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令和元年度以前入学者 | 中国社会研究1 | ||||
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教員名 | 大川謙作 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 中国語中国文化学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | オンデマンド授業。Blackboardを通じて学習資料の配信を行う。 |
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授業概要 | チベットの歴史と文化。 本講義では、チベットの歴史・文化・社会について多角的に講ずる。古代から近代にいたるまでのチベットの歴史について講義形式で論じていくが、特に中国との関係は重要であり、重点的に講じることになる。中国から見ればチベットは少数民族地域であり、授業を通じてマイノリティの視点から中国を見直すということの重要性も伝えたい。 |
授業のねらい・到達目標 | チベットの歴史・社会・文化について基礎的な知識を身につけることができる。中国という大きな枠の中で少数民族の持つ重要性や役割を説明することができる。 グローバル社会の抱える諸問題について、個々の問題に関する様々な情報を分類・整理することができる(A-2-2)。 この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの2に対応しています。 |
授業の方法 | 講義形式。資料に基づいて学習を行う。毎回、課題の作成と提出を行う。 次回授業開始時に提出された課題を選択してフィードバックを行い議論の手がかりとする。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス。 授業のテーマや到達目標および授業方法などについて説明する。またチベットについて理解することの意味について講じる。 【事前学習】シラバスを事前に確認し、今後の学習計画を立てておく。 (2時間) 【事後学習】チベットについて学ぶ重要性を口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
2 |
中国の少数民族。 中国の少数民族の概要について歴史・地理・言語・文化などの観点から多角的に概観する。 またその中でチベットがどのように位置付けられるかを見ていく。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】中国の少数民族の概要や特徴について口頭で説明できるようしておく。 (2時間) |
3 |
中国民族政策。 中国の民族政策について清末から中華民国、中華人民和国時期にいたるまで概観する。 またその中でチベットがどのように位置付けられるかを見ていく。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】中国の民族政策の概要について口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
4 |
神話から歴史へ。 古代チベット史について論じる。特にチベットの建国説話や伝説における仏教の役割について論じ、また古代チベット帝国の成立までを講義する。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】古代チベット帝国成立までの古代チベット史の概要について口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
5 |
古代チベットの栄光。 古代チベット帝国の成立と中国の唐朝との関係を主として古代チベット史について概観する。特にチベットへの仏教導入の経緯について重点的に講義する。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】チベットと唐の関係について口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
6 |
古代チベットの崩壊。 古代チベット帝国末期の状況を概観する。後代に成立したチベット帝国崩壊の物語と現実の歴史過程の違いなどに注目しながら、仏教がチベット史の語りに与えた影響についても議論する。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】古代チベット帝国の崩壊とその語りについて口頭で説明できるようしておく。 (2時間) |
7 |
チベットの分裂時代。 一般に分裂時代とされる、古代帝国崩壊後のチベットの状況を概観する。分裂時代とされる時代における仏教の衰退やその後の復興などにフォーカスしつつ、この時代がどのように語られるかを現実の歴史過程とともに講じる。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】分裂時代のチベットの概要について口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
8 |
サキャ派の興亡とモンゴル帝国。 チベットとモンゴル帝国の関係について、チベット仏教サキャ派の高僧たちの事績をもとに講じる。チベットにおいて政治が仏教化していく過程を現実の歴史およびモンゴルなどの近隣国家の動きとともに理解する。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】サキャ派とモンゴルの関係について口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
9 |
チベットと明朝 チベットにおける転生化身(高僧の生まれ変わり)の誕生と、それが持つ政治上の重要性について論じ、さらに明朝時代のチベットと中国の関係についても講じる。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】転生化身制度について口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
10 |
ゲルク派の誕生とダライ・ラマ政権の誕生。 チベット仏教ゲルク派の誕生とそのチベット史における意義について論じる。ツォンカパによるチベット仏教宗教改革とそれがもたらした影響について論じ、またダライ・ラマ政権の誕生までを概観する。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】ツォンカパとゲルク派について口頭で説明できるようになっておく。 (2時間) |
11 |
ダライ・ラマ政権と清朝。 清朝とダライ・ラマ政権の関係について講じる。清朝の統治におけるチベット仏教の重要性に注目する(A-2-2)。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】清朝とダライ・ラマ政権の関係について口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
12 |
5世ダライ・ラマとその後のダライ・ラマ政権。 5世ダライ・ラマの事績に注目しながら、その後のチベット史特に清朝の介入について概観する。5世、6世、7世、8世までのダライ・ラマおよびその後の摂政政治の時代までを講じる。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】5世ダライ・ラマの事績について口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
13 |
13世ダライ・ラマとその近代化政策。 13世ダライ・ラマ時代のチベットについて、その近代化政策や中華民国との関係について注目しながら概観する。この時代が今日のチベット・中国関係史の起点となった時代であることを理解する(A-2-2)。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】13世ダライ・ラマの事績について口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
14 |
14世ダライ・ラマと中華人民共和国。 14世ダライ・ラマの出現から即位、そして中華人民共和国の成立とチベット問題の発生までを講じる。中国の重要な民族問題であるチベット問題がどのように発生したのかを歴史的な経緯とともに理解する(A-2-2)。 【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】14世ダライ・ラマについて口頭で説明できるようにしておく。 (2時間) |
15 |
これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める(A-2-2)。
【事前学習】前回の講義内容について300字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】すべてのプリントおよび授業ノートを読み直し、今学期の学習についてまとめておく。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | プリント等の学習資料をBlackboardを通じて配布する。 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | 授業参画度:授業参画度は課題の提出状況やその内容によって判断される。(100%) |
オフィスアワー | 授業終了後 |