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令和2年度入学者 | 外国考古学概説1 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 外国考古学概説1 | ||||
教員名 | 小泉龍人 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | オンデマンド型の遠隔授業(12回)と課題研究(3回)。 |
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授業概要 | 本授業は古代オリエントにおける人類拡散から古代国家完成まで、すなわちオリエントの先史時代から歴史時代について解説する。オリエントでは、約1万年前までに農耕が始まり、まもなく牧畜も起こり、やがて5千年以上も前に世界最古級の都市が誕生した。戦争に明け暮れたシュメール都市国家を経て、アッカド王朝による領域国家の出現までに楔形文字が完成して、銀の貨幣も発明された。西アジアを中心としたオリエントは、つねに世界をリードしてきた人類史の宝庫となっているため、危険を承知の上で世界中の研究者がメソポタミア周辺の西アジアで考古学調査に取り組んでいる。本授業では、講師のシリア、エジプト、トルコ、イラクにおける考古学調査の経験をもとに、発掘調査の成果などを反映していく。 |
授業のねらい・到達目標 | <ねらい> ・古代オリエントに関する基礎的な用語・知識を習得する。 ・西アジアにおける人類拡散から都市誕生をへて領域国家出現に至る通史を考古学的な目線で説明できる。 ・古代オリエントの世界遺産の概況について述べることができる。 <到達目標> ・学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて、人文学・歴史学の役割を説明できる(A-1-1)。 ・世界の歴史や国際社会が直面している問題を理解し,現代社会における人文学・歴史学の役割を説明できる(A-2-1)。 ※この科目は文理学部(学士(史学))のDP及びCPの1,2に対応しています。 |
授業の方法 | 【遠隔授業:5/12〜7/28】毎回、MP4ファイル(5〜10分×2〜3本)とPDFファイルを教材として使用予定。ファイル形式は受講生のネット環境により変更もある。事前に、BlackBoard「教材」各回フォルダ内のPDFファイル等を閲覧しておく。授業時間(火曜2限:10時40分〜12時10分)内に、同フォルダのMP4ファイルを視聴し、クイズ(穴埋め式の小テスト)に解答する。「掲示版」フォーラムで感想、質問等を述べる。講師がリアルタイムあるいは次回授業までに回答予定。 【課題研究:適宜実施】指定された回の授業内容のテーマについて、リアクション(自身の意見等、1000字前後)を期日までに「教材」の「課題」で提出する。適宜、講師がコメントをフィードバック予定。 なお、本授業の事前・事後学習は,平均各2時間の学習を目安とする。 *履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 |
履修条件 | オリエントの歴史や海外の考古学に興味のある学生向き。 |
授業計画 | |
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1 |
受講ガイダンス・講師自己紹介、授業アンケート、オリエント横断の旅 (1)−旅の始まり(オンデマンド授業)
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを理解しておく。 (1時間) 【事後学習】第2回以降の授業に備え、対象地域・時代の名称について慣れるようにする。 (1時間) |
2 |
オリエント横断の旅 (2)−モヘンジョダロからガンダーラまで(オンデマンド授業)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、モヘンジョダロ遺跡などの概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、モヘンジョダロなど各地の世界遺産や遺跡の位置、時代、特徴などをノートなどに整理する。 (2時間) |
3 |
オリエント横断の旅 (3)−ペルセポリスからローマの道まで(オンデマンド授業)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、ペルセポリス遺跡などの概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、ペルセポリスなどの世界遺産や遺跡の位置、時代、特徴などをノートなどに整理する。 (2時間) |
4 |
オリエント概説−バベルの塔と『ギルガメシュ叙事詩』(オンデマンド授業)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、『旧約聖書』の「バベルの塔」などの概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、バビロン遺跡の位置、時代、特徴や、『ギルガメシュ叙事詩』のあらすじをノートなどに整理する。 (2時間) |
5 |
課題研究1:第1〜4回授業へのリアクション&フィードバック
【事前学習】第1〜4回授業内容を再確認して、リアクション(1000字前後)を提出する (2時間) 【事後学習】講師フィードバックを参考にしながら、オリエント世界のおおまかな特徴をノートなどに整理しなおす。 (1時間) |
6 |
