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教育と福祉

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令和元年度以前入学者 教育と福祉
教員名 髙橋智
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 本事業は、オンデマンド授業(PowerPointによるスライド資料配信)により行う。
授業概要 当事者の視点と支援ニーズから、障害・病気・被虐待・非行等の多様な特別ニーズを有する子ども・若者の発達困難の実態および教育と福祉(発達支援)のあり方について考察する。具体的には、①食の困難と発達支援、②生活リズム・睡眠の困難と発達支援、③SNS使用・依存の実態と発達支援、④身体運動感覚の困難と発達支援(感覚過敏・低反応、自律神経失調等の身体症状、身体の動きにくさ・DCD、体育・スポーツの困難、皮膚感覚の困難)、⑤少年院・少年鑑別所・保護観察所における触法・非行・犯罪等の発達困難と発達支援・移行支援、⑥少年院における発達上の課題・困難を抱える少年と発達支援、⑦北欧諸国の虐待防止対応センター(Barnahus)の取り組み、⑧北欧諸国の少年院・女子刑務所における発達支援・移行支援、⑨犯罪・薬物依存・アルコール依存等の当事者組織の取り組み、⑩スウェーデンの病院におけるホスピタルプレイスペシャリストの取り組みを通して「病気の子どもの QOLと保育・遊びの意義」の検討、⑪北欧の子ども病院・児童精神科病棟における病院内学校の取り組みを通して「病気の子どもの QOLと教育・発達支援の意義」の検討について取り組む。
授業のねらい・到達目標 当事者の視点と支援ニーズから、障害・病気・被虐待・非行等の多様な特別ニーズを有する子ども・若者の発達困難の実態および教育と福祉(発達支援)のあり方について考察する。
授業の方法 パワーポイントを用いて講義形式で行う。
授業計画
1 オリエンテーション:当事者の視点と支援ニーズから、障害・病気・虐待・非行等の多様な特別ニーズを有する子ども・若者の発達困難の実態および教育と福祉(発達支援)のあり方について考察することの意義について解説する。
【事前学習】シラバスをふまえながら、当事者の視点から教育と福祉(発達支援)のあり方を考察することについて、あらかじめ受講ノートの作成を行う。 (2時間)
【事後学習】講義内容を参考に受講ノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する。 (2時間)
2 当事者の視点から子ども・若者の「食の困難と発達支援」について検討する①:発達障害当事者の食の困難と発達支援に関する調査結果について講義する。
【事前学習】子ども・若者の「食の困難と発達支援」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う。 (2時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する。 (2時間)
3 当事者の視点から子ども・若者の「食の困難と発達支援」について検討する②:訪問調査したスウェーデンのストックホルム県立摂食障害センター、摂食障害当事者組織の取り組みについて講義する。
【事前学習】子ども・若者の「摂食障害」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う。 (2時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する。 (2時間)
4 当事者の視点から子ども・若者の「生活リズム・睡眠の困難と発達支援」について検討する①:発達障害当事者の睡眠困難と発達支援に関する調査結果について講義する。
【事前学習】子ども・若者の「睡眠困難と発達支援」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う。 (2時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する。 (2時間)
5 当事者の視点から子ども・若者の「生活リズム・睡眠の困難と発達支援」について検討する②:発達障害当事者の「SNS使用・依存の実態と発達支援」に関する調査結果について講義する。
【事前学習】子ども・若者の「SNS使用・依存と発達支援」について、あらかじめ受講ノートの作成を行う。 (2時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する。 (2時間)
6 当事者の視点から子ども・若者の「身体運動感覚の困難と発達支援」について検討する①発達障害当事者の「感覚過敏・低反応の実態と発達支援」に関する調査結果について講義する。
【事前学習】感覚過敏・低反応について、あらかじめ受講ノートの作成を行う。 (2時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する。 (2時間)
7 当事者の視点から子ども・若者の「身体運動感覚の困難と発達支援」について検討する②発達障害当事者の「自律神経失調等の身体症状の実態と発達支援」に関する調査結果について講義する。
【事前学習】自律神経失調等の身体症状について、あらかじめ受講ノートの作成を行う。 (2時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する。 (2時間)
8 当事者の視点から子ども・若者の「身体運動感覚の困難と発達支援」について検討する③発達障害当事者の「身体の動きにくさ・DCDの実態と発達支援」に関する調査結果について講義する。
