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令和元年度以前入学者 | 中国古代思想研究2 | ||||
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教員名 | 青木隆 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 中国語中国文化学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | オンデマンド型の遠隔授業(12回)と課題研究(3回)を組み合わせる。 |
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授業概要 | この授業は、井筒俊彦著『スーフィズムと老荘思想』第2部「老子と荘子」をテキストにして、井筒俊彦の老荘思想理解について講義する。この著書は、テキストの厳密な読解に基づく意味論的分析によりイスラーム神秘主義思想と老荘思想との構造的比較を行った記念碑的英文著作である。近年、公刊された和訳本を読みながら、老荘思想の宗教思想的側面を解説する。 |
授業のねらい・到達目標 | 多くの学生にとって本書のような本格的な思想研究書をじっくり読む経験は恐らく初めてのことだろうと思う。こうした貴重な経験を起点にして、各自の興味関心に従って老荘思想を始めとする古今のアジア思想古典に親しんでもらいたい。①老荘思想の宗教思想的構造を理解し説明することができる。②厳密なテキスト分析の意味論的分析方法を理解し、古典的宗教・思想書の読解に役立てることができる。③東洋の哲学・思想にかんするやや難解な人文研究書を気軽に手に取って読むことができる。 この科目は文理学部(学士(文学))のDP2、DP6及びCP9に対応しています。 |
授業の方法 | 5月11日から8月1日までの授業実施日(12回)に、Blackbordを通して、PDF教材及びオンデマンド音声教材を配信する(15~30分程度のものを二つないし三つ)。受講生はこれらの教材を予習したうえで聴取し、学修することが求められる。毎回の授業までに、教材を熟読したうえで予習課題を解き、期日まで(特に指定がない場合は翌週の講義まで)に所定の方法で提出すること。 課題研究については、3回実施する。 予習課題の解答例は、音声教材の講義で解説する。また、Blackbordの掲示板機能を通して「質問」と「議論」の機会を提供する。予習課題、課題研究については、掲示板で全体に対してコメントする形でフィードバックする。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス及びイントロダクション-アンリ・マスペロと井筒俊彦の老荘思想研究
【事前学習】シラバスを事前に確認し、今後の学習計画を立てておく。マスペロ「西暦初頭数世紀の道教に関する研究」を読みながら、第1回予習課題に取り組む。 (時間2h) 【事後学習】老荘思想は神秘主義者の思想であるとするマスペロの主張の根拠をノートにまとめて書き出してみよう。 (時間2h) |
2 |
第1章「老子と荘子」を読む(その1)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第1章「老子と荘子」を熟読し、第2回予習課題に取り組み、授業前日までに提出すること。。 (時間2h) 【事後学習】授業内容及び予習課題と照らし合わせながら、もう一度「老子と荘子」を読んでみよう。 (時間2h) |
3 |
第1章「老子と荘子」を読む(その2)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第1章「老子と荘子」を熟読し、第3回予習課題に取り組み、授業前日までに提出すること。 (時間2h) 【事後学習】授業内容及び予習課題と照らし合わせながら、もう一度「老子と荘子」を読んでみよう。 (時間2h) |
4 |
第1章「老子と荘子」を読む(その3)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第1章「老子と荘子」を熟読し、第4回予習課題に取り組み、授業前日までに提出すること。 (時間2h) 【事後学習】授業内容及び予習課題と照らし合わせながら、もう一度「老子と荘子」を読んでみよう。 (時間2h) |
5 |
第2章「神話創作から形而上学へ」を読む (その1)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第2章「神話創作から形而上学へ」を熟読し、第5回予習課題に取り組み、授業前日までに提出すること。 (時間2h) 【事後学習】授業内容及び予習課題と照らし合わせながら、もう一度「神話創作から形而上学へ」を読んでみよう。 (時間2h) |
6 |
第2章「神話創作から形而上学へ」を読む (その2)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第2章「神話創作から形而上学へ」を熟読し、第6回予習課題に取り組み、授業前日までに提出すること。 (時間2h) 【事後学習】授業内容及び予習課題と照らし合わせながら、もう一度「神話創作から形而上学へ」を読んでみよう。 (時間2h) |
