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令和元年度以前入学者 | 倫理学特殊講義1 | ||||
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教員名 | 土屋睦廣 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 課題研究型の遠隔授業を行う。 |
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授業概要 | プラトン『国家』の研究。『国家』の内容を全編にわたり解説し,それぞれの個所の解釈上の問題と哲学的問題を検討する。 |
授業のねらい・到達目標 | プラトンの主著と言うべき著作を精読し考察することで,プラトン哲学への理解を深めるとともに,哲学・倫理学の根本問題を考究することをねらいとする。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,2,4及びカリキュラムポリシーCP1,2,4に対応する。 ・真・善・美・聖の探究から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,人間と社会の倫理的な課題に向き合うことができる(A-1-3)。 ・思想・芸術・宗教の観点から,世界の現状をその歴史的背景とともに理解し,説明することができる(A-2-3)。 ・文献や資料の読解・解釈を通じて,あるいは,現代の思想的状況を注意深く考察することによって,哲学的問題を発見し,解決策を考えることができる(A-4-3)。 |
授業の方法 | 5月11日から8月1日までの授業実施日(12回)に,Blackboardを通して教材を配信する。 毎週,プラトン『国家』の指定された個所を,必ずよく読んでおくこと。 毎回,簡単な課題を出すので,翌週までに提出すること。課題に対しては適宜フィードバックを行う。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業内容とそのねらい),プラトンの生涯と著作。。
【事前学習】プラトンの生涯と著作について基礎知識を得ておくこと。 (2時間) 【事後学習】教科書下巻末尾の「解説」を読んで,『国家』の概要を把握しておくこと。 (2時間) |
2 |
『国家』全篇の構成と概要,導入部(第1巻1~9章)の検討。(A-4-3)
【事前学習】『国家』第1巻1~9章をよく読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえて,当該箇所の議論をよく整理し理解しておくこと。 (2時間) |
3 |
正義についてのトラシュマコスとの対話(第1巻10~24章)。(A-2-3)
【事前学習】『国家』第1巻10~24章をよく読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえて,当該箇所の議論をよく整理し理解しておくこと。 (2時間) |
4 |
グラウコンとアデイマントスによる問題の再提起(第2巻1~9章)。(A-1-3)
【事前学習】『国家』第2巻1~9章をよく読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえて,当該箇所の議論をよく整理し理解しておくこと。 (2時間) |
5 |
最も必要な者だけの国家(第2巻10~16章)。(A-4-3)
【事前学習】『国家』第2巻10~16章をよく読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえて,当該箇所の議論をよく整理し理解しておくこと。 (2時間) |
6 |
守護者の教育(第2巻17章~第3巻12章)。(A-2-3)
【事前学習】『国家』第2巻17章~第3巻12章をよく読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえて,当該箇所の議論をよく整理し理解しておくこと。 (2時間) |
7 |
守護者の諸条件(第3巻19章~第4巻5章)。(A-1-3)
【事前学習】『国家』第3巻19章~第4巻5章をよく読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえて,当該箇所の議論をよく整理し理解しておくこと。 (2時間) |
8 |
正義の定義(第4巻6~19章)。(A-4-3)
【事前学習】『国家』第4巻6~19章をよく読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえて,当該箇所の議論をよく整理し理解しておくこと。 (2時間) |
9 |
理想国家の条件・3つの大浪(第5巻1~18章)。(A-2-3)
【事前学習】『国家』第5巻1~18章をよく読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえて,当該箇所の議論をよく整理し理解しておくこと。 (2時間) |
10 |
哲学者の定義と哲学の弁明(第5巻19章~第6巻14章)。(A-1-3)
【事前学習】『国家』第5巻19章~第6巻14章をよく読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえて,当該箇所の議論をよく整理・理解しておくこと。 (2時間) |
11 |
イデア論の3つの比喩(第6巻15章~第7巻5章)。(A-4-3)
【事前学習】『国家』第6巻15章~第7巻5章をよく読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえて,当該箇所の議論をよく整理し理解しておくこと。 (2時間) |
12 |
守護者の教育プログラム(第7巻6章~18章)。(A-2-3)
【事前学習】『国家』第7巻6~18章をよく読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえて,当該箇所の議論をよく整理し理解しておくこと。 (2時間) |
13 |
不完全国家と人間の諸形態(第8巻~第9巻)。(A-1-3)
【事前学習】『国家』第8巻~第9巻をよく読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえて,当該箇所の議論をよく整理し理解しておくこと。 (2時間) |
14 |
詩人追放論とエルの物語(第10巻)。(A-4-3)
【事前学習】『国家』第10巻をよく読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえて、当該箇所の議論をよく整理し理解しておくこと。 (2時間) |
15 |
『国家』はどのように読まれてきたか。(A-1-3,A-2-3,A-4-3)
【事前学習】『国家』全篇の内容を整理して、その主題と意図を考察しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を整理して,参考書等で『国家』の解釈史について理解をさらに深めること。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | プラトン(藤沢令夫訳) 『国家』 (上・下)岩波文庫 1979年 |
参考書 | 参考書は授業内で適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(70%)、授業参画度(30%) 授業参画度は毎回の課題への回答により,問題発見・解決力(A-4-3)を評価する。 |
オフィスアワー | 質問・相談は随時受け付けるので,初講時に知らせするメールで連絡すること。 |