【事前学習】身体の動きにくさ・DCDについて、あらかじめ受講ノートの作成を行う。 (2時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する。 (2時間)
9 当事者の視点から子ども・若者の「身体運動感覚の困難と発達支援」について検討する④発達障害当事者の「体育・スポーツの困難、皮膚感覚の困難の実態と発達支援」に関する調査結果について講義する。
【事前学習】体育・スポーツの困難、皮膚感覚の困難について、あらかじめ受講ノートの作成を行う。 (時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する。 (時間)
10 当事者の視点から子ども・若者の「被虐待・愛着障害・非行・犯罪等の発達困難と発達支援」について検討する①:少年院・少年鑑別所・保護観察所における触法・非行・犯罪等の発達困難と発達支援・移行支援に関する調査結果について講義する。
【事前学習】少年院・少年鑑別所・保護観察所の概要について、あらかじめ受講ノートの作成を行う。 (時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する。 (時間)
11 当事者の視点から子ども・若者の「被虐待・愛着障害・非行・犯罪等の発達困難と発達支援」について検討する②:少年院における発達上の課題・困難を抱える少年と発達支援に関する調査結果について講義する。
【事前学習】少年院における発達上の課題・困難を抱える少年の現状について、あらかじめ受講ノートの作成を行う。 (時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する。 (時間)
12 当事者の視点から子ども・若者の「被虐待・愛着障害・非行・犯罪等の発達困難と発達支援」について検討する③:訪問調査した北欧諸国の虐待防止対応センター(Barnahus)の取り組みについて講義する。
【事前学習】虐待防止対応センター(Barnahus)について、あらかじめ受講ノートの作成を行う。 (時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する。 (時間)
13 当事者の視点から子ども・若者の「被虐待・愛着障害・非行・犯罪等の発達困難と発達支援」について検討する④:訪問調査した北欧諸国の少年院・女子刑務所における発達支援・移行支援、犯罪・薬物依存・アルコール依存等の当事者組織の取り組みについて講義する。
【事前学習】薬物依存・アルコール依存等の依存症について、あらかじめ受講ノートの作成を行う。 (時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する。 (時間)
14 当事者の視点から病気の子どもの「QOL(生活・生命・人生の質)」の保障と発達支援について検討する①:訪問調査したスウェーデンの病院におけるホスピタルプレイスペシャリストの取り組みを通して「病気の子どもの QOLと保育・遊びの意義」について講義する。
【事前学習】北欧の子ども病院におけるホスピタルプレイスペシャリストについて、あらかじめ受講ノートの作成を行う。 (時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する。 (時間)
15 当事者の視点から病気の子どもの「QOL(生活・生命・人生の質)」の保障と発達支援について検討する②:訪問調査した北欧の子ども病院・児童精神科病棟における病院内学校の取り組みを通して「病気の子どもの QOLと教育・発達支援の意義」について講義する。また、当事者の視点と支援ニーズから、障害・病気・被虐待・非行等の多様な特別ニーズを有する子ども・若者の発達困難の実態および教育と福祉(発達支援)のあり方についてのまとめを行う。
【事前学習】北欧の子ども病院における教育・発達支援について、あらかじめ受講ノートの作成を行う。 (時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する。 (時間)
その他
教科書 教科書は特に定めず、講義においてダウンロードして入手すべき文献・資料等を指示します。
参考書 田部絢子・高橋智 『『発達障害等の子どもの食の困難と発達支援』』 風間書房 2019年 第1版
柴田真緒・高橋智 『『発達障害当事者の睡眠困難と発達支援の研究』』 風間書房 2019年 第1版
作・あっくん 監修・高橋智 『『あっくんはたべられない―食の困難と感覚過敏―』』 世音社 2019年 第1版
そのほか参考となる文献・資料等については講義において随時紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート(100%)
今期はオンデマンド授業のためにレポートのみで評価します。
オフィスアワー 講義終了後に、本講義教室にて対応します。
備考 講義担当者の専門は特別支援教育・特別ニーズ教育・当事者研究・発達教育学・特別教育史・北欧特別教育ケア・矯正教育等であり、40年以上にわたり当該分野の理論と実践に取り組んできました(文理学部教授・博士(教育学)・東京学芸大学名誉教授・放送大学客員教授)。現在も日々取り組んでいる小中高校の巡回相談、児童発達支援センターおよび少年院における発達相談のほか、法務省矯正局外部アドバイザー・日本特殊教育学会副理事長・地域自立支援協議会会長・児童発達支援センター運営協議会会長等の経験、数十回にわたる北欧(スウェーデン、ノルウェー、アイスランド、フィンランド、デンマーク)・バルト三国・ロシア・アジア諸国への調査・学術交流をふまえながら、講義を進めていきたいと思います。

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