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令和元年度以前入学者 | 哲学課題研究5 | ||||
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教員名 | 長綱啓典 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 課題研究(Blackboardを通じた学習資料配信) |
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授業概要 | この授業では、17世紀ドイツの哲学者ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツの主著のひとつ、『人間知性新論』(1703年)を日本語訳でゆっくりと読んでいきます。本書は、イギリスの哲学者ジョン・ロックの思想の代弁者であるフィラレートとライプニッツの思想の代弁者であるテオフィルとの対話の形をとっています。そのため、本書はこれまで経験主義者ロックに対する合理主義者ライプニッツによる批判の書とみなされてきました。しかし、この授業では、フィラレートとテオフィルの対話の構成と内容に着目することにより、当時の哲学者たちが直面した哲学的問題そのものを浮かび上がらせます。 |
授業のねらい・到達目標 | 1.哲学の術語を見つけ、その意味を事典等で調べることができる。 2.哲学書の内容を文脈ごとに要約し、他者に説明することができる。 3.他者の説明に対して妥当な質問をすることができる。 4.自身の研究課題を見つけることができる。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3,5,6,7,8及びカリキュラムポリシーCP3,5,6,7,8に対応しています。 ・自他の主張や論証を論理的・批判的に考察して,既存の見解を問い直すことができる(A-3-3)。 ・自らの思想的課題に取り組むために必要な情報を収集し,それを分析して用いることができる(A-5-3)。 ・さまざまな人とコミュニケーションをとり,傾聴力と発表力に基づいて,合理的な議論を推進することができる(A-6-3)。 ・さまざまな集団活動において,より良い成果を上げるために,指導者として他者と協働し,作業を行う姿勢を示すことができる(A-7-3)。 ・自分の学修経験を振り返り分析して,今後の改善計画を立てることができる(A-8-3)。 |
授業の方法 | 毎回、担当者ひとりを決めます。 担当者は担当箇所についてレジュメを用意します(期日までにBlackboard上にアップすること)。 受講者はBlackboardの掲示板機能を用いて、レジュメについて質疑応答をします。 以上の作業を通して、当時の哲学的問題を浮かび上がらせると同時に、受講者自身の研究課題も明確にしていきます。 なお、レジュメおよび質問について、教員から講評することによってフィードバックをします。 |
授業計画 | |
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1 |
イントロダクション 『人間知性新論』の成立と概要の説明 【事前学習】参考書の第Ⅱ部資料編1ライプニッツの主要著作・書簡解題『人間知性新論』を読んでおくこと (2時間) 【事後学習】『人間知性新論』の概要を説明できるようにしておくこと (2時間) |
2 |
『人間知性新論』序文第1段落と第2段落について発表(A-3,A-5. A-6,A-7)および質疑(A-3,A-6,A-7)
【事前学習】上記の講読範囲を読んでおくこと(A-3,A-5) (2時間) 【事後学習】質疑の内容を振り返り、議論のポイントを説明できるようにしておくこと(A-8) (2時間) |
3 |
『人間知性新論』序文第3段落について発表(A-3,A-5. A-6,A-7)および質疑(A-3,A-6,A-7)
【事前学習】上記の講読範囲を読んでおくこと(A-3,A-5) (2時間) 【事後学習】質疑の内容を振り返り、議論のポイントを説明できるようにしておくこと(A-8) (2時間) |
4 |
『人間知性新論』序文第4段落と第5段落について発表(A-3,A-5. A-6,A-7)および質疑(A-3,A-6,A-7)
【事前学習】上記の講読範囲を読んでおくこと(A-3,A-5) (2時間) 【事後学習】質疑の内容を振り返り、議論のポイントを説明できるようにしておくこと(A-8) (2時間) |
5 |
『人間知性新論』序文第6段落と第7段落について発表(A-3,A-5. A-6,A-7)および質疑(A-3,A-6,A-7)
【事前学習】上記の講読範囲を読んでおくこと(A-3,A-5) (2時間) 【事後学習】質疑の内容を振り返り、議論のポイントを説明できるようにしておくこと(A-8) (2時間) |
6 |
『人間知性新論』序文第8~10段落について発表(A-3,A-5. A-6,A-7)および質疑(A-3,A-6,A-7)
