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令和元年度以前入学者 | 日本史特講7 | ||||
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教員名 | 坂口太助 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | オンデマンド型の遠隔授業(12回)と課題研究(3回)の組み合わせで実施する。 概ね170名程度までの履修を許可する。 |
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授業概要 | 全体テーマ「日清・日露戦争と日本の近代」 明治以降(近代)の日本は、欧米諸国に追いつくことを1つの大きな目標として「近代化」を進めていく。その一方で日本の近代はまた、多くの戦争が行われた時代でもあった。本講義は、主に明治時代(日清・日露戦争)に注目し「近代化」と戦争との関連、清国(中国)やロシアと戦争に至った理由、さらにこれらの戦争がその後の日本の進路に与えた影響等について理解し、また考えることを目的とする。 |
授業のねらい・到達目標 | (1)近代の日本は様々な戦争(及び事変)にかかわり、その影響は現在でも残っていると言える。それらの戦争のうち、本講義で扱う日清戦争・日露戦争についてその概要を理解する。 (2)結果を見るだけではなく「過程」を考えることで、歴史学的(実証的)な考え方・分析を行う力を養う。 (3)国際環境を把握し、そのうえで日本が選択した対応や進路について考えることで、「世界の中の日本」という視点から物事を見る力を養う。 この科目は文理学部(学士(文学)のDP及びCP2、3に対応しています。 |
授業の方法 | 5月11日から8月1日までの期間内にBlackboardを通じてオンデマンド教材を配信する(授業1回につき15分程度3本を予定)。受講者は教科書とその教材で学修すること。 授業の進捗に応じて確認のための小課題やアンケート等を行うほか、序盤のまとめ・中間のまとめ・最後のまとめとして3回の課題を課すので、期日までに所定の方法で提出すること。なお、小課題・課題については主として授業内で講評等を行う予定。 *履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス及び総論1(オンデマンド授業) この講義の進め方・目的・評価方法等について解説するとともに、総論として日本の「近代」という時代の概要・特徴を確認する。 【事前学習】これまでどの程度歴史(特に日本近代史)を学んだか簡単なアンケートを行う予定。高校時代を含めどの程度歴史を学んだか簡単に振り返っておくこと。 (1時間) 【事後学習】進め方・目的・評価方法等について確認しておくこと。また歴史は話が続いていくので確認・復習が大切となる。教科書と配布資料をもとに授業内容を整理しておくこと。 (2時間) |
2 |
総論2(オンデマンド授業) 前回の続きとして近代の日本がかかわった様々な戦争について確認し、あわせて「戦争」という言葉に対するイメージの変化についても確認する。 【事前学習】「戦争」という言葉からどのようなことをがイメージされるか整理しておくこと。 (1時間) 【事後学習】近代における「戦争」に対するイメージの変化を整理すること。 (2時間) |
3 |
総論3(オンデマンド授業) 近代における「戦争」を考えるうえで重要な第一次世界大戦という戦争と「総力戦」について考えていく。 【事前学習】教科書の153~155、167、170~171ページを読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】第一次世界大戦とそれまでの戦争との違い、同大戦がその後の歴史に与えた影響について整理すること。 (2時間) |
4 |
近代の始まり1(オンデマンド授業) 江戸時代末期(ペリー来航前後)の日本を取り巻く国際的な環境を考えていく。 【事前学習】教科書の3~6、9~14ページを読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】日本と関係する各国の19世紀における動向を整理すること。 (2時間) |
5 |
近代の始まり2(オンデマンド授業) 国際的な環境を踏まえ、どのような状況の中で日本の近代が始まったのかを考えていく。 【事前学習】現在の世界における日本と国際社会との関係についてイメージを整理しておくこと。 (2時間) 【事後学習】19世紀における世界、そしてアジアにおける国家間関係のあり方を整理すること。 (2時間) |
6 |
課題研究1:授業の序盤のまとめとしての課題を課すので、作成・提出すること。
