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ゼミナール2

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令和元年度以前入学者 ゼミナール2
教員名 石岡丈昇
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 毎回、課題研究と同時双方性(Zoom)を組み合わせて実施する。具体的には、受講生は毎回、テキストの該当部分を読み、レジュメに整理する課題研究をおこない、さらに同時双方性でのディスカッションで要点を相互に確認する。Blackboard ID:20202095。
授業概要 英語圏の文化人類学における近年の重要な成果であるClaudio Sopranzetti, 2018, "Owners of the Map: Mortorcycle Taxi Drivers, Mobility, and Politics in Bangkok"(2019年アメリカ人類学会マーガレット・ミード賞受賞作)の第二部(p.137~280)を読みながら、社会学および文化人類学の研究方法について検討する。さらに、質的社会調査の方法についても検討しながら、社会調査の実践について理解する。
授業のねらい・到達目標 <知識・技能>
2020年度のゼミナールでは、次の二点を目標に設定する。1)共通の課題文献を正確に読解した上でその内容をレジュメに整理する方法を身につけ、2)自らの研究関心を他者の前で説明できるようになるために、文章とパワーポイントの双方でプレゼンテーションをする方法を身につける、ということである。ゼミの共通の探究分野であるスポーツ社会学と文化人類学の研究動向を学びながら、それを各自の個別の問題関心に接続していくことが、ゼミーナル2のねらいである。

<能力>
上記の<知識><技能>の習得を経て、以下の<能力>を育むことが目標である。
・個人またはグループで設定した研究課題に取り組むために必要な情報や知識を収集し,それを分析に活かすことができる。(A-5-3: 挑戦力)
・相互に関心をもつ社会事象や社会問題に対し,社会学の枠組みや方法に即して議論することで,理解を深めることができる。(A-6-3: コミュニケーション力)
・積極的にリーダーシップを発揮し,適切な形で他者をサポートしながら,調査研究活動を進めることができる。(A-7-3: リーダーシップ・協働力)
・自身のみならず他者の学修状況を比較分析しながら,自身の改善につなげることができる。(A-8-3: 省察力)

この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP5~8及びカリキュラムポリシーCP5~8に対応しています。
授業の方法 演習形式でおこなう。受講者は課題図書の輪読を踏まえて、それぞれ読書ノートを作成しつつ、自身の問題関心に接続して理解することをおこなう。さらにその理解した内容について、プレゼンテーションをおこなって相互討論に発展させる。

