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令和元年度以前入学者 | 社会学特殊講義Ⅱ | ||||
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教員名 | 石岡丈昇 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 全ての回を課題研究でおこなう。毎回、Blackboardにて課題研究の内容を担当教員に提出し、担当教員もそれを通じてフィードバックをおこなう。 |
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授業概要 | スポーツ社会学の基礎を講義する。オリンピック、メディア、テクノロジー、身体といったテーマが、どのように社会学の研究対象となるのかについて考察する。 |
授業のねらい・到達目標 | <知識><技能> ・スポーツ社会学の基本的な概念を説明できるようになる。 ・オリンピックが作り出す社会問題を説明できるようになる。 ・現代スポーツがいかに神話によって成立しているのかを説明できるようになる。 <能力> 上記の<知識><技能>の習得を経て、以下の<能力>を育むことが目標である。 ・自身の認識の外側に存在する社会に対する関心を持ち,理解するために必要な情報や知識をみずから収集することができる。 (A-5-2: 挑戦力) この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP5及びカリキュラムポリシーCP5に対応しています。 |
授業の方法 | 課題研究をBlackboardを用いた遠隔講義の形式でおこなう。事前学習については、担当教員の配布資料を読んでくることを課す。事後学習については、授業ごとにミニレポートを執筆する。なお、各回における受講生からの報告や質問、提出されたミニレポートについては、Blackboardなどを用いて応答しつつ、受講者全体にフィードバックされるように授業を展開する。また翌週の回においても、重要な報告や質問について解説する時間を設ける。レポートについては、採点・記述のポイントを提示しつつ、複数のレポート例をもとにコメント・解説をおこなう。 |
授業計画 | |
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1 |
スポーツ社会学とは
【事前学習】配布資料を読み、授業全体の流れを理解する (2時間) 【事後学習】スポーツ社会学の問題構成をめぐるミニレポートを提出する (2時間) |
2 |
近代スポーツの前提(1):ヨハン・ホイジンガとプレイ論
【事前学習】配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】プレイ論をめぐるミニレポートを提出する (2時間) |
3 |
近代スポーツの前提(2):アレン・グットマンによる定義
【事前学習】配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】スポーツと近代的合理化をめぐるミニレポートを提出する (2時間) |
4 |
近代スポーツの前提(3):オルタナティブ・スポーツの実践(A-5-2)
【事前学習】配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】サーフィンと社会運動をめぐるミニレポートを提出する (2時間) |
5 |
近代スポーツの社会学へ:ピエール・ブルデューと「スポーツ社会学のための計画表」
【事前学習】配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】「スポーツ社会学のための計画表」をめぐるミニレポートを提出する (2時間) |
6 |
聖火リレーの発明とナチズム:1936年ベルリンについて(A-5-2)
【事前学習】配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】ファシズムとスポーツについてのミニレポートを提出する (2時間) |
7 |
男子200メートルと黒人アスリートの抵抗:1968年メキシコについて(A-5-2)
【事前学習】配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】スポーツと政治的抵抗をめぐるミニレポートを提出する (2時間) |
8 |
商業化というターン:1984年ロサンゼルスについて
【事前学習】配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】ロス五輪に関するミニレポートを提出する (2時間) |
9 |
コマーシャルと記号の生産:ナイキのyoutube動画から
【事前学習】配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】ボードリヤールと差異の生産をめぐるミニレポートを提出する (2時間) |
10 |
第三世界アスリートとナショナリズム:マニー・パッキャオの動画から
【事前学習】配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】第三世界スポーツ論をめぐるミニレポートを提出する (2時間) |
11 |
冷却される補欠部員:ゴフマンと「カモを冷却する」論文
【事前学習】配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】ゴフマンとスポーツ社会学の関係についてのミニレポートを提出する (2時間) |
12 |
オリンピック/都市開発/不均等発展:札幌の事例から
【事前学習】配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】メガスポーツイベントと地域開発をめぐるミニレポートを提出する (2時間) |
13 |
サッカーにおけるパスの発明:スタジアムの効果と超越的視点
【事前学習】配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】スポーツと超越的視点をめぐるミニレポートを提出する (2時間) |
14 |
オリンピックと国民の動員:パレードの政治学(A-5-2)
【事前学習】配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】スポーツと国民の動員をめぐるミニレポートを提出する (2時間) |
15 |
なぜスポーツを真剣に考える必要があるか
【事前学習】配布資料を読んでくる (2時間) 【事後学習】スポーツ社会学の内容を総括するレポートを提出する (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 杉野昭博 『スポーツ障害から生き方を学ぶ―ケガをめぐる競技者たちの語り』 生活書院 2010年 遠隔講義ということもあり、受講者は教科書を必ず購入すること。スポーツ障害に限定した内容ではあるが、スポーツ社会学の方法や理論をひろく身に付けることのできる教科書である。これを使いながら、担当教員の方で、ひろくスポーツ社会学の内容へと接続して議論を展開する。 |
参考書 | ジュールズ・ボイコフ 『オリンピック秘史』 2018年 井上俊 『遊びの社会学』 世界思想社 1977年 大村敦志 『ルールはなぜあるのだろう:スポーツから法を考える』 岩波ジュニア新書 2008年 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(55%)、レポート(45%) レポートでは、1)スポーツ社会学の基本的な概念を説明できるようになる、2)オリンピックが作り出す社会問題を説明できるようになる、3)現代スポーツがいかに神話によって成立しているのかを説明できるようになる、という三つの観点から課題を出し、受講生の理解度を評価します。(A-5-2) テストでは、スポーツ社会学の基本的な概念と議論の特徴の理解を、記述式の形式で解答してもらい、受講生の理解度を評価します。(A-5-2) |
オフィスアワー | 質問への対応は個別にZoomでおこなう。 |
備考 | シラバスの内容は受講者の規模、あるいはその学修の状況を考慮して、変更することがある。 なお、事前学習・事後学習の時間は目安である。 初回講義開始までに、当該授業のBlackBoardのコース登録を行うこと。 |