【事前学習】上記の講読範囲を読んでおくこと(A-3,A-5) (2時間) 【事後学習】質疑の内容を振り返り、議論のポイントを説明できるようにしておくこと(A-8) (2時間) |
7 |
『人間知性新論』序文第11段落と第12段落について発表(A-3,A-5. A-6,A-7)および質疑(A-3,A-6,A-7)
【事前学習】上記の講読範囲を読んでおくこと(A-3,A-5) (2時間) 【事後学習】質疑の内容を振り返り、議論のポイントを説明できるようにしておくこと(A-8) (2時間) |
8 |
『人間知性新論』序文第13段落と第14段落について発表(A-3,A-5. A-6,A-7)および質疑(A-3,A-6,A-7)
【事前学習】上記の講読範囲を読んでおくこと(A-3,A-5) (2時間) 【事後学習】質疑の内容を振り返り、議論のポイントを説明できるようにしておくこと(A-8) (2時間) |
9 |
『人間知性新論』序文第15段落と第16段落について発表(A-3,A-5. A-6,A-7)および質疑(A-3,A-6,A-7)
【事前学習】上記の講読範囲を読んでおくこと(A-3,A-5) (2時間) 【事後学習】質疑の内容を振り返り、議論のポイントを説明できるようにしておくこと(A-8) (2時間) |
10 |
『人間知性新論』序文第17段落と第18段落について発表(A-3,A-5. A-6,A-7)および質疑(A-3,A-6,A-7)
【事前学習】上記の講読範囲を読んでおくこと(A-3,A-5) (2時間) 【事後学習】質疑の内容を振り返り、議論のポイントを説明できるようにしておくこと(A-8) (2時間) |
11 |
『人間知性新論』序文第19段落と第20段落について発表(A-3,A-5. A-6,A-7)および質疑(A-3,A-6,A-7)
【事前学習】上記の講読範囲を読んでおくこと(A-3,A-5) (2時間) 【事後学習】質疑の内容を振り返り、議論のポイントを説明できるようにしておくこと(A-8) (2時間) |
12 |
『人間知性新論』序文第21段落と第22段落について発表(A-3,A-5. A-6,A-7)および質疑(A-3,A-6,A-7)
【事前学習】上記の講読範囲を読んでおくこと(A-3,A-5) (2時間) 【事後学習】質疑の内容を振り返り、議論のポイントを説明できるようにしておくこと(A-8) (2時間) |
13 |
『人間知性新論』序文第23段落について発表(A-3,A-5. A-6,A-7)および質疑(A-3,A-6,A-7)
【事前学習】上記の講読範囲を読んでおくこと(A-3,A-5) (2時間) 【事後学習】質疑の内容を振り返り、議論のポイントを説明できるようにしておくこと(A-8) (2時間) |
14 |
『人間知性新論』序文第24段落について発表(A-3,A-5. A-6,A-7)および質疑(A-3,A-6,A-7)
【事前学習】上記の講読範囲を読んでおくこと(A-3,A-5) (2時間) 【事後学習】質疑の内容を振り返り、議論のポイントを説明できるようにしておくこと(A-8) (2時間) |
15 |
『人間知性新論』第1部1章冒頭部について発表(A-3,A-5. A-6,A-7)および質疑(A-3,A-6,A-7)
【事前学習】上記の講読範囲を読んでおくこと(A-3,A-5) (2時間) 【事後学習】質疑の内容を振り返り、議論のポイントを説明できるようにしておくこと(A-8) (2時間) |
その他 | |
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教科書 | ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ(著)、谷川・福島・岡部(訳) 『ライプニッツ著作集4 認識論 『人間知性新論』上』 工作舎 1993年 第1版 教科書はコピーを配布しますので、購入しなくて構いません。 |
参考書 | 酒井潔・佐々木能章(編) 『ライプニッツを学ぶ人のために』 世界思想社 2009年 第1版 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(20%)、授業参画度(80%) 授業参画度の評価基準は以下の通りです。 ・担当者によるレジュメの出来によって「論理的・批判的思考力」(A-3)、「挑戦力」(A-5)を評価します。 ・担当者に対する質問のレベルによって「論理的・批判的思考力」(A-3)、「コミュニケーション力」(A-6)、「協働力」(A-7)を評価します。 ・担当者による応答のレベルによって「論理的・批判的思考力」(A-3)、「コミュニケーション力」(A-6)、「省察力」(A-8)を評価します。 レポートによって「論理的・批判的思考力」(A-3)、「挑戦力」(A-5)、「省察力}(A-8)を評価します。 |
オフィスアワー | 火曜日、水曜日、木曜日のお昼休みに質問等を受け付けます。 |