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中国古典文学概説２

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令和元年度以前入学者 中国古典文学概説２
教員名 片倉健博
単位数    2 学年 2～4 開講区分 文理学部
科目群 中国語中国文化学科
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 オンデマンドを中心に適宜、課題研究（Blackboardなどを通じて教材や解説を配信）を取り入れる。

Blackboard ID:20201556
授業概要 中国古典文学の各時代の代表的作品に実際に触れ、鑑賞することで宋代から清代までの文学の特徴と文体の変遷を概観する。
授業のねらい・到達目標 中国古典文学の宋代から清代までの流れを説明できるようになる。
宋代から清代の有名作品についてその特徴を説明できるようになる。
資料や事象を注意深く観察し、問題を発見することができる(A-4-2)。
この科目は文理学部（学士（文学））のDP及びCPの4に対応しています。
授業の方法 原則的に講義形式で行い、適宜演習形式を取り入れる。
授業進度は受講生の状況によって調整する場合がある。
提出課題・小テスト等は、可能な限り添削・採点などを施して返却する、もしくは全体に対してコメントする。
課題の提出方法、フィードバック方法等については、授業開始時に提示する。
本授業の事前・事後学習の時間は各2時間を目安とします。
履修条件 １．初級程度の中国語ができること。
２．漢和辞典・中日辞典を適切にひくことができること。
授業計画
1 ガイダンス：授業の概要、授業方法・成績評価についての説明（オンデマンド）
先秦から唐代までの流れの確認
中国古典文学の参考書・辞書の紹介および情報の検索・調査法
【事前学習】先秦から唐代の文学の特徴について中国文学史などの書籍を通覧する。 （３時間）
【事後学習】唐代の代表的詩人とその代表作を調べ、作品を概観する。 （１時間）
2 唐詩と宋詩：酒と茶（オンデマンド）
【事前学習】陸游について調べる。 （２時間）
【事後学習】唐詩と宋詩の違いについて自分のことばでまとめる(A-4-2)。 （２時間）
3 詞：『花間集』をよむ（オンデマンド）
温庭筠「菩薩蛮」
【事前学習】『花間集』について調べる。 （２時間）
【事後学習】詩と詞の違いについて自分のことばでまとめる(A-4-2)。 （２時間）
4 古文運動：唐宋八大家の文をよむ（オンデマンド）
「五代史伶官伝序」「読孟嘗君伝」
【事前学習】欧陽脩と王安石について調べる。 （２時間）
【事後学習】蘇軾について調べる。 （２時間）
5 語り物の世界（１）：「敦煌変文」をよむ（課題研究）
「伍子胥変文」
【事前学習】「俗講」「伍子胥」について調べる。 （２時間）
【事後学習】「敦煌変文」発見の経緯について調べる。 （２時間）
6 語り物の世界（２）：「大唐三蔵取経詩話」をよむ（オンデマンド）
「入王母池之處第十一」
【事前学習】「瓦市」「書会」について調べる。 （２時間）
【事後学習】「大唐三蔵取経詩話」の概要をまとめる。 （２時間）
7 語り物の世界（３）：『成化詞話集』について（オンデマンド）
『花関索伝』
【事前学習】「関索」について調べる。 （２時間）
【事後学習】『花関索伝』の特徴についてまとめる。 （２時間）
8 語り物から読み物へ：『三国志平話』をよむ（オンデマンド）
「仲相断陰間公事」
【事前学習】『三国志平話』について調べる。 （２時間）
【事後学習】『三国志平話』の概要についてまとめる。 （２時間）
9 長編白話小説の誕生：『三国志演義』をよむ（オンデマンド）
嘉靖本・毛宗崗本ほか
【事前学習】『三国志演義』の概要をまとめる。 （２時間）
【事後学習】版本の違いによる特徴の違いを整理する。 （２時間）
10 長編白話小説の生成と編集：『水滸伝』をよむ（課題研究）
70回本・100回本・120回本
【事前学習】『水滸伝』の概要をまとめる。 （２時間）
【事後学習】版本の違いによる内容の違いを整理する。 （２時間）
11 白話小説の隆盛と類型化：「三言二拍」と四大奇書について（オンデマンド）
「鬧陰司司馬貌斷獄」
【事前学習】『金瓶梅』の概要をまとめる。 （２時間）
【事後学習】『今古奇観』の概要をまとめる。 （２時間）
12 個人創作の小説：『紅楼夢』をよむ（オンデマンド）
「黛玉葬花」
【事前学習】『紅楼夢』の概要をまとめる。 （２時間）
【事後学習】『儒林外史』について調べる。 （２時間）
13 戯曲：元劇・伝奇・崑劇・京劇（オンデマンド）
雑劇「劉玄徳酔走黄鶴楼」、京劇「黄鶴楼」
【事前学習】梅蘭芳について調べる。 （２時間）
【事後学習】劇種による特徴の違いを自分のことばでまとめる(A-4-2)。 （２時間）
14 まとめと学期末レポート（課題研究）
【事前学習】これまでの学習内容を復習し、授業で取り上げたキーワードを自分のことばで説明できるようにする。 （２時間）
【事後学習】試験問題の解けなかった箇所を自己点検する。 （２時間）
15 フィードバック（オンデマンド）
試験問題を解説し、補足説明を行う。
【事前学習】試験問題や自己点検により解決しなかった問題をまとめる。 （２時間）
【事後学習】授業で取り上げた作品の特徴を自分のことばでまとめ、各時代の文学の特徴を概観する。 （２時間）
その他
教科書 必要に応じてプリントを配布する。
事前・事後学習や課題に作成に必要な資料は授業内で適宜、配布し紹介する。
必ずそれらに目を通し、授業内での指示の通りにまとめておくこと。
参考書 八木章好 『中国古典文学二十講　概説と作品選読』 白帝社 2003年
太田辰夫 『新訂中国歴代口語文』 朋友書店 1998年
成績評価の方法及び基準 レポート(60%)、授業参画度(40%)
レポートには小テスト・学期末レポートを含む。
授業参画度は課題の内容および提出状況で評価する。
小テストや課題は適宜、採点・添削して返却する。
オフィスアワー 授業の前後。Blackboardを通して連絡すること。

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