【事前学習】序盤のまとめとなるので、1~5回の内容を整理しておくこと。 (3時間) 【事後学習】これまでの内容を踏まえて中盤に進んでいくので、ポイントを再確認しておくこと。 (2時間) |
7 |
「近代化」の推進と日清戦争1(オンデマンド授業) 日清戦争に至る過程を19世紀中盤の東アジア情勢をふまえ清国(中国)側の視点から考えていく。 【事前学習】教科書の49~53、86~92ページを読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】19世紀中盤~後半における清国(中国)の状況を整理すること。 (2時間) |
8 |
「近代化」の推進と日清戦争2(オンデマンド授業) 日清戦争に至る過程を日本側の視点から考えていく。 【事前学習】前回(第7回)と密接に関連するので、内容を振り返っておくこと。 (2時間) 【事後学習】19世紀中盤~後半における日本の状況を整理すること。 (2時間) |
9 |
「近代化」の推進と日清戦争3(オンデマンド授業) 日清戦争の結果とその後の国際関係について考えていく。 【事前学習】教科書の97~102ページを読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】日清戦争の結果が日本と世界に与えた影響について整理すること。 (2時間) |
10 |
課題研究2:授業の中間のまとめとしての課題を課すので、作成・提出すること。
【事前学習】中間のまとめとなるので、7~9回の内容を整理しておくこと。 (3時間) 【事後学習】これまでの内容を踏まえて後半に進んでいくので、ポイントを再確認しておくこと。 (2時間) |
11 |
日露戦争と「大国」日本1(オンデマンド授業) 日露戦争に至る過程をロシア側の視点から考えていく。 【事前学習】教科書の103~106ページを読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】日清戦争と日露戦争の関係性・つながりを整理すること。 (2時間) |
12 |
日露戦争と「大国」日本2(オンデマンド授業) 日露戦争に至る過程をロシア以外の列強諸国と日本側の視点から考えていく。 【事前学習】第4・5回の内容をもとにロシア以外の欧米諸国の動向を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】日英同盟成立の理由とその意義について整理すること。 (2時間) |
13 |
日露戦争と「大国」日本3(オンデマンド授業) 日露戦争の結果とその後の国際関係について考えていく。 【事前学習】教科書の107~111ページを読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】日露戦争の結果が日本と世界に与えた影響について整理すること。 (2時間) |
14 |
課題研究3:授業の最後のまとめとしての課題を課すので、作成・提出すること。
【事前学習】最後のまとめとなるので、11~13回を中心に授業の内容を整理しておくこと。 (3時間) 【事後学習】これまで課題の内容も踏まえて授業のポイントを再確認しておくこと。 (2時間) |
15 |
この講義のまとめ(オンデマンド授業) 最後に講義内容のまとめを行うとともに、質問・再解説の要望が多かった事項があれば解説する。 【事前学習】最終回となるのでこれまでの授業内容を振り返っておくこと。 (1時間) 【事後学習】日本の近代とはどのような時代であったかを自分なりに考えてみること。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 鳥海靖 『もういちど読む山川日本近代史』 山川出版社 2013年 授業に関係する様々な文献のうち、比較的読みやすいものを教科書とした。課題学習の手助けともなるので購入すること。より深く・詳しく学びたい受講者は、教科書に加えて参考書として挙げた2冊の文献もぜひ読んでみてほしい。 |
参考書 | 岡本隆司 『世界のなかの日清韓関係史 交隣と属国、自主と独立』 講談社 2008年 山田朗 『戦争の日本史20 世界史の中の日露戦争』 吉川弘文館 2009年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:3回の課題研究から評価(80%)、授業参画度:授業内での小課題・アンケートから評価(20%) 3回の課題研究を課し、これをを主たる評価対象とする。これに授業内での小課題やアンケートの提出状況・内容を合わせて総合的に評価する。 |
オフィスアワー | 授業内で質問・要望欄を設けたアンケートを実施するほか、Blackboardも使用の予定。寄せられた質問等に対しては、Blackboard、あるいは授業内で回答する。 |