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西洋史特講7

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令和元年度以前入学者 西洋史特講7
教員名 伊藤雅之
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 課題研究(Blackboardを通した授業資料などの配信)
ただし履修人数がそれほど多くなく、かつ全員がPCを保有していることが確認できるなどの条件が整った場合には、途中でZoomを使ったオンライン授業に切り替えることも考えているので、履修登録を行った者はBlackboardのアナウンスをこまめに確認すること。
授業概要 古代ギリシア人たちおよびその隣人たちの関係に光を当てつつ、受講者に、当時の人々が問題とし、そしてまた現代においても議論する価値のあるテーマを紹介する。
授業のねらい・到達目標 古代ギリシア人たちおよびその隣人たちの経験や彼らが取り組んだことへの理解を深めかつその内容を自らの言葉で説明できるようになり、また既存の知見を論理的に検討しながら自身として歴史や現代の世界をどう捉え、さらにこれに向き合っていくのかを考え、そして論じられるようになる。
世界諸国の歴史、経済、文化、政治などの背景を理解し、国際社会が直面している問題を人文学の視点から説明することができるようになる。(A-2-3)
物事を既存の知識にとらわれることなく、人文学的根拠にもとづいて論理的・批判的に考察し、説明することができるようになる。(A-3-3)
この科目は文理学部(学士(文学))のDPおよびCPの2と3に対応している。
授業の方法 Blackboardを通して授業資料(A4で8頁~10頁くらい)と課題を提示する。登録者は毎時、資料を読み通した上で課題に取り組み、原則としてPDF化した上で、やはりBlackboardを通じて提出すること。課題へのフィードバックは次の週に行う。
なお履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。また受講者への連絡もBlackboardの「連絡事項」欄に掲示するので、随時確認すること。
授業計画
1 導入(授業の方向性や、授業内で取り上げられる予定の地域などについて説明しつつ、古代ギリシア最初期の重要人物ホメロスの作品に触れながら当時のギリシア周辺について論じる)(A-2-3)
【事前学習】大学および自分が住んでいる地域の図書館に、どのような西洋古代関連の書籍があるかをチェックしておくこと。 (1時間)
【事後学習】次回やそれ以降の授業に備え、授業内に配布したレジュメで紹介した書籍のいずれかを、可能な限り読んでおく。 (3時間)
2 古代ギリシアの始まりと王政(A-2-3)
【事前学習】古代ギリシアにおけるいわゆる暗黒時代について前回の講義レジュメ末尾で紹介した文献などを用いつつ調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する(どのような情報源を用いても構わないが、情報源自体は2つ以上であること)。 (2時間)
【事後学習】古代ギリシアの歴史の中で王政が果たした役割について、自分なりの説明を文章の形で行う(300字以上)。 (2時間)
3 古代ギリシアと小アジアの関係(A-2-3)
【事前学習】古代リュディア王国について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する(情報源に関する留意点は第2回講義についての事前学習と同様で、これ以降の回でも同じ)。 (2時間)
【事後学習】リュディアに関する情報がどういった史料から得られ、またそれらがどの程度まで信頼できると考えられるか、自分なりの分析を行いまたそれを文章化する(字数に関する留意点も第2回講義についてのそれと同様で、これ以降の回でも同じ)。 (2時間)
4 古代ギリシアとエジプトの関係(A-2-3)
【事前学習】紀元前7世紀から同6世紀にかけてのエジプトの状況について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間)
【事後学習】当該時期にエジプトとギリシア人はどのような関係にあったと考えることができるかという点について、自分なりの説明を文章の形で行う。 (2時間)
5 古代ギリシア人たちの分立と地中海東岸部の統合の動き(A-3-3)
【事前学習】紀元前6世紀頃の地中海東部の全体を視野に入れつつ、当時のギリシア人たちとその隣人たちがどのような政治・社会環境を生きていたのかを調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間)
【事後学習】当該時期の人々が王政や貴族政をどう捉えていたのかについて、自分なりの説明を文章の形で行う。 (2時間)
6 古代ギリシアと黒海沿岸地域の関係(A-2-3)
【事前学習】古代の黒海北岸からユーラシア中央部にかけての地域で活動したとされるスキタイについて調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間)
