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日本史研究実習2

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令和元年度以前入学者 日本史研究実習2
教員名 久保田和彦
単位数    1 学年 3・4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 第1回~第5回;課題研究(Blackboardを通じた学習資料配信)による講義。この間、『百練抄』後鳥羽天皇記の受講生の担当を決定する。
第6回~第14回;課題研究(Blackboardを通じた学習資料配信)による『百練抄』の輪読。
・受講者は、担当記事の書き下し文、口語訳、語訳、関連史料、関連する研究書・論文、担当記事がいかなる研究テーマで使用されているかなど、調べた内容のレジュメを作成して報告する。レジュメを受講者に配信するので、自分の読んだ内容と比較検討し、担当者との間で質疑応答する。
・受講者は、『百練抄(百錬抄)』の該当記事がいかなる研究テーマで使用されているか、そのテーマに関する他の史料や論文を探し、テーマに関するレポートを作成し提出する。
第15回;研究テーマ発表会を対面授業で実施する。各自の作成したレポート内容に関する発表用レジュメを作成し、研究テーマ発表会を行う。ただし、研究発表会当日が新型コロナ感染拡大のため対面授業が実施できない場合は、zoomを利用した発表会を行う。
Blackboard ID;20201355
授業概要 『百練抄(百錬抄)』を読む。『百練抄』は、鎌倉時代後期に成立した編著者未詳の天皇紀形式の編年史書である。現存する記事の範囲は、冷泉天皇の安和元年(968)から亀山天皇即位の正元元年(1259)12月までである。記事編纂には多くの貴族の日記を利用した痕跡がある。記事の内容は、京都を中心とする公家社会の動静であり、鎌倉幕府の編年記録である『吾妻鏡』とともに、鎌倉時代の根本史料である。本授業は、『百練抄』の輪読を通して、古記録や諸史料の読み方・調べ方を学び、併せて関連する研究書・論文を読み、特定の歴史上のテーマに関する研究方法を学ぶ。
授業のねらい・到達目標 日本中世史の研究に不可欠な史料は、古文書・古記録・編纂記録・文学作品に大別できる。各史料にはそれぞれ特徴があるが、本授業は、古記録・編纂記録である『百練抄(百錬抄)』を素材にして、古記録・編纂記録の読み方、史料としての利用方法、関連する研究書・論文を読み、歴史研究の基本的な方法を理解することを目的とする。受講者は、『百練抄(百錬抄)』の該当記事がいかなる研究テーマで使用されているか、そのテーマに関する他の史料を探し、受講者自身の歴史研究の方法を身に付けることを目標とする。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP5,6,8及びカリキュラムポリシーCP5,6,8に対応しています。
授業の方法 Blackboardを使用して講義する。講義レジュメを配信し、授業に関する質問・コメントを毎回リアクションペーパーとして提出(200字程度)する。リアクションペーパーの提出により出席扱いとする(金2限の講義なので、日曜12:00を提出締切とする)。フィードバックは次の授業または掲示板で行う。講義の展開は、数回の講義形式の授業の後、『百練抄』の版本をテキストに用いた演習形式の授業を行う。受講者は、担当記事の書き下し文、口語訳、語訳、関連史料、関連する研究書・論文、担当記事がいかなる研究テーマで使用されているかなど、調べた内容のレジュメを作成して報告する。その報告内容に関して、担当教員及び授業参加者で質疑応答する。質疑応答の結果を踏まえ、特定のテーマに関するレポートを作成し提出する。図書館や史学科研究室を利用して、担当記事がいかなる研究テーマに利用されているか、いかなる研究書・論文が存在するのか、関連する史料はあるか、など十分な事前学習を行った上で報告してほしい。レジュメの作成、関連史料・研究書・論文の探し方は最初の講義で行う。担当記事の分担は、受講者の人数によって決定する。報告者と担当教員及び授業参加者で質疑応答するので、担当記事以外も必ず各自で読んでおいてほしい。演習なので、報告者の無断欠席は認められない。都合が悪い場合は、事前に調整してほしい。本授業の事前・事後学習は、合わせて2時間の学習を目安とします。
※受講希望者は、初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。また、受講者への連絡もBlackboardの連絡事項で行うので、随時確認してください。
授業計画
1 第1回 『百練抄』テキスト配布。『百練抄』の基本知識、レジュメの作成、関連史料・研究書・論文の探し方などを講義する。
【事前学習】参考書・川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)を読む 。参考書以外でもよいので、院政から鎌倉幕府成立に関する通史を一冊読む。 (1時間)
【事後学習】授業内容・レジュメを必ず確認し、内容を理解する。 (1時間)
2 第2回 院政と平氏政権(講義)
【事前学習】参考書・川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)を読む。 (1時間)
【事後学習】授業の復習と参考書・川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)を読む。 (1時間)
3 第3回 治承・寿永の乱(講義)
【事前学習】参考書・川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)を読む。 (1時間)
【事後学習】授業の復習と参考書・川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)を読む。 (1時間)
