文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 史学科 > 古文書・古記録学3
日本大学ロゴ

古文書・古記録学3

このページを印刷する

令和元年度以前入学者 古文書・古記録学3
教員名 小川雄
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 オンデマンド型の遠隔授業(12回)と課題研究(3回)を組み合わせる。
授業概要 江戸幕府の編纂史料から古記録を学ぶ。
授業のねらい・到達目標 『徳川実紀』『後鑑』は、いずれも江戸幕府が編纂した史料であって、『徳川実紀』は現王権の徳川将軍家の歴史、『後鑑』は前王権の足利将軍家の歴史を叙述の対象としている。また、『徳川実紀』と『後鑑』は、多数の古記録を収集して編纂され、各記事の典拠を明示して、信頼性を担保している。本講義では、『徳川実紀』『後鑑』の記事と典拠を対照させながら、古記録の成立や利用のあり方を学習し、理解できるようにする。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3,4,6及びカリキュラムポリシーCP3,4,6に対応しています。
授業の方法 『徳川実紀』『後鑑』とその典拠をサンプルとして、活字史料と未翻刻史料(崩し字)を読解していく。

授業実施日にBlackboardを通して、教材を3度(30分ごと)に分けて配信する。受講者は教材を読み、設問への解答を投稿する。質疑も適宜受け付ける。
第13回~第15回は課題研究を投稿する。最終投稿期限は8月8日とする。

初回講義開始までにBlackBoardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackBoardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。
授業計画
1 ガイダンス(古記録の定義や、授業の目標・方法について説明する)
  配信した手引きを読み、疑問点は質問する(オンデマンド授業)
【事前学習】シラバスを事前に確認する。 (2時間)
【事後学習】漢文読解に関する知識を整理する。 (2時間)
2 『徳川実紀』の構成
  送信教材を閲覧して、設問への解答を提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】『国史大辞典』(吉川弘文館)で、『徳川実紀』の項目を確認する。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録読解を実習する。 (2時間)
3 『後鑑』の構成
  送信教材を閲覧して、設問への解答を提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】『国史大辞典』(吉川弘文館)で、『後鑑』の項目を確認する。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録読解を実習する。 (2時間)
4 日記史料に基づく記事1(簡略な記事から読み取れることを学ぶ
  送信教材を閲覧して、設問への解答を提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】漢文と訓点の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録読解を実習する。 (2時間)
5 日記史料に基づく記事2(長文記事の読み込み方を学ぶ)
  送信教材を閲覧して、設問への解答を提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】漢文と訓点の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録読解を実習する。 (2時間)
6 史料を複合した記事1(編纂の方法を学ぶ)
  送信教材を閲覧して、設問への解答を提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】漢文と訓点の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録読解を実習する。 (2時間)
7 史料を複合した記事2(編纂の取捨選択を学ぶ)
  送信教材を閲覧して、設問への解答を提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】漢文と訓点の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録読解を実習する。 (2時間)
8 人事・卒伝の記録1(簡略化された記事を読む)
  送信教材を閲覧して、設問への解答を提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】漢文と訓点の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録読解を実習する。 (2時間)
9 人事・卒伝の記録2(詳細化された記事を読む)
  送信教材を閲覧して、設問への解答を提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】漢文と訓点の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録読解を実習する。 (2時間)
10 日記を読む1(日常記録の記され方を学ぶ)
  送信教材を閲覧して、設問への解答を提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】崩し字の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録翻刻を実習する。 (2時間)
11 日記を読む2(日常記録の読み解き方を学ぶ)
  送信教材を閲覧して、設問への解答を提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】崩し字の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録翻刻を実習する。 (2時間)
12 日記を読む3(重大事件の記され方を学ぶ)
  送信教材を閲覧して、設問への解答を提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】崩し字の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録翻刻を実習する。 (2時間)
13 『後鑑』の出典記事を探す
  第12回までの授業を振り返り、『後鑑』の1日分の出典を探す(課題研究)。
【事前学習】指示された内容のレポートを作成・提出する。 (2時間)
【事後学習】レポート作成の要領で、実践を繰り返す。 (2時間)
14 『徳川実紀』の出典記事を探す
  第12回までの授業を振り返り、『徳川実紀』の1日分の出典を探す(課題研究)。
【事前学習】指示された内容のレポートを作成・提出する。 (2時間)
【事後学習】レポート作成の要領で、実践を繰り返す。 (2時間)
15 試験と解説
  出題された課題(第12回終了時配信)について、解答を提出する(課題研究)。
【事前学習】解説(8月8日配信)を踏まえて、自己の解答を再検討する。 (2時間)
【事後学習】卒業論文の執筆に向け、古文書読解を実践する。 (2時間)
その他
教科書 各回に授業用テキストをBlackboardで配信する。
参考書 『くずし字用例辞典』(東京堂出版)の用意が望ましい。
成績評価の方法及び基準 試験(50%)、授業参画度(50%)
試験は、第12回終了時配信の出題への解答内容で評価する。
授業参画度は、時間内に提示した設問への解答、第13回~第14回分のレポートの内容で評価する。
オフィスアワー Blackboardを通じての質問・相談に対応する。

このページのトップ