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記号論理1

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令和2年度入学者 記号論理1
令和元年度以前入学者 記号論理1
教員名 古田智久
単位数    2 学年 1・2 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 哲学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 第1回目:オンデマンド型の遠隔授業
第2回目以降:オンデマンド型および課題研究型の遠隔授業
授業概要 「論理」という言葉には、一般に「思考する際の(正しい)道筋」、「誰もが納得できる考え方」といったような意味がある。この授業では、このような日常的な意味での「論理」ではなく、学問としての論理学への入門となる「記号論理」を講義する。
授業のねらい・到達目標 命題論理の範囲で、論理式の恒真性と論理的推論の妥当性を、タブローの方法によって証明できるようになる。
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3, 4及びカリキュラムポリシーCP93, 4に対応している。
自他の主張や論証を論理的に(再)構成したり、批判的に評価したりすることができる。(A-3-2)
文献や資料の読解・解釈を通じて、あるいは、現代の思想的状況を注意深く考察することによって、哲学的問題を発見することができる。(A-4-2)
授業の方法 タブローによる証明方法を解説し(講義形式)、練習問題を解いてもらう(演習形式)という作業を繰り返しながら、着実に証明方法を学ぶ。授業は教科書に沿って進めていくが、教科書で説明や練習問題が不足している箇所については、適宜解説・補足を加える。
授業は前回の授業で学習したことが理解できているという前提で進行する(授業中に復習のために時間を割かない)ので、必ず復習をしておくこと。
「記号論理1」は基礎からの積み重ねの授業である。前回までの授業で理解できていない部分があると、授業についていけなくなるので、復習は必須である。
小テストのフィードバックであるが、試験後に模範解答を提示する。希望者に得点を開示する。
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以上に記した授業の方法は、対面型の授業形式を想定して計画したものである。
前学期の授業形式が遠隔授業に変更されたため、授業の方法を、課題研究型の遠隔授業に変更する。
具体的な授業の方法については、第2回目の授業で(Blackboard で)お知らせする。
授業計画
1 論理学とはいかなる学問か、記号論理とはいかなるものかについて説明する。
授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する。
【事前学習】シラバスと教科書を事前に確認しておくこと。 (1.5時間)
【事後学習】記号論理の特徴について復習しておくこと。 (1.5時間)
2 命題論理の記号言語(1)論理式の定義について学ぶ。
【事前学習】教科書の6頁から9頁を読み、論理式の定義について理解しておくこと。 (2時間)
【事後学習】記号論理で使用する記号と、論理式の定義について復習しておくこと。 (2時間)
3 命題論理の記号言語(2)論理式と命題とを対応させる。
【事前学習】教科書の9頁から13頁を読み、日本語の文と論理式の対応関係について理解しておくこと。 (2時間)
【事後学習】「練習3」(12頁)に解答しておくこと。 (2時間)
4 真理表(1)「否定 ¬」、「連言 ∧」、「選言 ∨」について学ぶ。
【事前学習】教科書の14頁から15頁を読み、論理結合子「否定 ¬」、「連言 ∧」、「選言 ∨」について理解しておくこと。 (1.5時間)
【事後学習】両立的選言と排他的選言について復習しておくこと。 (2.5時間)
5 真理表(2)「条件法 →」、「双条件法 ↔」について学ぶ。
【事前学習】教科書の16頁から18頁を読み、「条件法 →」、「双条件法 ↔」について理解しておくこと。 (1.5時間)
【事後学習】条件法の特殊性について復習しておくこと。 (2.5時間)
6 真理値分析について学ぶ。
【事前学習】教科書の18頁から22頁を読み、命題の真理表を書くことができるようにしておくこと。 (1.5時間)
【事後学習】「練習1」(21−22頁)に解答しておくこと。 (3時間)
7 日本語の文の記号化(1)基礎的な問題について学ぶ。
【事前学習】真理値分析の方法を復習しておくこと。 (1.5時間)
【事後学習】第7回の授業で指示した宿題をやっておくこと。 (2時間)
8 日本語の文の記号化(2)発展的な問題について学ぶ。
【事前学習】第7回の授業で講義した日本語の文の記号化について復習しておくこと。 (1.5時間)
【事後学習】第8回の授業で指示した宿題をやっておくこと。(A-4-2) (2.5時間)
9 シェファー・ストローク(1)「|」について学ぶ。
【事前学習】教科書の25頁から26頁を読み、「|」の真理表について理解しておくこと。 (1.5時間)
【事後学習】第9回の授業で指示した宿題をやっておくこと。 (2.5時間)
10 シェファー・ストローク(2)「↓」について学ぶ。
【事前学習】教科書の22頁から24頁を読み、「↓」の真理表について理解しておくこと。 (1.5時間)
【事後学習】第10回の授業で指示した宿題をやっておくこと。 (2.5時間)
11 命題論理のタブロー(1)命題論理のタブローの定義と規則について学ぶ。
【事前学習】教科書の27頁から35頁を読み、命題論理のタブローの定義と規則について理解しておくこと。 (2時間)
【事後学習】タブローの規則を復習し暗記しておくこと。 (2時間)
12 命題論理のタブロー(2)タブローによる証明について学ぶ。
【事前学習】教科書の35頁から39頁を読み、タブローによる証明方法について理解しておくこと。 (2時間)
【事後学習】「練習1」(38頁)に解答しておくこと。 (3時間)
13 命題論理のタブロー(3)論理的に正しい推論の証明方法について学ぶ。
【事前学習】教科書の39頁から42頁を読み、推論の妥当性の証明方法について理解しておくこと。 (1時間)
【事後学習】「練習2」(42頁)に解答しておくこと。 (3時間)
14 練習問題を解いてもらい、模範解答を示して解説を行う。
【事前学習】タブローの規則と証明証明方法を暗記しておくこと。(A-3-2) (1.5時間)
【事後学習】教科書の練習問題をもう一度解いてみること。 (2.5時間)
15 授業内テストとその解説を行う。
【事前学習】前期の授業で学習したことをすべて復習し、理解が十分でない部分があれば理解を完璧にしておくこと。(A-4-2) (2時間)
【事後学習】試験で間違えた問題を正しく解答できるようにしておくこと。 (2時間)
その他
教科書 丹治信春 『タブローの方法による論理学入門』 朝倉書店 1999年
参考書 授業で適宜指示する。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:授業内テストとして、小テストと期末テストを行い、総合的に評価する。(90%)、授業参画度:授業参画度として、Blackboard の掲示板への書き込みを評価する。(10%)
※本授業の達成目標である「A-3-2」と「A-4-2」のいずれも、授業での学修を積み重ねた結果、本授業の最後に達成される。そして、その評価は、授業内テストと授業参画度によって行われる。
オフィスアワー 金曜日6時限目 2号館11階古田研究室
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以上に記したオフィスアワーの時間と場所は、対面型の授業形式を想定して計画したものである。
前学期の授業形式が遠隔授業に変更されたため、オフィスアワーを Blackboard の掲示板とする。

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