【事後学習】ギリシア人がどういった意図に基づき黒海北岸地域の人々と交流を持ったのかという点について、自分なりの説明を文章の形で行う。 (2時間)
7 古代ギリシアとシチリアおよびイタリア半島南部の関係(A-2-3)
【事前学習】前7世紀から同6世紀にかけて、ギリシア人たちが当該地域にどの程度まで植民を広げていたかについて調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間)
【事後学習】当該地域に建設されたギリシア人植民都市の中で特にシュラクサイがどういった立ち位置にあったのかという点について、自分なりの説明を文章の形で行う。 (2時間)
8 古代ギリシアとフェニキア人およびエトルリア人(A-2-3)
【事前学習】古代地中海沿岸におけるフェニキア人の活動について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間)
【事後学習】ギリシア人やエトルリア人が総じて分立傾向にあった一方で、フェニキア人がカルタゴの指導の下にかなりの程度まとまったのはどういった事情によったのかという点について、自分なりの説明を文章の形で行う。 (2時間)
9 紀元前5世紀から同4世紀にかけてのギリシアとペルシア(A-3-3)
【事前学習】ハカーマニシュ朝ペルシアについて調べ、その歴史の概略をルーズリーフ1-2頁程度にまとめる。 (2時間)
【事後学習】ペルシアとの接触が当該時期のギリシア人たちに及ぼした影響について、自分なりの説明を文章の形で行う。 (2時間)
10 古代ギリシアにおけるギリシア人としての一体感(A-2-3)
【事前学習】古代ギリシアのオリュンピア競技会がどのようなものだったかについて調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間)
【事後学習】古代ギリシア人たちの世界において、ギリシア人と非ギリシア人との間にはどのような差異あるいは関係性があると考えられていたかという点について、自分なりの説明を文章の形で行う。 (2時間)
11 古代マケドニアおよびセレウコス朝と同時期の中東の人々(A-2-3)
【事前学習】いわゆるアレクサンドロス大王がどのような地域に遠征したか調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間)
【事後学習】古代ギリシアおよびマケドニアの人々が中東の人々とどのような関係の構築を模索したのかという点について、自分なりの説明を文章の形で行う。 (2時間)
12 プトレマイオス朝と同時期のエジプトの人々の関係(A-2-3)
【事前学習】プトレマイオス朝がどのような地域を領有する勢力だったのかを調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間)
【事後学習】プトレマイオス朝の指導部を構成した人々がエジプトの原住民たちとどのように関っていこうと考えていたのかという点について、自分なりの説明を文章の形で行う。 (2時間)
13 古代ギリシア人とパレスティナの人々の関係(A-3-3)
【事前学習】いわゆる古代イスラエル王国について調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間)
【事後学習】セレウコス朝をはじめとした支配域のギリシア化を目指したヘレニズム諸国とその統治下に置かれていた非ギリシア人の関係がどのようなものだったかについて、自分なりの説明を文章の形で行う。 (2時間)
14 ヘレニズム期ギリシア人とローマの出会い(A-2-3)
【事前学習】紀元前3世紀の共和政体制下ローマについて調べ、ルーズリーフ1-2頁程度のまとめノートを作成する。 (2時間)
【事後学習】古代ギリシア人たちの間におけるローマの評価の移り変わりについて、自分なりの説明を文章の形で行う。 (2時間)
15 総括(期末試験ないし課題に備えてのこれまで取り上げた内容の復習と補足)(A-3-3)
【事前学習】ここまでに配布した資料や自身が作成したノートを見直し、不明点があれば質問できるようにしておく。 (1時間)
【事後学習】配布資料とノートを見直し試験(or課題)に備える。 (3時間)
その他
教科書 使用しない
参考書 特定の書籍をここで挙げることはしないが、各授業において配布するレジュメで次の回に取り上げる予定のテーマに関連した書籍などを適宜紹介することを予定している。
成績評価の方法及び基準 試験(55%)、授業参画度:毎回の授業終わりに行う課題への取り組み(45%)
状況が許すようであれば当初の予定の通り期末試験を実施したいと考えているが、そうでなければ期末レポートを課す。また試験・レポートのいずれの場合にせよ8月後半にフィードバックを行う。
オフィスアワー 質問の類は随時、原則としてBlackboardで受け付ける。

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