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令和元年度以前入学者 | 社会学演習2 | ||||
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教員名 | 松橋達矢 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | 同時双方向型(Zoomならびにチャットツール)と課題研究(Blackboard)の併用 *一部授業回で対面式講義と同時双方向型(zoom)の併用可能性あり。詳細はBlackboard「連絡事項」で周知。 *後期の前にBlackboardの登録を済ませておく[20202008 : 2020社会学演習2(松橋達矢・後・木2)] |
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授業概要 | 「グローバル化と食」から社会を考える:グローバリゼーションの歴史社会学一歩前 |
授業のねらい・到達目標 | <知識><技能> 近年、社会という不可視な存在に接近するのに際し、「モノ(thing/object)」「 物 質 性(materiality)」といった、私たちと社会をつなぐ媒介として機能する可視的な対象へと改めて注目が集まっています。 本演習では、私たちの身近な営みである「食」ないし「食べ物」を経由しながら、<ヒト-モノ-コト-場所>の連なりからなる私たちが生きる社会のありようを、社会変動、とりわけ「グローバリゼーション」の視点から読み解いていくことを通じ、ローカル、ナショナル、グローバルなものの相互依存が拡大する現代日本社会の特質に接近する作法を身につけるとともに、グローバル時代にふさわしい社会学的想像力を磨く事を目的としています。 <能力> 上記の<知識><技能>の習得を経て,以下の<能力>を育むことが目標である。 ・自身の認識の外側に存在する社会に対する関心を持ち,理解するために必要な情報や知識をみずから収集することができる。 (A-5-2: 挑戦力) ・設定された課題に対し,社会学の枠組みや方法に即して議論することで,理解を深めることができる。 (A-6-2: コミュニケーション力) ・学修活動において積極的にリーダーシップを発揮し,他者と協働して作業をすることができる。 (A-7-2: リーダーシップ・協働力) ・自身の学修経験の振り返りを継続的に行いながら,改善策を検討することができる。 (A-8-2: 省察力) *この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP5~8及びカリキュラムポリシーCP5~8に対応しています。 |
授業の方法 | 教員による基本事項のレクチャーに加え、4つの「食」を入り口とした、文献購読+発表+グループワークをzoomまたはチャット上で行います。 グループワーク終了後に教員による解説を行うことで、授業終了時提出する課題(Blackboard)ならびにワークに対するフィードバックを図ります。 |
履修条件 | セレクションを通過した学生 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス――後期スケジュールの確認(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する)
【事前学習】シラバスを確認し、授業全体の流れを理解しておく (1時間) 【事後学習】スケジュールとオフィスアワー、紹介された文献情報等を押さえておく (1時間) |
2 |
あなたが「食」を選ぶ基準は?(1)――ブランド・ショッピング空間・広告という魔術(レジュメを基にした報告&議論))(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、レコメンドを作成する (1時間) |
3 |
あなたが「食」を選ぶ基準は?(2)――ブランド・ショッピング空間・広告という魔術(「子ども時代の思い出の品」をテーマに「ノスタルジー」について課題&議論))(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】身近な例を見つめ直すための事前課題に取り組み、提出する (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題文献に目を通す (1時間) |
4 |
あなたが「食」を選ぶ基準は?(3)――ブランド・ショッピング空間・広告という魔術(「コンビニ」をテーマに商品選択の仕掛けについて考えるグループワーク&議論))(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】「コンビニ」をめぐる社会学的議論を確認しておく (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題論文に目を通す (1時間) |
5 |
体にいいけどおいしくない?(1)――「栄養」に分解される「食」と「健康」神話(レジュメを基にした報告&議論))(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、レコメンドを作成する (1時間) |
6 |
体にいいけどおいしくない?(2)――「栄養」に分解される「食」と「健康」神話(CMに映り込む「食と健康」のかかわりを考える課題&議論))(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】身近な例を見つめ直すための事前課題に取り組み、提出する (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題論文に目を通す (1時間) |
7 |
「グルメ」というドラマはどのように成立するか(1)――スペクタクルと現実のあいだ(レジュメを基にした報告&議論))(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、レコメンドを作成する (1時間) |
8 |
「グルメ」というドラマはどのように成立するか(2)――スペクタクルと現実のあいだ(「フード・ポルノ」「飯テロ」の諸側面について議論))(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】身近な例を見つめ直すための事前課題に取り組み、提出する (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題文献に目を通す (1時間) |
9 |
「グルメ」というドラマはどのように成立するか(3)――スペクタクルと現実のあいだ(舞台装置としての飲食店と学生アルバイトの立ち位置について議論))(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】「ブラックバイト」をめぐる社会学的議論を確認しておく (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題論文に目を通す (1時間) |
10 |
あなたが「食」を選ぶ基準は?(4)――多様なアイデンティティをめぐる分断とゆらぎ(レジュメを基にした報告&議論)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、レコメンドを作成する (1時間) |
11 |
あなたが「食」を選ぶ基準は?(5)――多様なアイデンティティをめぐる分断とゆらぎ(ジモト飯とソウルフード/ラーメンはグローバルか?/ジャンクフードとマクロビのあいだ/いずれかのテーマのグループワーク&議論))(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】身近な例を見つめ直すための事前課題に取り組み、提出する (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題文献に目を通す (1時間) |
12 |
「食」と社会変化:「私」と「グローバルな社会」のあいだを考える(レジュメを基にした報告&議論))(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、レコメンドを作成する (1時間) |
13 |
身近な「食」から私たちの社会を考える(1):企画コンペ)(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】これまでの授業内容を踏まえ、自身の関心のある「食」の社会学的研究の企画案を立てる (1時間) 【事後学習】出されたコメントや他の企画案をもとに、自身の企画案を修正する (1時間) |
14 |
身近な「食」から私たちの社会を考える(2):プレゼン準備のためのグループワーク)(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】選択された企画案についての先行研究等を調べておく (1時間) 【事後学習】修正された企画案に必要な情報やグループ内での役割分担を行う (1時間) |
15 |
身近な「食」から私たちの社会を考える(3):最終プレゼン&総括)(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】企画案に基づく簡易的な調査研究結果をプレゼン用資料としてまとめる (1時間) 【事後学習】他の学生から出されたコメント等をもとに振り返りを行う (1時間) |
その他 | |
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教科書 | 課題文献の入手・使用方法等については、授業開講時(ガイダンス)に指示します。 |
参考書 | 授業内で適宜紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:テーマに即し、課題文献との関連でまとめられた(複数回の)「事前課題」「コンペ用企画案」の完成度から(50%)、授業参画度:第1~15回で実施される作業や報告、それを受けての討論等への貢献度から評価します。(50%) *能力(A-5-2~A-8-2)の習熟度については、別途配布のチェック項目に基づき評価する。 |
オフィスアワー | 基本的にはチャットツールまたはgoogleフォームで作成した問い合わせフォームで一括して受け付け、内容に応じてチャットやメール等でフィードバックします。 |
備考 | 対象は「食」ですが、あくまで「食」を係留点として国家や都市、エスニシティ、環境、インフラ(交通/情報等)など多様な領域や「モノ」のつながりが、いかにしてグローバル化する社会という不可視なものにリアリティをもたらすかという点を考えることが重要ですので、テレビのニュースや新聞、街の風景や日々の買い物先など、至る所で顕在的ないし潜在的に存在するグローバリゼーションの痕跡を探るべく、常にアンテナを張りめぐらせておくことを望みます。 |