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| 令和元年度以前入学者 | 文化人類学 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 教員名 | 石岡丈昇 | ||||
| 単位数 | 2 | 学年 | 2・3 | 開講区分 | 文理学部 (他学部生相互履修可) | 
| 科目群 | 社会学科 | ||||
| 学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 | ||
| 授業の形態 | 全ての回を課題研究でおこなう。毎回、Blackboardにて課題研究の内容を担当教員に提出し、担当教員もそれを通じてフィードバックをおこなう。 | 
|---|---|
| 授業概要 | なぜ人類学は、その一領域として「文化」人類学へと派生する必要があったのか?そこで言う「文化」とは何か?また「文化」に照準した独自の研究領域が成立することで、いかなる学術的・実践的帰結を引き起こしたか?本講義では、文化人類学の誕生と展開過程を検討しながら、この研究領域がどのように発展し、またその発展がいかに社会学をはじめとした隣接領域に影響を与えたのかを議論する。さらにこの研究領域の発展が、いかに植民地主義および脱植民地主義というプロジェクトと連動するものであったのかを考察する。 | 
| 授業のねらい・到達目標 | <知識><技能> ・文化人類学の誕生とその展開について説明できるようになる。 ・文化人類学が隣接領域に与えた影響について説明できるようになる。 ・文化人類学と(脱)植民地主義の関係を説明できるようになる。 <能力> ・グローバル化する現代社会における社会学の役割を理解し,そのことを踏まえ国際社会が直面する問題について,行為を中心に,構造や変動,自我や関係,などの観点から説明することができる。 (A-2-2: 世界の現状を理解し,説明する力) この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP2に対応しています。 | 
| 授業の方法 | 本講義は、Blackboardを用いて、文献資料、パワーポイント、映像資料を組み合わせながら実施する課題研究型の遠隔講義である。本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とする。なお、各回における受講生からの報告や質問、提出されたミニレポートについては、Blackboardなどを用いて応答しつつ、受講者全体にフィードバックされるように授業を展開する。また翌週の回においても、重要な報告や質問について解説する時間を設ける。レポートについては、採点・記述のポイントを提示しつつ、複数のレポート例をもとにコメント・解説をおこなう。 | 
| 授業計画 | |
|---|---|
| 1 | 人類学から文化人類学へ:争点としての文化(A-2-2) 【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを理解する (2時間) 【事後学習】配布されたリーディング・リストを確認して、関心ある文献をセレクトする (2時間) | 
| 2 | クラとポトラッチ:マリノフスキーとトロブリアント諸島 【事前学習】クラをめぐる配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】クラをめぐる小レポートの執筆 (2時間) | 
| 3 | 全体的社会的事実:モースによるマリノフスキーの読解 【事前学習】贈与をめぐる配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】贈与をめぐる小レポートの執筆 (2時間) | 
| 4 | 身体技法:モースによる研究対象の拡大 【事前学習】身体技法をめぐる配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】身体技法をめぐる小レポートの執筆 (2時間) | 
| 5 | 認識論的切断:レヴィ=ストロースによるモース批判と理論的跳躍(A-2-2) 【事前学習】構造主義と認識論的切断をめぐる配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】構造主義と認識論的切断をめぐる小レポートの執筆 (2時間) | 
| 6 | 母方交叉イトコ婚:エディプス・コンプレックス、トーテミズム、『親族の基本構造』 【事前学習】母方交差イトコ婚をめぐる配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】母方交差イトコ婚をめぐる小レポートの執筆 (2時間) | 
| 7 | 規則から戦略へ:ブルデューの転回 【事前学習】実践と慣習行動をめぐる配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】実践と慣習行動をめぐる小レポートの執筆 (2時間) | 
| 8 | 植民地主義と文化人類学:ブルデューのアルジェリア体験(A-2-2) 【事前学習】植民地主義をめぐる配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】植民地主義をめぐる小レポートの執筆 (2時間) | 
| 9 | これまでの講義に対する質問と応答 【事前学習】これまでの講義内容を振り返り、担当教員への質問を準備する (2時間) 【事後学習】これまでの講義内容を整理する小レポートの執筆 (2時間) | 
| 10 | 文化を書く:知の政治学と人文社会科学への影響 【事前学習】知と権力をめぐる配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】知と権力をめぐる小レポートの執筆 (2時間) | 
| 11 | オリエンタリズム:西洋的主体の成立、およびそのネガとしての東洋 【事前学習】オリエンタリズムをめぐる配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】オリエンタリズムをめぐる小レポートの執筆 (2時間) | 
| 12 | サバルタンは語ることができるか:表象と代表をめぐる力学 【事前学習】サバルタンをめぐる配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】サバルタンをめぐる小レポートの執筆 (2時間) | 
| 13 | 文化人類学の再生とモノへの注目:ラトゥールとアッセンブラージュ 【事前学習】アッセンブラージュをめぐる配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】アッセンブラージュをめぐる小レポートの執筆 (2時間) | 
| 14 | 文化人類学と科学技術社会論(1) 【事前学習】科学技術社会論をめぐる配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】科学技術社会論をめぐる小レポートの執筆 (2時間) | 
| 15 | 文化人類学と科学技術社会論(2)およびテスト(A-2-2) 【事前学習】科学技術社会論をめぐる配布資料(2)を読んでくる (2時間) 【事後学習】科学技術社会論(2)をめぐる小レポートの執筆 (2時間) | 
| その他 | |
|---|---|
| 教科書 | 松村圭一郎、中川理、石井美保 『文化人類学の思考法』 世界思想社 2019年 遠隔講義ということもあり、受講者は必ず教科書を購入した上で履修すること。 | 
| 参考書 | 波平恵美子 『文化人類学[カレッジ版]第三版』 医学書院 2011年 山下晋司・船曳建夫 『文化人類学キーワード 改訂版 』 有斐閣 2008年 船曳建夫 『文化人類学のすすめ』 筑摩書房 1998年 | 
| 成績評価の方法及び基準 | 試験(40%)、レポート:小レポートの提出を通じて、A-2-2の達成度について評価する。(60%) 毎回、小レポートの提出を受講者には課す。このレポート課題に加えて、最終回の一部を利用しておこなう試験の結果を総合して成績評価を行う。 | 
| オフィスアワー | メールで事前に日時を決めた上で、個別にZoomで対応する。 | 
| 備考 | シラバスの内容は受講者の規模、あるいはその学修の状況を考慮して、変更することがある。 なお、事前学習・事後学習の時間は目安である。 初回講義開始までに、当該授業のBlackBoardのコース登録を行うこと。 |