本授業の事前・事後学習は,各1時間の学習を目安とする。なお、各回における受講生からの報告や質問については、Blackboardを用いて応答しつつ、受講者全体にフィードバックされるように授業を展開する。また翌週の回においても、重要な報告や質問について解説する時間を設ける。レポートについては、採点・記述のポイントを提示しつつ、複数のレポート例をもとにコメント・解説をおこなう。
履修条件 セレクションを通過した学生
授業計画
1 【研究を進めるために(11):文献読解・レジュメ作成の方法を学ぶ】(A-6-3、A-7-3、A-8-3)
 課題文献の第5章Fighting over the Stateの前半(p.137-149)の内容について、各自の作成したレジュメをもとに議論をおこなう。
【事前学習】課題文献の第5章の前半の内容をレジュメにまとめる。 (1時間)
【事後学習】ゼミでの議論の内容を振り返り、研究ノートを作成する。 (1時間)
2 【研究を進めるために(12):文献読解・レジュメ作成の方法を学ぶ】(A-6-3、A-7-3、A-8-3)
 課題文献の第5章Fighting over the Stateの後半(p.150-166)の内容について、各自の作成したレジュメをもとに議論をおこなう。
【事前学習】課題文献の第5章の後半の内容をレジュメにまとめる。 (1時間)
【事後学習】ゼミでの議論の内容を振り返り、研究ノートを作成する。 (1時間)
3 【研究を進めるために(13):文献読解・レジュメ作成の方法を学ぶ】(A-6-3、A-7-3、A-8-3)
 課題文献の第6章Transforming Desires into Demandsの前半(p.167-182)の内容について、各自の作成したレジュメをもとに議論をおこなう。
【事前学習】課題文献の第6章の前半の内容をレジュメにまとめる。 (1時間)
【事後学習】ゼミでの議論の内容を振り返り、研究ノートを作成する。 (1時間)
4 【研究を進めるために(14):文献読解・レジュメ作成の方法を学ぶ】(A-6-3、A-7-3、A-8-3)
 課題文献の第6章Transforming Desires into Demandsの後半(p.182-p.195)の内容について、各自の作成したレジュメをもとに議論をおこなう。
【事前学習】課題文献の第6章の後半の内容をレジュメにまとめる。 (1時間)
【事後学習】ゼミでの議論の内容を振り返り、研究ノートを作成する。 (1時間)
5 【研究を進めるために(15):文献読解・レジュメ作成の方法を学ぶ】(A-6-3、A-7-3、A-8-3)
 課題文献の第7章Unraveling the Thai Capitalの前半(p.196-215)の内容について、各自の作成したレジュメをもとに議論をおこなう。
【事前学習】課題文献の第7章の前半の内容をレジュメにまとめる。 (1時間)
【事後学習】ゼミでの議論の内容を振り返り、研究ノートを作成する。 (1時間)
6 【研究を進めるために(16):文献読解・レジュメ作成の方法を学ぶ】(A-6-3、A-7-3、A-8-3)
 課題文献の第7章 Unraveling the Thai Capitalの後半(p.216-229) の内容について、各自の作成したレジュメをもとに議論をおこなう。
【事前学習】課題文献の第7章の後半の内容をレジュメにまとめる。 (1時間)
【事後学習】ゼミでの議論の内容を振り返り、研究ノートを作成する。 (1時間)
7 【研究を進めるために(17):文献読解・レジュメ作成の方法を学ぶ】(A-6-3、A-7-3、A-8-3)
 課題文献の第8章Combining Powersの前半(p.229-245)の内容について、各自の作成したレジュメをもとに議論をおこなう。
【事前学習】課題文献の第8章の前半の内容をレジュメにまとめる。 (1時間)
【事後学習】ゼミでの議論の内容を振り返り、研究ノートを作成する。 (1時間)
8 【研究を進めるために(18):文献読解・レジュメ作成の方法を学ぶ】(A-6-3、A-7-3、A-8-3)
 課題文献の第8章Combining Powersの後半(p.245-256)の内容について、各自の作成したレジュメをもとに議論をおこなう。
【事前学習】課題文献の第8章の後半の内容をレジュメにまとめる。 (1時間)
【事後学習】ゼミでの議論の内容を振り返り、研究ノートを作成する。 (1時間)
9 【研究を進めるために(19):文献読解・レジュメ作成の方法を学ぶ】(A-6-3、A-7-3、A-8-3)
 課題文献のEpilogueの内容について、各自の作成したレジュメをもとに議論をおこなう。
【事前学習】課題文献のEpilogueの内容をレジュメにまとめる。 (1時間)
【事後学習】ゼミでの議論の内容を振り返り、研究ノートを作成する。 (1時間)
10 【研究を進めるために(20):文献読解・レジュメ作成の方法を学ぶ】(A-6-3、A-7-3、A-8-3)
 課題文献のPostscriptumの内容について、各自の作成したレジュメをもとに議論をおこなう。
【事前学習】課題文献のPostscriptumの内容をレジュメにまとめる。 (1時間)
【事後学習】ゼミでの議論の内容を振り返り、研究ノートを作成する。 (1時間)
11 【文化人類学的思考をめぐる報告と討論(4)】(A-5-3、A-6-3、A-7-3)
 これまで読み進めてきた課題文献の第二部の内容を振り返り、そこから論点を各自で提示しつつ、相互討論をおこなう。
【事前学習】研究ノートを振り返り、論点提示のためのレジュメを作成する。 (1時間)
【事後学習】ゼミでの議論の内容を振り返り、研究ノートを作成する。 (1時間)
12 【文化人類学的思考をめぐる報告と討論(1)】(A-5-3、A-6-3、A-7-3)
 これまで読み進めてきた課題文献の第一部の内容を振り返り、そこから論点を各自で提示しつつ、相互討論をおこなう。
【事前学習】研究ノートを振り返り、論点提示のためのレジュメを作成する。 (1時間)
【事後学習】ゼミでの議論の内容を振り返り、研究ノートに追記する。 (1時間)
13 【文化人類学的思考をめぐる報告と討論(2)】(A-5-3、A-6-3、A-7-3)
 これまで読み進めてきた課題文献の第二部の内容を振り返り、そこから論点を各自で提示しつつ、相互討論をおこなう。
【事前学習】研究ノートを振り返り、論点提示のためのレジュメを作成する。 (1時間)
【事後学習】ゼミでの議論の内容を振り返り、研究ノートに追記する。 (1時間)
14 【文化人類学的思考をめぐる報告と討論(3)】(A-5-3、A-6-3、A-7-3)
 これまで読み進めてきた課題文献の第二部の内容を振り返り、そこから論点を各自で提示しつつ、相互討論をおこなう。
【事前学習】研究ノートを振り返り、論点提示のためのレジュメを作成する。 (1時間)
【事後学習】ゼミでの議論の内容を振り返り、研究ノートに追記する。 (1時間)
15 【総括と次年度に向けて】(A-5-3、A-8-3)
 これまでの内容を復習するとともに、後期に向けて課題文献の第2部を読み進めておく。
【事前学習】これまでの研究ノートおよびレジュメを見直しておく。 (1時間)
【事後学習】後期を総括する記述を、研究ノートに追記する。 (1時間)
その他
教科書 Claudio Sopranzetti , Owners of the Map: Mortorcycle Taxi Drivers, Mobility, and Politics in Bangkok, University of California Press, 2018, 1 edition
受講生者は「必ず」この教科書を購入すること。本書は、2019年のアメリカ人類学会において、マーガレット・ミード賞を受賞した名高いエスノグラフィーである。イタリア人の著者による英語の本のため、英語も比較的シンプルで、学部生が読解に取り組む上でも良書である。学部生のうちの英語の学術書を一冊読み通す経験をしておくことは、非常に重要である。
参考書 武田丈・亀井伸孝編 『アクション別フィールドワーク入門』 世界思想社 2008年
宇井純 『キミよ歩いて考えろ』 ポプラ社 1979年
選書メチエ編集部 『学問は面白い』 講談社メチエ 2001年
成績評価の方法及び基準 レポート:教科書第二部の内容を要約し、論点を提起した書評レポートを執筆する。(A-5-3, A-6-3)(50%)、授業参画度:毎回の授業でのレジュメの準備、Zoomを用いた同時双方性の時間における発言などを総合評価する。(A-7-3, A-8-3)(50%)
オフィスアワー メールで事前に日時を決めた上で、個別にZoomで対応する。
備考 シラバスの内容は、受講者の規模、その学修の状況、さらには遠隔授業を充実させるという目的を考慮して、変更することがある。 なお、事前学習・事後学習の時間は目安である。

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