4 第4回 鎌倉幕府の成立(講義)
【事前学習】参考書・川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)を読む。 (1時間)
【事後学習】授業の復習と参考書・川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)を読む。 (1時間)
5 第5回 『百練抄』の読み方―寿永2年(1183)11月~12月条―
【事前学習】『百練抄』寿永2年(1183)11月~12月条を自分なりに読んでおく。 (1時間)
【事後学習】授業の復習と参考書・川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)を読む。 (1時間)
6 第6回 『百練抄』第十 後鳥羽天皇記を読む(1)―元暦元年(1184)1月~3月条―
【事前学習】『百練抄』本日分を自分なりに読んでおく。 (1時間)
【事後学習】授業の復習と参考書・川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)を読む。 (1時間)
7 第7回 『百練抄』第十 後鳥羽天皇記を読む(2)―元暦元年(1184)4月~12月条―
【事前学習】『百練抄』本日分を自分なりに読んでおく。 (1時間)
【事後学習】授業の復習と参考書・川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)を読む。 (1時間)
8 第8回 『百練抄』第十 後鳥羽天皇記を読む(3)―文治元年(1185)1月~6月条―
【事前学習】『百練抄』本日分を自分なりに読んでおく。 (1時間)
【事後学習】授業の復習と参考書・川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)を読む。 (1時間)
9 第9回 『百練抄』第十 後鳥羽天皇記を読む(4)―文治元年(1185)7月~12月条―
【事前学習】『百練抄』本日分を自分なりに読んでおく。 (1時間)
【事後学習】授業の復習と参考書・川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)を読む。 (1時間)
10 第10回 『百練抄』第十 後鳥羽天皇記を読む(5)―文治2年(1185)、同3年(1186)条―
【事前学習】『百練抄』本日分を自分なりに読んでおく。 (1時間)
【事後学習】授業の復習と参考書・川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)を読む。 (1時間)
11 第11回 『百練抄』第十 後鳥羽天皇記を読む(6)―文治4年(1187)、同5年(1188)条―
【事前学習】『百練抄』本日分を自分なりに読んでおく。 (1時間)
【事後学習】授業の復習と研究テーマ決定、レジュメの作成。 (1時間)
12 第12回 『百練抄』第十 後鳥羽天皇記を読む(7)―建久元年(1190)条―
【事前学習】『百練抄』本日分を自分なりに読んでおく。 (1時間)
【事後学習】授業の復習と研究テーマ決定、レジュメの作成。 (1時間)
13 第13回 『百練抄』第十 後鳥羽天皇記を読む(8)―建久2年(1191)条―
【事前学習】『百練抄』本日分を自分なりに読んでおく。 (1時間)
【事後学習】授業の復習と研究テーマ決定、レジュメの作成・提出。 (1時間)
14 第14回 『百練抄』第十 後鳥羽天皇記を読む(9)―建久6年条―
【事前学習】『百練抄』本日分を自分なりに読んでおく。 (1時間)
【事後学習】授業の復習と研究テーマ決定、レジュメの作成・提出。 (1時間)
15 第15回 研究発表会を対面授業で実施する。各自の作成したレポート内容に関する発表用レジュメを作成し、研究テーマ発表会を行う。ただし、研究発表会当日が新型コロナ感染拡大のため対面授業が実施できない場合は、zoomを利用した発表会を行う。
【事前学習】研究テーマ発表の練習 (1時間)
【事後学習】授業の復習 (1時間)
その他
教科書 教科書は特に定めないが、参考書の川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)やその他の院政から鎌倉幕府成立に関する通史を一冊読むとよい。必要なプリント・テキストは授業時に配布する。
参考書 川合康著 『源平の内乱と公武政権 (日本中世の歴史3)』 吉川弘文館 2009年
平田俊春著 『私撰国史の批判的研究』 国書刊行会 1982年
黒板勝美編 『百練抄 (新訂増補国史大系)』 吉川弘文館 1981年
東京帝国大学文学部史料編纂掛編纂 『史料総覧巻四』 朝陽会 1926年
東京帝国大学文学部史料編纂掛編纂 『大日本史料第四編之一』 東京大学出版会 1981年
久保田和彦著 『六波羅探題 研究の軌跡 (日本史史料研究会ブックス3)』 文学通信 2020年
成績評価の方法及び基準 レポート:レポートは研究テーマの発表内容を提出してもらい評価する(35%)、授業参画度:授業参画度は受講生の発表内容・質疑応答内容で評価する(45%)、発表用のレジュメの作成・発表の内容を評価する(20%)
レポートは、研究テーマの発表内容を提出してもらい、評価する。
授業参画度は、リアクションペーパー、『百練抄』担当記事に関するレジュメ・報告の内容および報告者に対する質疑応答の内容で評価する。
その他、研究テーマ発表用のレジュメの作成、発表の内容を評価する。
提出物は、(1)担当記事のレジュメ、(2)研究テーマのレジュメ、(3)研究テーマのレポートの3点であり、成績評価は3点の提出が前提である。
※提出物はBlackboardを通じて提出する。
オフィスアワー 講義終了時

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