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令和元年度以前入学者 | 哲学特殊講義5 | ||||
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教員名 | 鈴木生郎 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | オンデマンド授業と課題研究を組み合わせて行います。 |
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授業概要 | 分析哲学における時間と持続の問題 |
授業のねらい・到達目標 | この授業は、時間と持続をめぐる現代の哲学的議論を検討することを通じて、現代の分析哲学の基本的な素養とそれについて議論する能力を身につけることを目的とします。より具体的には、以下の能力を養うことが、本授業の目的です。 (1) 時間と持続に関する現代の哲学的議論を学ぶことで、現代の分析哲学についての幅広い知識と教養を獲得する。(A-1-3) (2) 時間と持続に関するの哲学的問題について、問題を自分の力で考えることができるようになる。(A-4-3) この科目は文理学部(学士文学)のDP及びCP1, 4に対応しています。 ・真・善・美・聖の探究から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,人間と社会の倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-3) ・文献や資料の読解・解釈を通じて,あるいは,現代の思想的状況を注意深く考察することによって,哲学的問題を発見し,解決策を考えることができる。(A-4-3) |
授業の方法 | 前期は主に、時間論に関する内容を扱います。基本的には毎回読むものを配布した上で課題を出し、答える形になります(質問については、Blackboardを利用する予定です)。また、学期末にはレポートを課します。 |
授業計画 | |
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1 |
現代の時間論について。授業の進め方。(課題研究)
【事前学習】時間のあり方について、自分の関心をまとめておく (2時間) 【事後学習】授業の進め方について確認しておく。 (1時間) |
2 |
時間についてのさまざまな対立:A理論とB理論、現在主義と永久主義(課題研究)
【事前学習】自分が時間をどのように捉えているかをまとめてみること。 (1時間) 【事後学習】授業で学んだ用語について、説明できるようになる。 (2時間) |
3 |
マクタガートの時間の非実在性の論証(1):論証を理解する(A-1-3)(課題研究)
【事前学習】時間的な変化の例を自分で考えてみる。 (1時間) 【事後学習】マクタガートの議論を整理する。 (2時間) |
4 |
マクタガートの時間の非実在性の論証(2):論証を評価する(A-1-3)(課題研究)
【事前学習】マクタガートの論証に対する反論を考えてみる。 (2時間) 【事後学習】マクタガートの論証への反論を整理し、説明できるようになる。 (2時間) |
5 |
マクタガートの論証の評価(A-1-3)(課題研究)
【事前学習】反論を整理した上で、自分の立場を考えてみる。 (2時間) 【事後学習】マクタガートの論証についての自分の意見をまとめる (2時間) |
6 |
A理論とB理論(1):A理論の様々な立場(A-1-3)(課題研究)
【事前学習】今が特別であるのはなぜかを考えてみる。 (2時間) 【事後学習】A理論の様々な立場を整理し、説明できるようにまとめる。 (2時間) |
7 |
A理論とB理論(2):A理論に対する反論(A-1-3)(課題研究)
【事前学習】A理論に対する反論を考える。 (2時間) 【事後学習】A理論に対する授業で扱った反論をまとめる。 (2時間) |
8 |
A理論とB理論(3):B理論の様々な立場(A-1-3)(課題研究)
【事前学習】今が特別ではないとしたら、時間がどのようなものとして理解されるかを考える (2時間) 【事後学習】B理論の特徴をまとめる。 (2時間) |
9 |
現在主義と永久主義(1):現在主義と永久主義の違い(A-1-3)(課題研究)
【事前学習】現在のものしかないという立場と、過去や未来のものも存在すると言う立場を比較し、どちらが説得力があるかを考える (2時間) 【事後学習】現在主義と永久主義の立場を整理し、説明できるようになる。 (2時間) |
10 |
現在主義と永久主義(2):現在主義の様々なバリエーション(A-1-3)(課題研究)
【事前学習】過去や未来のものについて、現在主義がどのように考えることになるのかを検討する (2時間) 【事後学習】現在主義のバリエーションを整理し、説明できるようにしておく (2時間) |
11 |
時間経験をめぐって(1):把持説と延長説(A-1-3)(課題研究)
【事前学習】自分が時間をどのように経験しているのかを考えてみる (2時間) 【事後学習】把持説と延長説のそれぞれをまとめておく。 (2時間) |
12 |
時間経験をめぐって(2):把持説と延長説それぞれの課題(A-1-3)(課題研究)
【事前学習】把持説と延長説の問題点を考えてみる。 (2時間) 【事後学習】それぞれの立場の課題を整理し、自分の考えをまとめる (2時間) |
13 |
これまでの授業のまとめと、レポートの準備(A-4-3)(課題研究)
【事前学習】レポートの書き方について確認する。 (2時間) 【事後学習】課題を踏まえてレポートを作成する。 (5時間) |
14 |
レポートの完成と提出(A-4-3)(課題研究)
【事前学習】レポートを完成させ提出する。 (2時間) 【事後学習】ディスカッションを踏まえてレポートを完成させる (2時間) |
15 |
授業の振り返りと質疑応答
【事前学習】授業全体を振り返り、疑問点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】今後の自分自身の関心をまとめておく。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | B. L. Curtis and J. Robson, A Critical Introduction to the Metaphysics of Time:Bloomsbury Critical Introduction to Contemporary Metaphysics, Bloomsbury Publishing, 2016, 1 edition |
成績評価の方法及び基準 | レポート(80%)、授業参画度:毎回の課題によって評価します(20%) |
オフィスアワー | メールでアポイントメントを取ってください(遠隔で対応します)。 |