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令和元年度以前入学者 | 考古学方法論4 | ||||
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教員名 | 成瀬晃司 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面型授業による実習を主とし、同時双方向型授業(Zoomによるライブ中継)と課題研究(Blackboard)を通じた学習資料配信)を併用する。 Blackboard ID:木曜2限→20201415 |
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授業概要 | 「モノ(遺物)」の正しい観察・評価方法を学修する。 また、約40年にわたる発掘調査業務経験・考古学研究実績を有する教員が、出土遺物の基礎的整理方法・技能を指導する。 |
授業のねらい・到達目標 | (1)「モノ(遺物)」の観察法を理解し、遺物整理方法とそれに必要な技術を体得し、遺物を評価する観察力・表現力を身につける。(A4-3、A6-3) (2)遺物研究⽅法を理解することによって、各種発掘調査報告書の内容を理解・評価できる知識を習得する。(A3-3、A4-3) この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCP3、4、6に対応しています。 |
授業の方法 | 実習を通し、「モノ(遺物)」の形態・製作技法などの観察から、製作技術、用途などを読み取り、正しく観察・図化するとともに、自分の言葉でその特徴を評価し、第三者へ伝達する基本的方法を体得する。 *履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 |
履修条件 | 考古学方法論2必修(考古学方法論1~4の全履修を希望する) |
授業計画 | |
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1 |
【同時双方向型授業】ガイダンス 土器の観察と実測-土器製作技法と観察視点(A3-3)
【事前学習】東京大学総合研究博物館HP「大森貝塚出土標本データベース」の土器写真と実測を比較して、自分の感想を列記する。(A3-3) (1時間) 【事後学習】考古遺物実測図の特徴を整理する(A4-3) (1時間) |
2 |
【課題研究】須恵器編年に関する土器の実測と観察-土器(回転体)実測法の基本概念を理解する。(A3-3)
【事前学習】課題論⽂を熟読し、その主題・目的、分析の視点・⽅法、考察・結論・展望・重要点・疑問点などをノートにまとめておくこと(A3-3) (30分時間) 【事後学習】論文読解を通して新たに抱いた視点を整理し、実習で扱う遺物研究法の理解を深めること(A4-3) (1時間) |
3 |
【対面型授業】土器(須恵器)実測実習(1)-実習を通して、須恵器形態表現方法を体得する。(A4-3)
【事前学習】実測資料出土遺跡の年代、地域などを調べ、特徴を列記する。(A3-3) (30分時間) 【事後学習】実測図における形態的特徴表現方法をノートに整理する(A4-3) (1時間) |
4 |
【対面型授業】土器(須恵器)実測実習(2)-実習を通して、須恵器製作技法の表現方法を体得する。(A4-3)
【事前学習】回転体実測方法の基礎を復習する。(A4-3) (1時間) 【事後学習】様々な製作技術の実測図表現方法をノートに整理する(A4-3) (1時間) |
5 |
【対面型授業】土器の観察・評価実習-実測遺物の特徴を観察し、伝達(資料紹介)する力を体得する。(A4-3、A6-3)
【事前学習】実測遺物出⼟遺跡発掘報告書を読み、同年代の遺物の特徴をノートに列記する(A3-3) (1時間) 【事後学習】発掘調査報告書の遺物事実記載を参考に、自身が作成した実測図、文章を評価する。(A4-3) (1時間) |
6 |
【同時双方向型授業】石器実測法と観察法の基本的特徴を学ぶ(A3-3)
【事前学習】土器実測と石器実測方法の違いについて、自分の考えを列記する。(A3-3) (30分時間) 【事後学習】石器実測法の特徴とルールをノートに整理する(A3-3) (1時間) |
7 |
【対面型授業】石核石器実測実習-実習を通して、石器製作技術の観察・表現方法を体得する。(A4-3)
【事前学習】実測遺物出土遺跡の年代・地域について調べる。(A3-3) (30分時間) 【事後学習】基本的石器製作技術をノートに整理する(A3-3) (1時間) |
8 |
【対面型授業】石核石器の観察・評価実習-実測実習遺物の資料紹介を行う。(A4-3、A6-3)
【事前学習】実測遺物の形態・使用痕などから推測される用途を列記する。(A3-3) (30分時間) 【事後学習】実測遺物出土遺跡発掘報告書を読み、全体相から実測遺物を評価する(A4-3) (1時間) |
9 |
【同時双方向型授業】剥片石器の特性と特徴を理解する。(A3-3)
【事前学習】剥片石器実測図を観察し、表現方法のとくちょうについて自分の考えをまとめる。(A3-3) (30分時間) 【事後学習】剥片剥離技術の基本的特徴を、ノートに整理する(A4-3) (1時間) |
10 |
【対面型授業】剥片石器実測実習(1)-実習を通して、石器製作工程を理解し、観察、図化できる力を養う。(A4-3)
【事前学習】正投影法第3角法について調べ、その特徴を整理する。(A3-3) (30分時間) 【事後学習】石器製作技術の基本的概念をノートに整理する(A3-3) (1時間) |
11 |
【対面型授業】剥片石器実測実習(2)-実習を通して、剥離痕を観察し、石器の剥片剥離技術・製作工程を理解し、図化できる力を養う。(A4-3)
【事前学習】石刃技法について概説書を通読する。(A3-3) (30分時間) 【事後学習】剥片剥離痕と石器製作工程の関係をノートに整理する(A3-3) (1時間) |
12 |
【対面型授業】剥片石器の観察と評価実習-実習を通して、石器実測図と文章によって遺物を観察・評価する。(A4-3、A6-3)
【事前学習】実測資料出土遺跡発掘調査報告書を通読する。(A3-3) (1時間) 【事後学習】実測遺物出土発掘調査報告書に掲載された実測図・文章と比較し、共通点・相違点などをノートに整理する(A4-3) (1時間) |
13 |
【同時双方向型授業】考古学資料に対するデジタルカメラ写真撮影の活用法と留意点を理解する。(A4-3)
【事前学習】デジタルカメラとフィルムカメラの特徴を調べ、ノートに列記する。(A3-3) (30分時間) 【事後学習】発掘調査・整理におけるデジタルカメラの活用ルールをノートに整理する。(A4-3) (1時間) |
14 |
【対面型授業】イラストレーターによる遺物デジタルトレース実習-実習を通して、遺物実測図のデジタルトレース方法を体得する。(A4-3)
【事前学習】イラストレーターのショートカットキー操作を復習する(A3-3) (30分時間) 【事後学習】資料デジタル化による長短をノートに整理する。(A4-3) (1時間) |
15 |
【同時双方向型授業】モノの変化と背景・要因を考える-「モノ」の変化とその背景についてまとめ発表する。(A4-3、A6-3)
【事前学習】考古学方法論2で選択した資料の変化について、発表できるように準備する。(A3-3) (2時間) 【事後学習】卒業論文作成に備えて、本授業を通した「モノ」の観察・評価が、「コト」への昇華させるための基本的研究法であることを整理・確認する(A4-3) (1時間) |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 文化庁文化財部記念物課 監修 『発掘調査の手引き-整理・報告書編-』 同成社 2013年 第2版 発掘調査後の資料整理について報告書刊⾏までの流れも含め、詳しく書かれています。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:実習で選択した遺物の資料紹介を⾏い、遺物に対する観察⼒と遺跡の中での評価を通して、「A3-3、A4-3」を評価する(30%)、授業参画度:実習への取り組み姿勢、実習成果物の完成度、正確性、観察表現⼒を評価する(A3-3、A4-3)(70%) |
オフィスアワー | 授業終了時 |