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令和2年度入学者 | 東洋史講究 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 東洋史概説2 | ||||
教員名 | 高井康行 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | オンライン双方向型(zoomを使用する予定)の講義を行う。講義で用いる資料などはBlackboardを通じて配布する。 Blackboard ID:20201287 |
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授業概要 | 前近代の中国や朝鮮の官吏登用試験である科挙は、たんなる試験という枠組みを超えて当該地域の教育・思想・文学、さらには社会に多くの影響を与えた。本講義では、科挙を中心とて東部ユーラシアの地域の官吏登用法の変遷を概説し、その社会的・文化的意義について講義する。 |
授業のねらい・到達目標 | ・東部ユーラシアの歴史・社会における科挙をはじめとした官吏登用制度の位置づけについて基本的な説明を与えることができる。 ・科挙という試験制度が整備・改変していく過程で行われた様々な議論から得られた知見に基づいて、現代における試験制度の課題などについて自分なりの意見を提示できるようになる。 この科目は文理学部(学士(文学)のDP及びCPの1、2、3に対応しています。 学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて、人文学・歴史学の役割を説明することができる。(A-1-1) 学修から得られた豊かな知識と教養、及び、自己の倫理観に基づいて、人文学・歴史学の役割を説明することができる。(A-1-2) 現代社会における人文学・歴史学の役割を説明することができる。(A-2-1) 現代社会における人文学・歴史学の役割を理解し、そのことを踏まえて、国際社会が直面している問題を説明することができる。(A-2-2) 物事を論理的に説明することができる。(A-3-1) |
授業の方法 | 基本的に講義形式で行う 本授業の事前・事後学習は各2時間を目安とする。 *履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。また受講者への連絡もBlackboardの「連絡事項」欄に掲示する場合があるので、随時確認すること。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:試験制度と教育・社会の関係、科挙の歴史的な意義、授業の目標・方法について説明する。(A-2-2)
【事前学習】シラバスを事前に確認すること。(A-2-1) (1時間) 【事後学習】講義を振り返り試験制度と教育・社会の関係についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-2-2) (2時間) |
2 |
士と庶(中国・朝鮮・日本などにおける身分概念と官吏登用制度の社会的意義について)(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し中国・朝鮮・日本における身分概念について、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り中国・朝鮮・日本などにおける身分概念についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) |
3 |
漢代の郷挙里選(科挙前史1)(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し漢代の郷挙里選について、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り代の郷挙里選についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) |
4 |
九品官人法と貴族社会(科挙前史2)(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し九品官人法について、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り九品官人法と魏晋南北朝期の社会についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) |
5 |
科挙の開始とその社会的政治的背景(隨唐期の科挙)(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し科挙の開始とその背景について、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り科挙の開始とその背景についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) |
6 |
唐代の科挙と貴族社会(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し唐代の科挙と当時の社会の関係について、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り唐代の科挙と当時の社会の関係についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) |
7 |
宋代における科挙の試験日程・採点方法の確立(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し宋代に確立した科挙の試験日程・採点方法について、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り宋代に確立した科挙の試験日程・採点方法についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) |
8 |
宋代における科挙と学校の関係および科挙改革の議論(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し宋代の科挙改革についての議論について、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り宋代の科挙改革についての議論についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) |
9 |
宋代における「科挙社会」の成立(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し宋代の科挙と社会の関係について、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り宋代の科挙と社会の関係についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) |
10 |
遼金元代の科挙(北族王朝下における科挙と社会)(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し遼・金・元代の科挙について、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り遼・金・元代の科挙についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) |
11 |
明清代の科挙(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し明・清代の科挙について、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り明・清代の科挙についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) |
12 |
科挙が中国文学・思想に及ぼした影響について(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し科挙が中国文学・思想に及ぼした影響について、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り科挙が中国文学・思想に及ぼした影響についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) |
13 |
高麗・朝鮮の科挙(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し中国事前に配布する資料を通読し高麗・朝鮮王朝の科挙について、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り高麗・朝鮮王朝の科挙についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) |
14 |
期末試験とその解説(A-3-2)
【事前学習】第1回〜第13回までの内容を復習すること。(A-3-1) (3時間) 【事後学習】試験の解答を振り返り、学習した内容を整理しておくこと(A-3-2) (2時間) |
15 |
まとめ(A-2-2)
【事前学習】これまでの学習内容を振り返り、疑問点などを整理しておく(A-2-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り科挙が東部ユーラシアの社会・文化に及ぼした影響などを説明できるようにしておく。(A-2-2) (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | 宮崎市定 『科挙史 (東洋文庫)』 平凡社 1987年 第1版 宮崎市定 『科挙:中国の試験地獄 (中公文庫)』 中央公論新社 2003年 第1版 荒木敏一 『宋代科挙制度研究』 東洋史研究会 1969年 第1版 近藤一成 『宋代中国科挙社会の研究』 汲古書院 2009年 第1版 平田茂樹 『科挙と官僚制 (世界史リブレット)』 山川出版社 1997年 第1版 程千帆 『唐代科挙と文学』 凱風社 1989年 第1版 李成茂 『韓国の科挙制度:新羅・高麗・朝鮮時代の科挙』 日本評論社 2008年 第1版 宮崎市定 『九品官人法の研究:科挙前史 (中公文庫)』 中央公論新社 1997年 第1版 福井重雅 『漢代官吏登用制度の研究Y』 創文社 1988年 第1版 参考書は事前事後学習と平行して通読することが望ましい。 また、その他の参考文献は授業中または配布資料中で適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:講義に関連する文献(論文等)の書評を通して「論理的・批判的思考力A-3」を評価する(90%)、授業参画度(10%) レポートは中間・期末の2回行う予定。 |
オフィスアワー | 常時受け付けます |