7 |
第3章「夢と現実」を読む (1)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第3章「夢と現実」を熟読し、第7回予習課題に取り組み、授業前日までに提出すること。 (時間2h) 【事後学習】授業内容及び予習課題と照らし合わせながら、もう一度「夢と現実」を読んでみよう。 (時間2h) |
8 |
第3章「夢と現実」を読む (2)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第3章「夢と現実」を熟読し、第8回予習課題に取り組み、授業前日までに提出すること。 (時間2h) 【事後学習】授業内容及び予習課題と照らし合わせながら、もう一度「夢と現実」を読んでみよう。 (時間2h) |
9 |
第4章「あれとこれを超えて」を読む(1)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第4章「あれとこれを超えて」を熟読し、第9回予習課題に取り組み、授業前日までに提出すること。 (時間2h) 【事後学習】授業内容及び予習課題と照らし合わせながら、もう一度「あれとこれを超えて」を読んでみよう。 (時間2h) |
10 |
第4章「あれとこれを超えて」を読む(2)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第4章「あれとこれを超えて」を熟読し、第10回予習課題に取り組み、授業前日までに提出すること。 (時間2h) 【事後学習】授業内容及び予習課題と照らし合わせながら、もう一度「あれとこれを超えて」を読んでみよう。 (時間2h) |
11 |
第5章「新たな自我の誕生」を読む (その1)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第5章「新たな自我の誕生」を熟読し、第11回予習課題に取り組み、授業前日までに提出すること。 (時間2h) 【事後学習】授業内容及び予習課題と照らし合わせながら、もう一度「新たな自我の誕生」を読んでみよう。 (時間2h) |
12 |
第5章「新たな自我の誕生」を読む (その2)
【事前学習】『老荘思想とスーフィズム』第2部第5章「新たな自我の誕生」を熟読し、第12回予習課題に取り組み、授業前日までに提出すること。 (時間2h) 【事後学習】授業内容及び予習課題と照らし合わせながら、もう一度「新たな自我の誕生」を読んでみよう。 (時間2h) |
13 |
第1回~第6回の内容のまとめとして、第アンリ・マスペロと井筒俊彦両者に共通する老荘思想の見方を整理してみる。(課題研究)
【事前学習】第1回~第6回のテキストを読み直し、もう一度予習課題に取り組む。 (時間2h) 【事後学習】第1回~第6回の授業内容・テキスト・予習課題を材料にして、課題に取り組み期日までにレポートを提出すること。 (時間2h) |
14 |
第7回~第10回のまとめとして、荘子の「物化」の考え方を整理してみる。(課題研究)
【事前学習】第7回~第10回のテキストを読み直し、もう一度予習課題に取り組む。 (時間2h) 【事後学習】第7回~第10回の授業内容・テキスト・予習課題を材料にして、課題に取り組み期日までにレポートを提出すること。 (時間2h) |
15 |
第11回~第12回のまとめとして、荘子のいう「坐忘」が想定する、通常の意識状態から「道」との一体化に到達するまでの諸段階を整理してみよう。(課題研究)
【事前学習】第11回~第12回のテキストを読み直し、もう一度予習課題に取り組む。 (時間2h) 【事後学習】第11回~第12回の授業内容・テキスト・予習課題を材料にして、課題に取り組み期日までにレポートを提出すること。 (時間2h) |
その他 | |
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教科書 | テキストはBlackbordを通じて配布する。 |
参考書 | 井筒俊彦 『スーフィズムと老荘思想 (井筒俊彦英文著作コレクション)』 慶應義塾大学出版会 2019年 第1版 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:レポートは、毎回の予習課題及び課題レポートの内容によって評価する。(50%)、授業参画度:授業参画度は、毎回の予習課題及び課題レポートの提出状況によって評価する。(50%) |
オフィスアワー | 質問は、Blackbordまたはメールで受け付け、随時フィードバックを行う。質問者は、全体にフィードバックできるように自身でBlackbordの掲示板に書き込むこと。 |
備考 | 予習課題は、空欄を含む全文をワープロに入力したものを、PDF化して提出すること。学籍番号と氏名を必ず冒頭に入れること。レポート課題も予習課題と同様にPDF化して提出すること。 |