と様々な教育的ニーズの基礎的な知識を身に付ける。最終論文課題を行う。
【事前学習】ICFによる障害の捉え方についてと、学校現場で起きている様々な教育的ニーズについて調べ、不明な点をノートにまとめておく。 (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、ICFによる障害の捉え方と、学校現場で起きている様々な教育的ニーズについてノートにまとめるとともに、ノートとテキストを参考に全講義の内容をもう一度振り返る。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 小林 倫代 『教員と教員になりたい人のための 特別支援教育のテキスト 気づき、工夫して、つなげる。』 Gakken 2018年 第2版 |
参考書 | なし |
成績評価の方法及び基準 | レポート:最後の第8回で論文形式の最終課題を行う。記憶を問うものではなく、内容、提出状況で評価する。(50%)、授業参画度:毎回の授業の中で課題を行い、その都度フィードバックを行う。内容、提出状況で評価をする。(50%) |
オフィスアワー | 授業終了後 掲示板の利用 |