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令和元年度以前入学者 | 哲学特殊講義4 | ||||
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教員名 | 三平正明 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 課題研究(Blackboardで学習資料を配信します) BlackboardID:20201250 |
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授業概要 | 言葉には、二種類の意味があると考えられています。一つは意味論的意味で、これは、文脈とは無関係に言語表現それ自体が有する意味、すなわち、字義通りの意味のことです。もう一つは語用論的意味です。こちらは、話し手が実際に文脈の中で言葉を使って伝達しようとする意味に関わります。この講義では、前期の「哲学特殊講義3」に引き続き、意味の語用論的側面を取り上げます。どちらの意味の研究に対しても、哲学者が大きな貢献を果たしましたが、語用論的意味の探究では、オースティン、グライス、スタルネイカー、ウィルソンといった哲学者が重要な業績をあげています。彼らの仕事を振り返りながら、語用論における言語哲学上の問題群を考察していきます。 |
授業のねらい・到達目標 | (1) 言葉には意味論的意味と語用論的意味の二つの側面があることを理解して、それを説明することができる。 (2) 言語行為論やグライス理論、関連性理論といった、語用論における主要な理論の基本を身につけ、自分が興味を持った言語哲学の問題を具体的に述べることができる。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,4及びカリキュラムポリシーCP1,4に対応しています。 〇 真・善・美・聖の探究から得られた豊かな知識と教養に基づいて、自己の倫理観をもって、人間と社会の倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-3) 〇 文献や資料の読解・解釈を通じて、あるいは、現代の思想的状況を注意深く考察することによって、哲学的問題を発見し、解決策を考えることができる。(A-4-3) |
授業の方法 | (1) Blackboardに、文字資料とそれに関する補足メモ、および(毎回ではないですが)練習問題を載せます。補足メモを基に文字資料を理解し、問題を解いていくことになります。 (2) 小課題が出ますので、期日までに提出してください。提出後、課題について解説を行います。 (3) 試験日には、Blackboardを通じて試験問題を配信します。 (4) Blackboardの掲示板機能を用いて、質問や議論の機会を設けます。 |
履修条件 | なし |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマ、到達目標、授業の方法について説明する)
【事前学習】シラバスを事前に確認しておく (1時間) 【事後学習】第2回以降の授業に備え、意味論と語用論のごく基本的な用語を整理しておく (1時間) |
2 |
言語行為論とは
【事前学習】プリントの「言語行為論とは」の部分を読み、疑問点をまとめておく (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、言語行為論とは何かをまとめておく (2時間) |
3 |
サールの理論とその発展
【事前学習】プリントの「サールの理論とその発展」の部分を読み、疑問点をまとめておく (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、サールの理論とその発展について重要事項を整理しておく (2時間) |
4 |
間接的言語行為
【事前学習】プリントの「間接的言語行為」の部分を読み、疑問点をまとめておく (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、間接的言語行為の考え方を整理しておく (2時間) |
5 |
推意(implicature) とは何か
【事前学習】プリントの「推意 とは何か」の部分を読み、疑問点をまとめておく (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、推意とは何かを整理しておく (2時間) |
6 |
協調の原則と4つの公理
【事前学習】プリントの「協調の原則と4つの公理」の部分を読み、疑問点をまとめておく (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、協調の原則と4つの公理について重要事項をまとめておく (2時間) |
7 |
計算可能性、取り消し可能性、分離可能性
【事前学習】プリントの「計算可能性、取り消し可能性、分離可能性」の部分を読み、疑問点をまとめておく (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、計算可能性、取り消し可能性、分離可能性について重要事項をまとめておく (2時間) |
8 |
前提(presupposition)とは何か
【事前学習】プリントの「前提とは何か」の部分を読み、疑問点をまとめておく (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、前提の捉え方を整理しておく (2時間) |
9 |
さまざまなタイプの前提とその特徴を理解する
【事前学習】プリントの「さまざまなタイプの前提」の部分を読み、疑問点をまとめておく (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、前提の諸特徴をまとめておく (2時間) |
10 |
二要素モデルと語用論的前提について
【事前学習】プリントの「二要素モデルと語用論的前提」の部分を読み、疑問点をまとめておく (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、前提に対する二つのアプローチを整理しておく (2時間) |
11 |
意味論と語用論の関係
【事前学習】プリントの「意味論と語用論の関係」の部分を読み、疑問点をまとめておく (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、意味論と語用論の関係を整理しておく (2時間) |
12 |
関連性理論について
【事前学習】プリントの「関連性理論」の部分を読み、疑問点をまとめておく (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、関連性理論について重要事項をまとめておく (2時間) |
13 |
関連性の原理を理解する
【事前学習】プリントの「関連性の原理」の部分を読み、疑問点をまとめておく (4時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、関連性の原理について要点をまとめておく (2時間) |
14 |
表意と推意
【事前学習】プリントの「表意と推意」の部分を読み、疑問点をまとめておく (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、表意と推意について重要事項をまとめておく (2時間) |
15 |
試験と解説(A-1-3, A-4-3)
【事前学習】第2回~第14回の内容を復習しておく (2時間) 【事後学習】学んだ事項を整理しておく (2時間) |
その他 | |
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教科書 | なし。プリントや資料を配布します。 |
参考書 | J. L. オースティン(飯野訳) 『言語と行為 (講談社学術文庫)』 講談社 2019年 小泉保(編) 『入門 語用論研究』 研究社 2001年 P. グライス(清塚訳) 『論理と会話 』 勁草書房 1998年 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(50%)、授業参画度(50%) 【授業参画度】は、小課題やBlackboard掲示板での質疑によって評価します。 【授業内テスト】は、言語哲学や語用論の重要事項が身についているかどうかを確認するためのものです。 *授業達成目標の A-1-3 と A-4-3 は、授業における学修の積み重ねの結果、授業の最後に達成されます。そして、その評価は、授業参画度と授業内テストをあわせて行われます。 |
オフィスアワー | Blackboard掲示板。または、遠隔授業用のメールアドレス、t0001277★stu.chs.nihon-u.ac.jp宛に(★を@に変換して)連絡してください。 |