いかにしてヒトは人になったのか−人間らしさの獲得(オンデマンド授業)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、人類の起源の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、人類の起源に関する遺跡の位置、時代、特徴などをノートなどに整理する。 (2時間) |
7 |
温暖化と寒冷化への適応−定住化から食糧生産へ(オンデマンド授業)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、定住化と食糧生産の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、温暖化と定住化の関係、寒冷化と食糧生産の開始の関係についてノートなどに整理する。 (2時間) |
8 |
メソポタミアにおける都市化−水利施設の工夫と神殿建立(オンデマンド授業)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、メソポタミアの都市化の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、都市化と水利施設の関係、メソポタミアにおける神殿の出現についてノートなどに整理する。 (2時間) |
9 |
世界最古の都市誕生−街の軸線と銀の開発(オンデマンド授業)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、都市誕生の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、都市と街のレイアウトの関係、都市における銀の開発についてノートなどに整理する。 (2時間) |
10 |
課題研究2:第6〜9回授業へのリアクション&フィードバック
【事前学習】第6〜9回授業内容を再確認して、リアクション(1000字前後)を提出する (2時間) 【事後学習】講師フィードバックを参考にしながら、人類の起源からメソポタミアの都市誕生までの通史をノートなどに整理しなおす。 (1時間) |
11 |
シュメール都市国家の競合-楔形文字と青銅器の開発(オンデマンド授業)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、都市国家や楔形文字の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、都市国家と文字出現の関係、国家による青銅器の開発についてノートなどに整理する。 (2時間) |
12 |
アッカド王朝のメソポタミア統一−長距離交易と貨幣の発明(オンデマンド授業)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、アッカド王朝や貨幣の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、アッカド王朝と長距離交易の関係、領域国家による貨幣の発明についてノートなどに整理する。 (2時間) |
13 |
ウル第3王朝による領域国家の完成-ジッグラト、度量衡、官僚制(オンデマンド授業)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、ウル第3王朝やジッグラトの概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、ウル第3王朝に建てられたジッグラト、領域国家による度量衡統一についてノートなどに整理する。 (2時間) |
14 |
都市問題の解決-ハンムラビ王の目指した弱者救済(オンデマンド授業)
【事前学習】教材をBlackBoardからダウンロードして、バビロン第1王朝やハンムラビ王の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、バビロン第1王朝の都市社会、ハンムラビ法典に記された内容についてノートなどに整理する。 (2時間) |
15 |
課題研究3:第11〜14回授業へのリアクション&フィードバック
【事前学習】第11〜14回授業内容を再確認して、リアクション(1000字前後)を提出する (2時間) 【事後学習】講師フィードバックを参考にしながら、レポート提出に向けてこれまで学習した内容を整理しておく (6時間) |
その他 | |
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教科書 | とくに指定しない。 |
参考書 | 小泉龍人 『都市の起源−古代の先進地域=西アジアを掘る (選書メチエ)』 講談社 2016年 第1版 ほかは適宜、教材資料(PDFなど)にて知らせる。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(60%)、授業参画度:クイズ解答・掲示版参加(20%)、リアクション(20%) 【レポート】授業内容を理解した上で論述しているかどうかを評価。【授業参画度】遠隔授業の時限内のクイズ解答(減点方式で計算)、掲示版への積極的な参加を評価。【リアクション】10点満点で計3回実施し(高得点2回分を計算)、授業の理解度を評価。 |
オフィスアワー | Blackboardを通しての質問には直接回答、もしくはメール(第1回授業までにアドレスを通知)にて回答予定。 |
備考 | オンデマンド型の遠隔授業を実施するにあたり、自宅にPCがあると理想的である。PCがない場合、スマートフォンでも視聴できるように、なるべく教材のデータ容量を抑える予定。 |