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美学基礎講読2

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令和2年度入学者 美学基礎講読2
令和元年度以前入学者 美学基礎講読2
教員名 櫻井一成
単位数    1 学年 1・2 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 講師と学生のコミュニケーションのツールとしてBlackboardを用います。講義はzoomを用いてリアルタイムで行う予定です(休憩を挟みつつ75分程度)。zoom等に関する情報を、初回の授業がはじまるまでにBlackboardで告知しますので必ず確認してください。
Blackboard ID: 水曜4限→20201198
授業概要 小説や映画、日本の歴史や友人の体験談など、われわれは日常生活のなかで多くの物語に接している。そしてときに物語はわれわれを感動させ、満足を与えてくれる。では、そもそも物語とは何だろうか? 物語であることと虚構であることは同じことだろうか? 悲しい出来事に満足をおぼえたり、怖い出来事を楽しんだりできるというのはどういうことだろうか?
本授業では野家啓一『物語の哲学』の講読を出発点として、「物語」をめぐるさまざまな問題を哲学的に考察していきます。
授業のねらい・到達目標 テキストを正確かつ批判的に読む技術を習得する。
他の人とディスカッションする楽しさを知り、よりよい議論を行うための技術を習得する。
日常にはさまざまな哲学的謎が潜在していることを知り、哲学的パズルを考察する楽しみを知る。
人間の生にとって「物語」が有している意味を多角的に理解し、説明することができる。


この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマシーポリシー DP4, 5, 6, 7, 8及びカリキュラムポリシー CP 4, 5, 6, 7, 8に対応しています。
文献や資料の読解・解釈を通じて、哲学の代表的な問題を理解し、説明することができる。(A-4-1)
人間の生き方や現代社会のあり方を問い直す意欲を持つことができる。(A-5-1)
他人の意見が自分の意見とは異なっていても、それを尊重しながら聞く姿勢を示 すことができる。(A-6-1)
学修活動において、より良い成果を上げるために、お互いを尊重しながら協働することができる。(A-7-1)
自分の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる。(A-8-1)
授業の方法 基本的にはzoomをもちいて双方向型のオンライン授業を行う予定です。ただし参加者の人数やネット環境によっては授業形式を修正・変更する可能性があります。
テキストの講読を中心に授業を進めます。資料はBlacboard上で配信します。
視聴覚資料などををもちいて補足情報を積極的に提供していく予定ですが、どこまでうまくいくかはわかりません。試行錯誤をしながら講義を構築していくことになります。この点に関し、おおらかな気持ちで講義に参加してもらえると幸いです。
リアクションペーパーや小テストはBlackboard上で提出してもらいます。
リアクションペーパーは基本的に毎回書いてもらいますが、有意義とみなしたものを次回の授業で紹介します。リアクションペーパーには、疑問・質問・反論・確認整理・リクエストなどを書いてください。
小テスト(論述)ついては添削して返却する予定です。
授業計画
1 ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する)
【事前学習】シラバスを読み、授業全体の流れを把握する。 (1時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
2 『物語の哲学』講読(1)ーー生活のなかの物語
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
3 『物語の哲学』講読(2)ーー物語と歴史
ヘーゲル、マルクス後の歴史
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
4 『物語の哲学』講読(3)ーー物語と歴史
ダントー
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
5 『物語の哲学』講読(4)ーー物語と歴史
歴史物語論争
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
6 『物語の哲学』講読(5)ーー物語とフィクション
過去の制作
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
7 『物語の哲学』講読(6)ーー物語とフィクション
リクール
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
8 『物語の哲学』講読(7)ーー物語とフィクション
ホロコーストあるいは表象不可能性
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
9 『物語の哲学』講読(8)ーー物語とフィクション
フィクションとはなにか
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
10 『物語の哲学』講読(9)ーー物語の形式的特徴
ナラトロジー
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
11 『物語の哲学』講読(10)ーー物語の形式的特徴
ジュネット
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
12 『物語の哲学』講読(11)ーー物語の形式的特徴
分析美学
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
13 『物語の哲学』講読(12)ーー物語とアイデンティティ
アーレント
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
14 『物語の哲学』講読(13)ーー物語とアイデンティティ
マッキンタイア
【事前学習】テキストの指定箇所を読んできてください。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
15 総括(これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める)
【事前学習】テキストを通読してきてください。(A-4-1) (4時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
その他
教科書 野家啓一 『物語の哲学』 岩波書店 2005年
参考書 授業内でそのつど参考文献を紹介します。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:小テスト(1回から2回)(50%)、授業参画度:リアクション・ペーパー(50%)
単に情報や知識を頭に詰め込むのではなく、何が問題となっているのかを理解し、予想される反論や批判を想定しながら、自分自身の頭で問題を考えてみることが大事です。各回の授業でいくつかの問いを投げかけますから、それについて考えてみてください。〈問題を共有し、共に考える〉という観点から授業参画度を評価します。
オフィスアワー 水曜日の昼休み

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